4月28日(木)に投票が行われ、ストライキする方向に決まりました。しかし、まだ日程や本当にストライキを行うかどうかなど具体的なことは決まっていません。
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メトロバンクーバーの交通労働組合(ユニオン)に加盟しているドライバーやそこで働く人たち約4,700人が
ストライキをするかどうかの投票を4月28日(木)に行う
ことが明らかになりました。
投票で交通労働組合員の過半数が賛成することになれば、
業務(運行など)が一部正常に機能しないことでバスやシーバスが止まったり、本数が減ったり、これまで通りに動かなくなる恐れ
があります。
1. Translink(トランスリンク)について
まず「トランスリンクの名前はもちろん知っているけど、どんな組織かはちゃんと知らない」という方のために、少しだけ解説を。
photo from TransLink
ブリティッシュコロンビア州全土の公共交通を統括していたBCトランジットからバンクーバー都市圏のみを管轄する組織として1998年に独立し発足したのが、Translink(トランスリンク)です。
ブリティッシュコロンビア州政府およびメトロバンクーバーのもと、交通を主体とした計画立案と予算管理を行っており、交通の円滑化と自動車交通量の抑制を目指しています。
主な事業は以下のとおり。
■ 鉄道事業
■ 幹線道路網整備事業
■ 環境対策事業
■ フェリー事業
ただ、一元的な管理体制のため、2001年4月1日~7月31日まで4ヶ月に及んだバス運転手の全面ストライキでは、交通機関が麻痺状態になってしまった例もあり、今回もそのことが懸念されます。
2.交通労働組合がストライキをするかもしれない理由
交通労働組合「Unifor」は今年に入り、Translinkの子会社「Coast Mountain Bus Company」に賃金、福利厚生や労働条件改善の交渉を続けていましたが、4月6日に却下される結果となり、今回の投票に至りました。
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また、この投票はバスの運転手、整備士、シーバスで働く人だけでなく、メンテナンスやその他のサポートスタッフにも影響を与えるものです。
ただ、今回のストライキが行われたとしてもスカイトレインサービスに影響はないとされています。
photo from translink.ca
一体どうなるのでしょうか・・・。
特にバスを通勤・通学に使っている方も多いはず。ストライキが行われることなく、早急にこの問題がきちんと解決されることを願うばかりです。