ウエストバンクーバーのホースシュー・ベイからフェリーでたった20分で行ける
「ボウエン・アイランド(Bowen Island)」。

ハウ海峡の入口に位置し、人口約3500人が暮らす小さな島です。

別名「ハッピー・アイル(Happy Isle)」とも呼ばれており、穏やかで静かな時間を過ごせるため、都会から離れてリラックスしたい時には最高の環境です。

島ではハイキングやカヤックなどのアクティビティのほか、
アートやショッピングなどが楽しめるスポットもあり、1日中遊べます。

今回は、バンクーバーからの日帰り旅行先としておすすめな、ボウエン・アイランドの楽しみ方をご紹介します！

心癒される人気No.1アクティビティ
①緑と絶景を楽しむハイキング

ボウエン・アイランドを訪れるならぜひ挑戦してほしいのがハイキング。

フェリーが発着するスナッグ・コーブの周囲に広がる「クリッペン州立公園(Crippen Regional Park)」をはじめとし、ボウエン・アイランドの自然を体感できるトレイルコースが整備されています。

今回は人気のトレイルコース３つを紹介します。

●ドルマン・ポイント(Dorman Point)

総距離：2.5km　所要時間：往復1.5時間

photo from Vancouver Trails

スナッグ・コーブの入江をぐるりと周り、山を登った先にあるビューポイントに向かうコース。
短いコースですが、特に最後の200mは勾配がきつく滑りやすいので注意。ビューポイントからはノースショアの山々やホワイトクリフ公園、南西にはUBCを見渡せます。

●キラーニー・レイク(Killarney Lake)

総距離：8km　所要時間：湖入口までの往復60分、湖１周約90分

photo from Vancouver Trails

ボウエン・アイランドで必ず訪れたい場所のひとつ、キラーニー・レイクを一周するコース。木々に囲まれた神秘的な湖を眺めながら歩きます。
湖畔にはピクニックエリアがあり、トイレもあるので安心！スナッグ・コーブから湖までの間にも、ブライダルベール滝や魚の遡上のための魚道(Fish Ladder)など見どころがあります。

●マウント・ガードナー(Mount Gardner)

総距離: 10km 所要時間：往復5〜6時間

photo from Vancouver Trails

ボウエン・アイランドで一番高い山、標高719mのマウント・ガードナーに登る本格的なコース。
コースが複数あるので、事前に計画を立てましょう。また、水や軽食、登山靴などの準備が必要です。頂上からはバンクーバーの街、サンシャイン・コースト、ハウ海峡の島々を見ることができます。

自然と一体になりたいなら
②ハウ海峡の大パノラマをカヤックから一望！

トレッキングの他にも、山や森、海などボウエン・アイランドの自然を最大限に感じるためのアクティビティが沢山あります。

中でも人気なのがカヤック。
フィヨルドが美しいハウ海峡の景観を360度楽しめるのが人気のポイントです。

●Bowen Island Sea Kayaking

photo from Bowen Island Sea Kayaking

フェリーをおりて右手突き当たりにある、シーカヤック・サップのレンタル&ツアーのお店。

ツアーでは、経験豊富なガイドにボウエン・アイランドの歴史や地形、生態系などを教わりながら、雄大な景色の中を漕ぎ進めていきます。
また、日によって色を変える夕日を眺める「サンセットツアー」、満月の日にサイプレス山に浮かぶ月を見る「フルムーンツアー」などユニークなものも。

今シーズンは3月31日からすでに始まっており例年10月中旬頃まで営業しています。週末やハイシーズンは混雑するため、事前にWEBで予約しておきましょう。

ボウエン・アイランドのカルチャーの発信地
③アーティサン・スクエアでショッピング

photo from ARTISAN SQUARE

スナッグ・コーブから徒歩で約20分。
長い坂道を登った丘の上に、カラフルな建物が並んだ一角が目に入ります。

ギャラリー、カフェ、ブティック、ジム、花屋などが所狭しと並ぶこの一角こそが、島のカルチャーの中心「アーティサン・スクエア(Artisan Square)」です。

どのお店もここにしかないものばかり！ボウエン・アイランドに暮らす職人のこだわりを感じられるスポットです。

●Cocoa West Chocolatier

photo from Cocoa West Chocolatier

バンクーバーからやってくるファンも多いという、オーガニック・チョコレートの人気店。
甘い香りが漂う店内にはカフェも併設していて、スパイスの効いたホットチョコレートや濃厚なジェラートなどをいただきながら休憩できます。

50種類近い手作りトリュフやチョコレートバーのほか、
お土産に喜ばれそうなチョコレートの香りのリップ・バームもありますよ！

●Artisan Eats Cafe

photo from Artisan Eats Cafe

アーティサン・スクエアの一番奥に位置し、山、海、森を見晴らせるロケーションが人気のフレンチベーカリー&カフェ。

毎日お店で焼かれるクロワッサン、マフィン、パニーニなどはコーヒーとの相性抜群。wi-fiも完備されており、ついつい長居したくなる居心地の良さがあります。
土日は満席になることも多いので、早めの時間に行くことをおすすめします。

人口当たりのアーティスト数第４位！
④地元アーティストのギャラリー巡り

ボウエン・アイランドは、カナダの人口5万人以下のコミュニティの中で一人当たりのアーティスト数が4番目に多い場所。
そのため、多くのアーティストコミュニティが存在し、島内にはその作品に触れることができるギャラリーが点在しています。

●Arts Pacific Gallery

photo from Arts Pacific Gallery

アーティサン・スクエア内にある、ボウエン・アイランドに在住するアーティスト達の作品を扱うギャラリーです。
絵画はもちろん、ジュエリーや陶器、帽子やショールなど、日常でも使えるハンドメイド小物が見つかります。

●The Gallery@Cove Commons

Bowen Island Arts Councilという団体が運営するギャラリー。スナッグ・コーブ近く、図書館と隣接しているのですぐに見つけられます。

ボウエン・アイランドに縁のあるアーティストの作品が展示されていて、もちろん購入することもできます。日によっては受付にアーティスト本人が立っていることも。
作品はなかなか手が出ないという方は、手頃に買えてお土産にもぴったりなアートカードやポストカードを手にいれてみては？

食のバラエティも豊か！
⑤豊富なカフェ&レストランでほっと一息

小さな島であるにも関わらず、飲食店の選択肢が多いのも嬉しいところ。
気軽に寄れるカフェから、寿司、フレンチ、イタリアン、スペイン料理まで様々なレストランが揃っています。

●The Snug Cafe

フェリーターミナルから大通り(Bowen Island Trunk Road)沿いを西に３分程歩くと、左手に見えてきます。
便利な場所にあるため、フェリーを待つ人やハイキングの休憩に立ち寄る人などが集まります。軽食メニューはラップやサンドイッチなど。お店自慢のオーガニックコーヒー&ティーと一緒に、晴れた日は広いパティオで一休みしましょう。

●Tuscany

緑に囲まれたおしゃれな外観で、本格的なイタリアンとワインを味わえる隠れ家レストラン。
自家製ソースや地元の食材をたっぷり使って石釜で焼いたピザが有名です。ディナーのみの営業なので、旅の終わりに寄ってみては。

旅の締めくくりに
⑥スナッグ・コーブ周辺を散策しよう

フェリーターミナルがあるスナッグ・コーブ(Snug cove)にも素敵なカフェやアイスクリーム・ショップ、お土産店などがあります。
島を満喫して、帰りのフェリーの時間まで少し余裕がある…そんな時は港の周りを歩いてみましょう。

●Union Steam Ship Company Marina

緑色のレトロな建物が目を引く、ヨット・ボートオーナーのための島内最大のマリーナです。

旅行者向けのお土産店とアイスクリームショップも併設していて、ボウエン・アイランドのキャラクターグッズや島の写真、ハンドメイド雑貨などが手に入ります。

また建物の前には広い海に面した広い芝生エリアがあるので海風を感じながらゆったりした時間を過ごせます。

バンクーバーのダウンタウンからの行き方

●バスとフェリーで

ダウンタウンから250番(所要約1時間)または257番(急行・所要約40分)のバスでホースシュー・ベイまで向かいます。
ただしいつも混んでおり、時間帯によっては乗れないことも。確実に乗るためには始発からの乗車がベターです。250番の始発は”NB HOMER ST AT DUNSMUIR ST”、257番の始発は”WB DUNSMUIR ST AT CAMBIE ST”から乗ることができます。

ホースシュー・ベイからのフェリーは1時間に1本程度、所要20分。BCフェリーWEBサイトで時刻表を確認できます。出航の10分前にはチケット販売が終了されるので、時間に余裕を持って到着するようにしてください。
運賃は大人往復10.45ドル(2018年4月1日時点)。
揺れもほとんどないので、船酔いが心配な方はフェリーが安心です。

●水上タクシーで

時間を節約したい方は水上タクシーでも行くことができます。
「Bowen Land and Sea Taxi」がバンクーバーとスナッグ・コーブを35分で結んでいます。

平日とオフシーズンの週末はコールハーバーから、夏季はグランビル・アイランドから1日往復3〜4便、大人往復40ドルで利用できます。所要どちらも35分。

また、最終のフェリーに乗れなかった場合などは「Cormorant Marine」の水上タクシーがホースシュー・ベイとスナッグ・コーブを結ぶ深夜便を運行しています。

島内交通

●路線バス

図書館横にコミュニティシャトルのバス停(バス停MAP)があり、「C10 Bluewater」でアーティサン・スクエアまで約５分で行くことができます。
ただし平日は１時間に１本、土日は２時間に１本程度と本数が少なめなので利用する場合は事前にTranslinkのバススケジュール検索ページで「C10」の時刻表を確認してください。

●LIFT（ヒッチハイク・プログラム）

ボウエン・アイランドには、旅行者や島民が気軽に島内を移動できるようにするためのヒッチハイク・プログラムがあります。
島内には親指マークのヒッチハイク・ポイントがあちこちにあり、日常に浸透しています。キラーニー・レイクやマウント・ガードナー周辺などバス路線がないエリアではとても便利。

島の人と交流できる良い機会になるかも？勇気を出してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

---

自然と文化が共存する優しい島、ボウエン・アイランド。

バンクーバーとは違う時間が流れているような、不思議な魅力があり、一度行くとまたすぐに行きたくなります。
日帰りで気軽に行けるので、ぜひ一度島に癒されに行ってみてくださいね！