カナディアンが某社のメープルカスタードパイに怒りと情熱をぶつけた話

   
  

ダイエットを決心した編集部スタッフが、この頃は「グルメのウィンドウ・ショッピング」という名で、正々堂々と仕事をサボっていることが判明。

そんなダイエットおサボりさんの席から悲鳴が?

君の名はカナディアンメープルカスタードパイ

マクドナルドがやってくれました。こんなにスイートで、カナディアンで、なによりも魅惑的な商品「カナディアンメープルカスタードパイ」を、まだまだ寒い1月に投入してきたんです。

パリッと焼かれたパイ生地の中には、ほくほく、とろとろのカスタードクリーム&メープルシロップ。「鬼に金棒」どころか、「両手に金棒状態」すぎて、間違いなくマクドナルドスイーツの歴史に残る名作になる予感しかしません。

が、しかしまたもや「オーバーシー・ピーポー・ファントム(海外住みの悪夢)」の再来で、日本でしか販売されていないことが判明。

ちゃぶ台が16台くらいあっても、息継ぎ無しでひっくり返せる自信があるほどの悲しみと怒りを胸に、私はオフィスから走り去りました(?)
 

耐え切れない悲しみを抱え走っていると妙に頭の中がクリアになり、気が付けば私は最寄りのカナダのマクドナルドでアップルパイを購入しておりました。

そうだ。
無ければ作ればいいんだ。(悲しみの先に見えた光)

 

カナダでカナディアンがカナディアンメープルカスタードパイをつくる

日本のマクドナルドの公式サイトをみれば、カナディアンメープルカスタードパイは以下の小文字表記がありました。


photo from mcdonalds.co.jp

「カナダ産メープルシロップ1.5%使用」

この勝負。勝った。1.5%なんて「笑止千万・オブ・THE・イヤー」(?)

メープルシロップ発祥の地にいる私には勝利の女神がついているに間違いない。むしろハンデを付けてあげないといけないくらいの勝負だ。

ということで、素材を揃えてみました。

・カナダのマクドナルドのベイクドアップルパイ(Baked Apple Pie)x2
・カナダ産メープルシロップ(100%Pure、100ml)
・クリームチーズ

「なぜカスタードを準備しなかったか?」と気になる読者もいると思いますが、「普通にカスタードを買いにいくのがめんどくさかった」という理由だけではなく、純粋にジェントルなカナディアンとして「そこは紳士的にハンデをくれてやろう」という思いのもと、たどりついた粋な計らいです。

 

100%カナディアンメープルクリームチーズパイ爆誕(※メープルカスタードパイではない)

まずはベイクドアップルパイを箱から取り出し、すでにある切込みに合わせて半分に切断。


どこにでもありそうなプラスチックナイフで、アップルの要素をねこそぎ取り出していきます。

無事に中身がからっぽになったパイ生地に、ほどよくクリームチーズを詰め込んでいきます。

クリームチーズで満タンにせず、しっかりと3割くらいのスペースを残し、そこに惜しみなくカナダ産100%Pureであるメープルシロップをどぼどぼ入れます。

ついに完成!!!!

「100%カナディアンメープルクリームチーズパイ」が爆誕しました。

 

100%カナディアンメープルクリームチーズパイ、いざ実食

この世界で初めて作り出された100%カナディアンメープルクリームチーズパイを手に取り、パクリ。

口の中には100%メープルシロップが勢いよく流れこんでいく快感が、脳天直撃。

そして、勢いがよすぎて、手にも机にもこぼれていました。びっくりするくらいズボンにもこぼれていました。

素直に認めるとしたら、メープルシロップはたぶん1.5%くらいの量でちょうどよいです。100%のメープルシロップをどぼどぼ入れると、人生ではじめて小籠包で失敗する人と同じ道をたどることが検証されました。

でも、クリームチーズとメープルシロップはお互いを主張しすぎず、手を取り合って持久走のゴールを目指すくらい青春の一コマくらいの爽やかさが味わえました。

カナダで、カナディアンの手によって、作り出されたこのカナダ初、いや、世界初(?)の100%メープルクリームチーズパイは無事に完食されたのでありました。
 

最後にQ&A

オフィスを無断に飛び出し、勝手にメープルシロップでテーブルを汚したこともあり、以下のような熱心なファンからの質問もあった(?)ので、ここで回答します。

本家は期間限定の150円/個となりますが、今回の制作においてのコストパフォーマンスを教えて下さい。
コストパフォーマンスという言葉はあまり好きではないです。パフォーマンスはこころの豊かさも図り入れるべきであり、純粋に原価の比較をするのはとてもさみしいことで、もう泣きそうなので、この質問はお答えできません。

「勝った」とアナウンスされましたが、本家のメープルカスタードパイは食べてみたいですか?
はい。

どこらへんで本家に勝っているかを教えてください。
そこはもう哲学の領域なので、あまり語るべきではなく、むしろ生活していくなかで、自然に、おぼろげに、見えてくるでしょう。

プライベートでも、もう一回作って食べてみたいですか?
そこも哲学の領域なので、あまり語るべきではなく、むしろ生活していくなかで、自然に、おぼろげに、見えてくるでしょう。

(カナディアンメープルカスタードパイについて紹介している記事はこちら)

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