カナダ永住権を目指している方の中には、「どんな職種に就けば永住権を取得しやすくなるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ビザJPカナダによるカナダ永住権への道「保育業界編」動画の内容を紹介したいと思います。保育業界経験者が永住権を取得しやすい理由は一体何なのか、ぜひ確認してみてください。
目次
はじめに:カナダは保育士・ケアギバー不足
ビザJPカナダのカナダ政府公認コンサルタント白石有紀さんによると、日本同様カナダでも保育士・ケアギバーが不足していて、保育士の場合は日本での実務経験がなくても、カナダで保育士の資格を取れば永住権を目指せるとのことです。保育の仕事は、カナダ全土で引く手あまたなんですね。
Yukiさん自身も、カナダで本当に保育士が足りていない現状を目の当たりにしていて、特にバンクーバー近郊では保育士・保育園が足りていないので、非常に需要が高い仕事といえるようです。
保育士として働くには免許が必要
保育士として働くには免許が必要です。カナダの美容師や調理師は免許が無くても働くことができる場合がありますが、保育士はカナダ中どこの州に行っても保育士免許が必要となります。
また、免許は州ごとに異なるので、BC州で取得したらBC州、オンタリオ州で取得したらオンタリオ州でしか働くことができません。(別の州の免許に書き換えは可能)
では、日本の保育士免許をカナダの保育士免許に書き換えられるかというと、書き換え可能な場合とそうでない場合があります。査定を別途する必要があり、書き換えできるかどうかは人それぞれなので、ビザJPカナダに一度相談してみてください。
カナダで保育士免許を取る方法は?
どうやって保育士免許を取るのかというと、一般的にはカナダで学校に通います。
1年間のプログラムの場合、一番ベーシックな免許を取得でき、2歳半~就学年齢までの子どもを相手に保育士として働くことができます。
2年間のプログラムの場合、上記にプラスしてもっと小さい子どもやスペシャルニーズの子どものお世話もできる免許を取ることができます。
- 1年間の就学:2歳半~就学年齢まで
- 2年間の就学(フルの保育士免許):0歳~就学年齢+スペシャルニーズの子ども
保育士の労働環境は?
白石有紀さんはカナダと日本で子どもを保育園に預けていた経験があり、2カ国を比べると、日本の保育士さんは朝の早い時間帯から夜までずっと担任がいて、「何時間働いているんだろう・・・」と思うこともあったそうです。
もう一方で、カナダでは朝番と夜番はどの保育園でも違う人が担当しています。つまり、長時間労働は全く無いので、比較的余裕をもった働き方ができるとのことです。
どんな人が保育士に向いている?カナダが保育士を優遇している現状
白石有紀さんによると、子どもが好きな方はもちろん、子育ての経験があるという方は、比較的年齢が高くても仕事が得られる需要がとても高いそうです。
もしかしたら日本では保育士は若い方が割と多いようなイメージがあるかもしれませんが、カナダでは子育て経験のあるお母さんが比較的多く採用されている傾向があるので、もし該当する方で仕事を探しているのであればチャンスかもしれません。
また、「今は独身だけど、いずれ子どもができるかもしれない」という方でも、勉強して損はない分野ですよね。
さらに、現状カナダでは保育士の数が足りていません。そのため、特にBC州では州の永住権を申請するプログラム「BC PNP」で保育士がとても優遇されている現状があります。
保育士だとほかの普通のスキルドワーカーの仕事よりも、点数がかなり低くてもどんどん永住権の審査が進んでいるそうなので、そういった意味でも保育士はオススメとのことでした。
保育業界の職種① 保育士(ECE)
保育士はカナダで Early Childhood Educator と言います。略してECEといいます。
保育士の仕事は子どもを預けたい親御さんが多い場所にあるので、バンクーバーやトロント、モントリオール、オタワなどの都市部に比較的多い仕事です。
カナダにはジョブバンク(日本でいうハローワークみたいなところ)があり、動画の撮影に際して白石有紀さんがECEの求人を見てみると 1,417件あったそうです。その中で、バンクーバーエリアのみで319件、トロントエリアに190件の求人がそれぞれありました。次に多かったのがオタワ、カルガリー、モントリオールで、都市部に多いことが良く分かりますよね。
また、先ほどお伝えした通り、保育士として働くには州の保育士免許を取らないといけません。さらに、英語ができないと子どもの安全が守れなかったり、色々なことを教えられないので、比較的高めの英語力が求められます。
もう一方で、保育士としての経験は求められません。白石有紀さんによると、経験が無くても保育士の学校を出てすぐに仕事を得る機会もあるようです。
時々ビザJPカナダには「男性で保育士ってどうなんですか?」と質問が来るようですが、男性の保育士はけっこう人気で、男性でも重宝される業界とのことなので、男性の方で未経験の場合でもぜひ挑戦してみてください。
雇われるカタチだけでなく、将来的にはファミリーデイケアを自宅で経営というのも可能です。自分の子どももいっしょに面倒を見て、他のお子さんも預かるという働き方も可能です。
保育業界の職種② ケアギバー
保育関連の仕事で、もう一つ気になる人が多い仕事が「ケアギバー」です。
あまり聞きなれない人もいるかもしれませんが、「ケアギバー」「ナニー」「ベビーシッター」は同じような職種を指します。
(※ケアギバーは保育だけでなく、介護の仕事も含みます。今回紹介している動画では、保育の仕事にフォーカスしています)
ケアギバー(ベビーシッター)は育児と家事も少し手伝うもので、勤務先は一般家庭の自宅となります。相手の方の自宅で働いたり、自分の自宅に子どもを呼んで面倒を見てもいいんですね。
ケアギバーの場合、雇用主は個人である必要があります。つまり、お世話をする子どもの親御さんになるので、雇用主は会社ではありません。求人は都市部に比較的多いですが、カナダ全土に求人があり、その数も多いようです。白石有紀さんが調べたときには、保育士と同じくらいの求人数でした。(1,366件)
また、ケアギバーは保育士免許が必要無く、経験も求められません。なので、誰でもできる仕事という感じにはなるものの、保育士免許を持っていたり、保育園関係の仕事やボランティアの経験があったりする方が好まれるようです。(ケアギバーは女性の方が好まれる傾向にあります)
そして、ケアギバーは日本語ができるということが比較的強みになる仕事です。例えば、片親が日本人の場合、「ケアギバーの方には子どもに日本語で接して欲しい」という場面も、意外といっぱいあるということですよ。
ちなみに、ケアギバーは特別な永住権カテゴリーがあって、現在は「ケアギバークラス」と呼ばれています。白石有紀さんによると、実は2024年にケアギバークラスは大きな改訂があるので、これから2年先・3年先がどうなるのかはあまり詳しくお話できないとのことです。
ただ、過去10~20年のケアギバー関係の永住権申請を見ると、カナダで2年のケアギバーとしての職歴があれば、学歴は1年以上(ケアギバーとは関係無くてもOK)、英語は大体中級ぐらいできればOKというプログラムになっているので、永住権も比較的狙いやすいといえます。
カナダ永住を考えている方は、ケアギバーという道を一度考えてみるのもいいかもしれませんね。
ビザについて相談してください
いかがでしたか?今回紹介した内容はこちらから視聴できるので、さらなる詳細を確認してみてください!
動画にも登場した白石有紀さんが代表を務めるビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけています。
就労ビザや永住権を含め、ビザについて相談したいことがあるときは、ビザJPカナダの移民コンサルタントまで気軽に連絡してみてくださいね。