スウェーデン発祥、北欧の素敵なデザインと買いやすい値段が人気の、世界最大の家具販売店、IKEA。
日本では「イケア」と呼びますが、こちらでは「アイキア」と発音します。
シェアハウスやアパートでの暮らしを始め、ここで家具を買ったという方も多いでしょう。
バンクーバーでは、リッチモンドとコキットラムに店舗があります。
そのリッチモンド店が、今まで揺れに揺れていました!!
去年、2013年の5月13日に労使交渉が決裂し、リッチモンド店で働く約350名の従業員は、雇用者の IKEA 側から 職場に入ることを禁じられてしまったのです!!
ストライキとよく言われているのですが、厳密には、労働者が会社に抗議して仕事をしない「ストライキ」ではなく、会社側が労働者を締め出して要求を飲ませようとする「ロックアウト」です。
全従業員が締め出されたわけではなかったので、営業はしていましたが、
- 営業時間が短縮された
- 開いているレジがほとんどなくなった
- 店員さんが少なく、尋ねることもできない
- 在庫が切れても補充されない
- 商品の返品や交換も受け付けない
- レストランも営業しておらず、大人気のミートボールやソフトクリームも味わえない
といった、「本当にこれで店が成り立つの?」という状態が続いていました。
労働を拒否された従業員は、毎日のようにお店の周りに張り込んで抗議を続けていました。その様子を映したビデオがこちらです。
どちらも一歩も譲らず、この状態が何と1年5ヶ月も続いたのですが、10月22日、新たな10年間の労働条件が IKEA と労働組合の間で合意され、
ストライキは終結されました!
実に527日も続いていました!!
今回のストライキを経て、IKEA 側が最終的に従業員に提示した案は以下のとおりです。
- 十分な賃金と福利厚生を保障する(新たな医療費支出口座を含む)
- 年に1度、全従業員を昇給させる
- 店舗の長期間の繁栄を保証する
- リッチモンド店全体の業績を向上させるために運用を改善し、柔軟性を持たせる
長い長い争いが終わり、ひとまずホッとしましたね!
縮小営業は12月中旬まで続き、その後は通常営業に戻ります。
店内は従業員が戻り、徐々に活気を取り戻していくことでしょう。
IKEA Richmond 縮小営業 概要 (12月中旬まで)
【住所】
3320 Jacombs Rd, Richmond, BC V6V 1Z6
[map addr=”3320 Jacombs Rd, Richmond, BC V6V 1Z6″ infowindow=”open”]IKEA Richmond[/map]
【営業時間】
土曜日〜水曜日:10am 〜 5pm
木曜日・金曜日:11am 〜 8pm
※縮小営業中は、入口は Sweden Way entrance のみ開いております。
※レストラン、Smaland (子供の一時預り所)は休業します。
※商品の交換・返品カウンターも休業します。コキットラム店で受け付けします。
IKEAレストランの名物、スウェーデン ミートボールが待ち遠しい〜!!