飛行機や列車でのカナダ国内・国外旅行等に対するワクチン接種要件が6月下旬終了

   
  

カナダ全土でワクチン接種キャンペーンが行われ、カナダに暮らす3,200万人(ほぼ90%)が接種を受けて症例数が減少したことは皆さんもご存知かと思います。

そして入院数と死亡者数の割合も全国的に減少していることもあり、連邦政府は本日6月14日(火)に、国内および国外への旅行(domestic and outbound travel)、連邦規制の運輸部門、および連邦政府職員のワクチン接種要件を6月20日(月)00:01(EDT)に一時停止することを発表しました。

これにより、連邦政府の従業員および連邦政府が規制する部門の輸送労働者は、雇用条件としてワクチン接種を受ける必要がなくなります。

また、ワクチンを接種していないために無給で休職中の人も、仕事に戻るように連絡があるとのことです。

そして、カナダ国内および国外への旅行の際も、6月20日からワクチン接種が不要になります。

ただ、他の国ではワクチン接種率とウイルス管理が大幅に異なるため、国外からカナダへ入国する訪問者およびカナダ国民は引き続き入国要件を満たす必要があり、飛行機 or 列車に乗る際にはマスク着用も引き続き求められます。

さらに、クルーズ船の旅行には独特の性質があるとし、クルーズ船の乗客と乗組員に対するワクチン接種の要件は引き続き有効となっているので、注意しましょう。

Intergovernmental Affairs の Dominic LeBlanc大臣は、記者団に向けて「COVID-19の状況が悪化した場合、連邦政府はそれら(ワクチン接種ルール)を元に戻す」と述べつつ、「カナダ人がお互いを守るためにステップアップしたので、今日の発表が可能となっています。」と語りました。

ちなみに、CBCによるとワクチン未接種でカナダに入国する権利を持つ人は、「入国前、到着時と8日目のテスト、ArriveCAN、および14日間の検疫の要件」をすべて満たす必要があり、これを怠ると最高5,000ドルの罰金が科せられる可能性があるとのことです。

カナダ渡航を予定していて、かつワクチン未接種の方はお気をつけください。

最後になりますが、カナダ政府はカナダに暮らす人の安全を守るために、最新の公衆衛生のアドバイスと科学に基づいてルールの調整を行うことを今後も躊躇しないとのことです。

ということで、6月20日以降にカナダ国内でさらに旅行する人が増えそうです。空港のスタッフ不足も指摘される昨今ですが、今回の規制緩和で状況が改善されるといいですね。

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