ルーラル地域パイロットプログラム、対象となる地域エリアの拡大

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

ショーン・フレイザー移民大臣は、永住権カテゴリー「ルーラル地域パイロットプログラム(RNIP : Rural and Northern Immigration Pilot)」の11の参加地域における対象エリアを拡大し、今秋より、新移民受け入れによる利点をさらに拡充させることを発表しました。

新型コロナパンデミックからの経済回復において、カナダ移民は重要な役割を果たしています。特にカナダ国内の地方エリアや北部のコミュニティの将来にとって、新規参入者はこれまで以上に不可欠であることが、今回の発表の背景です。

カナダ政府は、こういったコミュニティを支援し、移民数を増やして新雇用を作り出し、労働力不足を解消し、ビジネス・経済の成長に取り組みます。

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ルーラル地域パイロットプログラムの拡大

この度フレイザー移民大臣が発表したルーラル地域パイロットプログラムの拡大には、対象エリアの拡大と、移民受け入れによる利点の増加が含まれています。
 

施行予定の改善点

今秋に施行が予定されているプログラム拡大による改善には、コミュニティのパートナーや雇用主、申請者を支援する、以下のようなものを含みます。

  • より多くの雇用主がルーラル地域パイロットプログラム利用可能に
    対象となるエリアが拡大する地域:North Bay (ON州), Sudbury (ON州), Timmins (ON州), Thunder Bay (ON州), Moose Jaw (サスカチュワン州), West Kootenay (BC州), Vernon (BC州)
  • 医療分野とトレード分野への申請者のジョブオファーを拡大
    該当する職務経験のある申請者がジョブオファーを受けやすくなることで、この分野の労働力不足を解消
  • プログラム参加可能期間の延長
    2024年8月のパイロットプログラム終了まで、コミュニティに長期の参加を許可する
  • 地域支援の拡大
    コミュニティパートナーが申請者と雇用主に最大限の支援が可能となるよう手助けする
  • 申請者が提示しなければならない生活に必要な資金額の減少
  • プログラム整合性の強化

今回の改善内容は、対象地域のパートナーから求めた意見を検証した上で作成されました。これらの変更が参加地域のニーズを満たし、カナダ全土の小規模なルーラル地域の成長を促すための新たな一歩を踏み出したことになります。

対象地域の拡大によって、ルーラル地域パイロットプログラムは不可欠な労働力不足を補うことができ、より多くの雇用主の支援が可能となります。

 

地方政策の今後

ルーラル地域パイロットプログラムのような地域主導型移民プログラムは、カナダの成長を持続するために益々重要となっています。

その成功例であるアトランティック地方プログラム(Atlantic Immigration Program (AIP))は、スキルを持った新移民を惹きつけ、地域社会の労働力不足や人口不足の対処にも役立ってきました。2022年3月に試験的プログラムから常設プログラムとなり、以来167件の永住権申請を受領しています。

■ フランス語人口拡大への貢献
フランス語圏からの移民は郊外・北部コミュニティ地域も含めてカナダにとって重要です。移民は少数派コミュニティの人口を維持し、人口増加にもつながる重要な要素の1つといえます。州政府・準州政府や関係者と協力し、フランス語スピーカー移民が生活を安定でき、カナダ全土のフランス語コミュニティに貢献できるよう支援しています。

カナダ政府は引き続き、ケベック州以外のフランス語コミュニティに、フランス語圏からの新移民を維持し増加させるための措置を取っていきます。

■ 移民システムの強化
ルーラル地域パイロットプログラムの拡大は、カナダの移民システムを強化プランの元で施行されています。今秋までに申請のバックログ(未処理の案件)を減らし、労働不足解消に焦点を当て、顧客満足を改善し、家族の呼び寄せを実現するため、1250人のスタッフを新たに雇用する計画です。郊外・北部コミュニティも含めて、全ての人に移民システムが適切なものであるよう努めています。

 

概要 -Quick facts

  • ルーラル地域では400万人以上のカナダ人が雇用されており、GDP(国内総生産)の30%にあたります。都市部への食料、水、エネルギーを供給しており、カナダの経済発展に貢献する産業を支えています。
  • 11のRNIPコミュティは、North Bay (ON州), Sudbury (ON州), Timmins (ON州), Sault Ste. Marie (ON州), Thunder Bay (ON州), Brandon (マニトバ州), Altona/Rhineland (マニトバ州), Moose Jaw (サスカチュワン州), Claresholm (アルバータ州), West Kootenay (BC州) and Vernon (BC州)です。
  • 2022年6月30日時点で、1130人の新移民がRNIPコミュニティに到着、医療、ホスピタリティ、飲食、小売業、製造業、輸送業の分野などのキーセクターの労働不足を解消するのに役立っています。
  • 毎年、平均して125人の新移民とその家族が各参加コミュニティに受け入れられています。
  • RNIPの1年毎の申請受付数は最大2750人、及び、その家族となります。
  • 2022年1月、小規模な町や地域社会への新移民のカナダ1年目の生活安定を助けるため、カナダ政府は3500万ドルの投資をおこないました。

 

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