カナダBC州、ジョン・ホーガン州首相が解散総選挙を発表

   
  

ジョン・ホーガン州首相が解散総選挙を発表しました。

 

解散総選挙を発表。2020年10月24日(土)に投票

BC州の新民主党(NDP)のリーダー、そして現在のBC州州首相を務めるジョーン・ホーガン氏は本日9月21日(月)の会見にて、解散総選挙を発表。日程は2020年10月24日(土)であることを明らかにしました。

ジョンホーガン州首相は会見で、「今回のBC州早期解散総選挙への決断は容易ではなかった」と語り、「現在のパンデミックの現状において、このような早期選挙への決断は多くの論争が起きることも理解している」とも述べました。

「パンデミック影響下による選挙環境は来年も同様になるであろうとして、むしろ今早期に選挙に踏み切るのは理にかなっている」とし、以下のようにも語っています。

「もし総選挙を来月に行わない場合、それは今の現状から生まれる不確定性や不安定である様々な要素を、そのまま対処せずに12ヶ月も待つことになります。

私は自分が正しいと信じている今回の総選挙が今のBC州の住民の皆さんの考えを知る大切な機会だと認識しています。」

ちなみに、新民主党(NDP)は野党である自由党(Liberal Party)と同じく41席の議席を保有しており、緑の党は2席の議席を保有している現状となります。

 

早期解散総選挙に至るまでの経緯は?

ジョンホーガン氏は新民主党を率いて緑の党と連立を結ぶことにより自由党を下し、少数与党政権のBC州首相として2017年7月に任命されました。

当初は「2021年10月を次回の州の総選挙日として定めた上で、その前に自ら早期解散による選挙は行わない」「もし行うのであれば不信任案などによる決議が下された場合のみとする」と決定していましたが、現状パンデミックの環境下において総選挙は必要であることと認識している模様です。

また、緑の党が新民主党に通知なしで州政府においての法案改正の導入などを主張したことによって、本来の両党独自の合意に至った2021年10月の選挙など確約された規約はすでに破られているとしています。

ジョンホーガン州首相は「2017年の課題は過去であり、今の2020年の課題とは違います。過去に起きたことは過去で完結しており、この先になにが必要であるかを考えるのはまた違うことだ」と語っています。

さらに、ジョンホーガン州首相は現在の少数与党ではなく、総選挙でより多くの議席を獲得することができれば、BC州をより安定した州政府に導くことが可能であると繰り返し主張していて、「今の我々には安定した政府が必要である」と語っています。

 

最後に:世論調査では今年後半に選挙がある場合、BC州民の48%はジョンホーガン州首相の政権を維持するために投票を検討

非営利調査機関Angus Reidによる世論調査(期間:2020年8月26日~9月1日)では、BC州民の48%は今年後半に選挙がある場合、ジョンホーガン州首相の政権を維持するために投票すると述べています。

ただ、BC州の自由党と緑の党は、現在の世界的なパンデミック状況下でBC州の解散総選挙を決めたホーガン氏の決断を批判しています。

BC州の緑の党リーダーであるソニア・フルステナゥ氏は先日ジョンホーガン州首相と会話した際に「もし解散総選挙への試みを取り消すのであれば、引き続き緑の党現職議員でもあるアダム・オルソン氏と一緒に新民主党を支持します」と伝えています。

またソニア氏は「人々は今、自分の子どもが学校に戻るのを心配したり、自分の仕事や住まいの心配をしている時なのに、BC州の住民よりも政党の利益を優先するべきではない。」とも語っています。

ということでBC州の総選挙は来月10月24日(土)になります。またLifeVancouverでも紹介したいと思います。

Topへ