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【2025年版】カナダ州・準州別人口ランキング

   
  

カナダの人口動態を州・準州別に把握することで、ビジネスや移住などに役立ちますよね。

2025年4月1日時点の推計によると、カナダ全体の総人口は41,548,787人で、前期(2024年1月1日→2025年4月1日)の増減は+20,107人(+0.0%)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック拡大を抑制するための国境制限を受けて人口が1,232人(-0.0%)減少した2020年第3四半期以来の低成長となりました。

(ちなみに、2024年4月1日には41,012,563人に達したことがアナウンスされていました。)

これは2024年に連邦政府が一時的および永住的な移民の受け入れレベルを引き下げると発表した移民政策が大きく影響しているといえます。移民政策については、トルドー元首相の説明を紹介した過去の記事を見てみてください。

以下が、州・準州別人口の推計ランキング(2025年第1四半期:2025年4月1日)になります。

ランク 州・準州 人口(人) 四半期変化率
1 オンタリオ州(Ontario) 16,176,977 −0.0%
2 ケベック州(Quebec) 9,110,616 −0.0%
3 ブリティッシュコロンビア州(BC) 5,719,961 −0.0%
4 アルバータ州(Alberta) 4,980,659 +0.4%
5 マニトバ州(Manitoba) 1,507,330 +0.2%
6 サスカチュワン州(Saskatchewan) 1,253,569 +0.2%
7 ノバスコシア州(Nova Scotia) 1,080,418 +0.1%
8 ニューブランズウィック州(New Brunswick) 859,839 +0.1%
9 ニューファンドランド・ラブラドール州 545,464 −0.0%
10 プリンスエドワードアイランド州(PEI) 180,029 +0.4%
11 ユーコン準州(Yukon) 47,111 −0.0%
12 北西準州(Northwest Territories) 45,242 +0.4%
13 ヌナブト準州(Nunavut) 41,572 +0.4%

カナダ統計局の調査によると、カナダの4州と1準州で人口がわずかに減少している結果となりました。

2025年第1四半期の人口減少は、ニューファンドランド・ラブラドール州(-115人、-0.0%)、ケベック州(-1,013人、-0.0%)、オンタリオ州(-5,664人、-0.0%)、ブリティッシュコロンビア州(-2,357人、-0.0%)、ユーコン準州(-15人、-0.0%)です。

各州の規模と比較すると小さい数字ですが、オンタリオ州とブリティッシュコロンビア州では、比較可能な記録が始まった1951年第3四半期以降、四半期ベースで最大の人口減少になったとのことです。

逆に、6州と2準州では人口が増加しています。プリンスエドワードアイランド州(+749)、アルバータ州(+20,562)、ノースウェスト準州(+168)、ヌナブト準州(+158)は、全国で最も急速な成長を示し、いずれも0.4%の増加率となりました。

また、カナダ政府によると、2025年4月1日時点でカナダの非永住者は2,959,825人で総人口の7.1%を占めています。これは、2024年10月1日のピーク時の7.4%から減少。非永住者数は、2025年1月1日以降、61,111人減少しているとのことで、非永住者数の減少は第1四半期に増加するという典型的な季節パターンとは逆行しています。

特に2025年第1四半期における非永住者数の最大の減少は、就学許可証のみを保有する人たち(-53,669人)というデータが出ています。この減少の大部分は、就学許可証保有者数が最も多いオンタリオ州(-30,160人)とブリティッシュコロンビア州(-11,742人)で発生したとのことでした

以上、カナダ各州・準州の人口ランキングをお届けしました。ここ数年で考えると、「だいぶ移民数が減ってるなぁ」と思う方も多いかもしれませんが、カナダ政府によると、近年よりは低い水準ですが、移民数は依然として高い水準となっているとのことです。

今後も移民政策や経済情勢の変化により、各地域の人口構成は変わっていきます。次回アップデートがアナウンスされたら、またお伝えしたいと思います。

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