普段はこの時期になるとアイスクリームとかアウトドアとか日焼け止めとか夏へ向けての準備をするのですが、編集部一同気づきました。
あれ、なんか今年寒い?雨多くない?
去年の今頃は結構暑くなったと思ったんだけど・・・
今週も後半からバンクーバーの予報は雨で、気温も20度以上は上がらないそう。
え!?もう7月だよね??太陽カムバーック!!!
ということで今年の夏はどうなるのか調べてみました。
2016年夏の予報
photo from The Weather Network
2016年夏の気温予想チャート
The Weather Networkが発表した予報によると、2013年から2015年の夏はカナダ西側では暖かく乾燥していて、カナダ東側では涼しい夏でした。
ですがこの現象は昨年(2015年)の夏の終わりから変わりはじめている、としています。
夏の暑さは湖や海を越えていき、カナダ西側は暑いですが、2〜3年前の暑さに比べると問題視するほどではなくなるのでは、との見通しでした。
*The Weather Networkとは
カナダ発の天気予報専門のサイト。CBC(カナダ放送協会)のウェブサイトでもThe Weather Networkのチャートが使わています。
現在はカナダの他、アメリカ・イギリス・スペインで事業を展開。TVやウェブサイト、アプリなどを合わせると月に4000万以上のユーザーがいる大手。
エルニーニョ現象/ラ・ニーニョ現象
photo from 気象庁
典型的なエルニーニョ現象及びラニーニャ現象が発生している時の太平洋における海面水温の平年偏差の分布
ここ2年間の夏が暑かったのはエルニーニョ現象が原因ではないかと言われています。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。 逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。 ー気象庁より
2014年に発生したエルニーニョ現象が今年2016年の春頃に終息していくだろうとの予測がされていました。
因みに今回のエルニーニョ現象は過去最長だったそうです。
春頃のエルニーニョの終息に伴い、今年の夏からはラニーニョ現象が始まるのではないかと言われています。
これに伴いカナダの気候はこれから違ったパターンになるのではと予測されています。
photo from The Weather Network
2016年夏の降水確率チャート
2016年6月20日にThe Weather Networkが発表した予報によると:
・カナダの西と南側では例年よりも気温は高くなる。
・BC州の海岸側は例年通りの気温になる
・しかしLower MainlandとVancouver Islandは太平洋の影響を強く受け、ここ2年の夏よりも更に高い気温になるかもと予測
・夏の降水確率もカナダ全土でほぼ例年通りの量になりそうです。
・しかし例年より高い気温になる地域は乾燥した夏(ただし乾燥しているのは普通なんだそう)になる見込み
・BC州北西の地域では例年よりも降雨量が高くなる可能性がある
・また、昨年(2015年)の夏はトルネードや雷が少なく穏やかな天気でしたが、暖かく活動的な天気は悪天候を連れてくれるかもしれない
・更には定年通りの降雨量でも山火事や農業へ影響する乾燥を防ぐには十分ではないだろうと指摘しています。
The Wether Networkによる、この夏のカナダの天気予報についての映像はこちら!↓
まとめ
なるほど、今年が寒いんじゃなくてここ2年が暖かかっただけなんですね。
というわけで、結局のところ、バンクーバーエリアの夏がどうなるか、決定的な予報は読めないのですが(笑)、以上のことを踏まえて夏のレジャーの計画を立てる時は天気予報を細かくチェックすることをお勧めします。
The Wether Network
AccuWeather
Government of Canada -Climate,Weather
などで予報や例年の天気のデータをチェックできるサイトもあります。
やはり日本に比べるとカナダの夏は大変乾燥しているのでこまめな水分摂取を心掛けたいですね。
昨年の7月半ばにはバンクーバーで給水制限ステージ3が発令されたので、これを考えるとやはり今年は雨の量が昨年に比べると多いですね。(昨年が異様に少なかった)
天気を味方につけてバンクーバーの短い夏を満喫しましょう!