文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。
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カナダ国内からカナダのビザ、永住権を申請していて、その審査において健康診断書の提示を移民局から求められた申請者が、移民局指定のクリニックや医師を利用できない事情がある場合、例外として指定以外の医師による健康診断の実施を許可することがあります。
これを、Dispensationと呼びます。
Dispensation 許可について
Dispensationを許可する権限は、移民局健康課にあります。移民局健康課は、該当する地域の医療機関、または移民局と協議の上、Dispensationが妥当かどうかを判断します。
Dispensationが適用される条件
申請者がカナダ国内にいて、以下のいずれか1つに該当する場合、dispensationが考慮されます。
- 申請者の居住地から250km以内に、申請者が使える言語(英語、またはフランス語)でサービスを提供できる移民局指定のクリニック・医師が存在しない。
- 申請者の居住地から車で片道4時間の距離以内に、申請者が使える言語(英語、またはフランス語)でサービスを提供できる移民局指定のクリニック・医師が存在しない。
申請者が移民局指定のクリニックや医師の元へ足を運ぶことが合理的ではない理由がある場合、例外的に免除されることがあります。
例えば、申請者が利用できる交通手段が限られている場合や、健康上の理由で移動が制限されている場合などがあります。この場合、申請者は移民局指定のクリニック・医師のもとに行くことができない理由を説明する必要があります。
Dispensation許可の申請方法
Dispensationを申請する場合、申請者またはその代理人は、カナダ移民局クライアントサポートセンターから以下の項目を連絡します。
- Dispensationを希望する理由
- 健康診断を実施する指定外医師の情報
– フルネーム
– 住所
– 電話番号
– ファックスまたは電子メールアドレス
– 医師からの健診を行うことへの同意書
Dispensationの申請は、申請者またはその代理人が直接提出する必要があります。
移民局指定でない医師は、移民局のオンラインシステムにアクセスすることができません。従って、Dispensationは紙ベースであるため、処理に時間がかかる場合があります。
健康診断の結果を迅速に移民局で審査してもらいたいようであれば、移民局指定のクリニック・医師に行くことが最善である場合があります。
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ビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけています。
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