カナダ永住権を目指している方の中には、「どんな職種に就けば永住権を取得しやすくなるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ビザJPカナダによるカナダ永住権への道「飲食業界編」動画の内容を紹介したいと思います。飲食業界経験者が永住権を取得しやすい理由は一体何なのか、ぜひ確認してみてください。
はじめに:永住権につなげるにはカナダで職歴を作ること
動画のはじめに、飲食業は特定の州や都市だけでなく、カナダ全国に求人があることが触れられています。
ビザJPカナダ代表であり移民コンサルタントの白石有紀さんによると飲食業界は常に人材不足で、日本人の飲食業界経験者の技術は高く評価されています。
そして、永住権につなげるためにはカナダで職歴を作ることが大切とのことでした。
また、仕事を探すにあたって、自分のやりたい仕事がカナダのどこにあるのかを確認するときに、カナダ政府による仕事紹介の機関「ジョブバンク」を利用することを推奨していました。(日本でいうハローワーク的なところ)
photo from jobbank.gc.ca
ジョブバンクにある求人はカナダの全ての求人というわけではないですが、ジョブバンクに来ている求人の傾向で以下のようなことが分かります。皆さんもぜひ確認してみてください。
- カナダ全体の求人の分布
- どういう職種が多いか
- どのエリアに該当求人が多いか
- 毎日アップデートされるので、今現在何件の求人がどこにどんな職種で出ているのか
よくある質問「日本食レストランはカナダ永住権につなげやすいのか?」その答えは?
飲食業の職種は色々とありますが、パッと思いつくだけでも、「シェフ」「クック」「キッチンヘルパー」「マネージャー(店長)」「フード・サービス・スーパーバイザー(副店長)」「サーバー」「パティシエ」「ベーカー」などがありますよね。
ビザJPカナダには、「日本食レストランの方が永住権につなげやすいんですか?」という質問がよくあるそうですが、「たしかに日本食レストランは永住権につなげやすいが、日本食レストランじゃなくても永住権にはつながる」とのことでした。
日本食レストランは移民局のシステムで優遇されているわけではありません。ただ、「日本人にぜひ働いて欲しい」という雇用主も多いので仕事が探しやすい面や、「仕事についた後も長く働いて欲しい」というケースが多く、日本人にとってチャンスが多い職場となっている模様です。
逆に日本人がイタリアンやフレンチレストランなどで働く場合でも永住権にはつながるので、ジャンルはこだわらなくてもOK。
「カナダの永住権を目指して求人を探すという意味で、日本食レストランを視野に入れるのはいいことかもしれない」と白石さんは語っていました。
それでは次に、飲食業界の職種を以下3つのカテゴリーに分けて、みていきましょう。
- 調理師(クック / シェフ)
- マネージャー / フード・サービス・スーパーバイザー
- ベーカー / パティシエ
調理師の場合(クック / シェフ)
白石さんによると、クックやシェフの求人は都市部・郊外に関わらずカナダ全域にたくさんあります。特にクックの求人は、カナダではダントツに多いとのこと。
また、レストラン1店舗だけでも、クックやシェフのポジションは複数ありますよね。大きなレストランだとクックが10人いたりもするので、それだけポジションの数が多いことが、求人の多さにつながっています。言い換えれば、求人が多い分、仕事が探しやすいという魅力があります。
白石さんいわく、「トップクラスに仕事が探しやすい職種の一つだと思います」とのことでした。
そこで気になるのは、「どんな経歴があるとクックやシェフの仕事で就労ビザや永住権につながるのか?」という点ですが、動画の中で白石さんが答えてくれています。
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クック / シェフ
- 調理師の専門学校を卒業している
- キッチンエリアでの2~3年の職歴
1つ目は、「調理師の専門学校を卒業している」こと。職歴が全くないという状態でも、調理師の専門学校を出ているというだけで、就労ビザや永住権につなげることができます。
2つ目は、「キッチンエリアでの2~3年の職歴」となります。つまり、調理師の専門学校を出ていないという方でも、キッチンエリアでの職歴さえあれば、チャンスはあるんです。
栄養士として働いていたという場合でも、キッチンの仕事であれば経歴として使うことができたり、学生時代の調理のアルバイトでもOKなので、この職歴をフル活用して、クックやシェフのポジションでカナダで永住権につなげることができるとのことでした。
マネージャー / フード・サービス・スーパーバイザーの場合
マネージャーというのは、店長のこと。つまり、1つのお店に1人しかマネージャーがいないことになるので、これがマネージャーポジションの求人の少ない理由となっています。
次に、フード・サービス・スーパーバイザーは中間管理職のようなポジションで、いわゆる副店長のようなものに該当します。こちらは、お店の大きさによってポジションの数が異なりますが、比較的探しやすいポジションです。(※小さなお店にはフード・サービス・スーパーバイザーがいなかったりすることもあります)
また、上記2つのポジションはクックやシェフと同様に、地域問わずカナダ全域に求人があるとのことでした。
それでは、どんな経歴があるとマネージャーやフード・サービス・スーパーバイザーのポジションで就労ビザや永住権に繋がるのかという部分ですが、まとめると以下のようになります。
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マネージャー
- 大学または専門学校卒+3年以上の職歴
- 飲食業の職歴5年以上
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フード・サービス・スーパーバイザー
- ホスピタリティ系の大学や専門学校を卒業している方
- 飲食業の職歴を全て足して2~3年
マネージャーは店長なのでハードルが少し高くなりますが、フード・サービス・スーパーバイザーの場合は学歴が無い場合でも、サーバーやクック、キッチンヘルパーなど飲食業の職歴を全部カウントすることができ、2~3年あれば就労ビザや永住権につなげることができるとのことです。
学生の頃に日本の飲食店でアルバイトをしていたという方も多いかと思います。そんな方には、とてもチャンスがありそうですよね。
ベーカー / パティシエの場合
最後は、ベーカーやパティシエです。普通のレストランというよりもカフェやパンや、コーヒーショップなどでパンやお菓子を焼くポジションになります。
クックなどに比べると求人数が少なくなるものの、こちらもカナダ全域に求人がある仕事です。
では、ベーカーやパティシエのポジションで、どんな経歴があると就労ビザや永住権につながるのでしょうか?以下を確認してみてください。
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ベーカー / パティシエ
- 製菓の専門学校(日本)を卒業している方 or カナダの学校で Baking, Baker or Culinary Arts を専攻・卒業している方
- パン / 製菓業界での2~3年の職歴
- パン / 製菓業界での1~2年の修行
上記の通り、関連する学歴が無くてもパン / 製菓業界での2~3年の職歴があれば、就労ビザや永住権につなげることができます。
さらに、学歴や職歴も無いという場合でも、パン屋やケーキ屋などに弟子入りして1~2年修行を積むことで就労ビザや永住権につなげることが可能です。
キャリアチェンジと永住権取得を考えている方、パン / 製菓業界での1~2年の修行を経て永住権を目指すのもいいかもしれません。
ビザについて相談してください
いかがでしたか?今回紹介した内容はこちらから視聴できるので、さらなる詳細を確認してみてください!
動画にも登場した白石有紀さんが代表を務めるビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけています。
就労ビザや永住権を含め、ビザについて相談したいことがあるときは、ビザJPカナダの移民コンサルタントまで気軽に連絡してみてくださいね。