カナダBC州のK-12生徒は9月に「ほぼ通常」の学校生活に戻ることができる予定

   
  

カナダBC州当局はK-12の生徒、家族、教師、スタッフが9月に学校へ戻る際は、「ほぼ通常」の学校生活を想定する必要があると語りました。

 

2021年9月から:K-12の生徒は、ほぼ通常の学校生活を送れるようになる予定

BC州政府は本日6月17日(木)に、K-12を対象とした再開計画の新しい内容を会見で語り、9月から「ほぼ通常の学校生活」を送ることができるようになる予定であることを語りました。

今後も症例数の減少など有望な進展が続くのであれば、生徒は教室でフルタイムの学習ができることを期待できます。その他、スポーツ、演劇、その他の課外活動などの再開も期待されています。

また、他の学年度と同様に、オンライン学習プログラムは引き続き利用できるとのことです。

現在の計画はほとんどの成人と子どもが新学年度までにCOVID-19の2回目のワクチンを接種できるという予測に基づいています。

ボニー・ヘンリー州保健局長は「私たちの学校に対する目標は、昨年私たちが経験したような社会的に広範囲の影響を受けることなく、地域および個人ベースでそれらを管理できるようにして、インフルエンザやはしかなど、他の伝染病に対して現在行っていることと同じアプローチをCovid-19に対してとることができるようになることです。 」と語りました。

そして、BC州はback-to-school planを支援するためにパンデミックに特化した2,560万ドルの資金を用意しています。その内訳は以下のようになります。

・1,440万ドル:個人用保護具の清掃、換気の改善、および備品の補充
・500万ドル:ファーストネーションの学生支援、ファーストネーション教育運営委員会とBC州メティスネーション内の支援
・500万ドル:メンタルヘルスサービス
・120万ドル:インディペンデントスクール

 

Grade 4以上の生徒がマスクを着用すべきかどうかの決定は夏後半を予定

もう一方で、ジェニファー・ホワイトサイド教育相はGrade 4以上の生徒がマスクを着用するべきかどうかの決定は、今年の夏の後半に行われるだろうと述べました。

教育相は、「私たちは夏の間、州保健局と州の幼稚園から高校までの教育運営委員会の専門家と協力して、生徒とスタッフが次の学年度に安全であることを保証するための計画とガイドラインを完成させます。」と語り、学生と学校のスタッフには引き続き毎日のヘルスチェック、病気の場合は家にいること、そして手洗いを継続することを期待しているとのことでした。

最後に:子どもが元の学校生活に戻って大丈夫なの?

ということで、2021-22学年度は、レイバーデー翌日の9月7日から始まります。この日は、州が定めた再開計画のステップ4への移行予定日でもあります。

皆さんご存知の方も多いかと思いますが、ステップ4ではソーシャルインタラクションも通常に戻り、マスクを着用するかどうかは個人の自由となります。

ボニー・ヘンリー州保健局長は、当局は引き続き学校でCOVID-19やその他の感染症を積極的に監視すると述べました。そして、2回目のワクチン接種を受けていない生徒でも学校という環境下での感染リスクは低いことを述べました。

カナダBC州には約1,900の幼稚園から高校までの学校がありますが、2020-21学年度中に保健当局が実施した2つの研究では、次のことが分かったと政府のニュースリリースに記されています。

・Vancouver Coastal Healthでは、COVID-19の学校関連の症例の92%が学校の外からのものであったこと
・Fraser Healthでは、学校関連の症例の87%が、学校環境からではなく、コミュニティ/家庭を通じたものだったこと

また、最後になりますが、ボニーヘンリー州保健局長は以下のようにも語っていますよ。

今私たちは新しい段階に移行し、州全体でワクチン接種を続けているので、学生と教育者はコロナ禍の前にはるかに近い学校環境に戻ることを楽しみにすることができます。

「K-12では9月7日からほぼ通常の学校生活になる」と聞いて、嬉しく思う方も多いのではないでしょうか?今後もBC州で症例数の減少など状況が改善されて、子ども達がより安全に学校へ通えるようになるといいですね。

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