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これだけは知っておきたい!カナダでベビーカー&チャイルド シート選びのポイント

   
  

出産前後には様々な準備・買い物が必要ですが、私自身が一番時間を費やしたのが、ベビーカー選びです。

日本のベビーカーは「A型」「B型」と規格が定められていますが、この日本の規格はカナダでは通用しません
また、チャイルド/ジュニアシートに関する規格も日本とカナダでは異なります

日本で子育ての経験がある人でも、「カナダでのベビーカー選びは大変だった」というのはよく聞く話ですよね。

とにかく様々なブランドから様々なベビーカーが出ているので、自分たちのライフスタイル・予算にあった商品を吟味したいところです。

今日は、カナダでベビーカーやチャイルド/ジュニアシート購入の際に知っておきたい基礎知識についてまとめてみました。

1. 英語で、ベビーカー、チャイルドシート、ジュニアシートはなに?

ベビーカーは英語で「Stroller」チャイルドシートは「Car Seat」と言います。
イギリスやアメリカでは、ベビーカーを「Pram」「Buggy」「Pushchair」などとも言いますが、カナダでは滅多に使いません。

また、日本語でブースターシートというと「座面のみのジュニアシート」ですが、英語では背もたれ有り無しに関わらず、ジュニアシートは「Booster」と呼ばれています。
ジュニアシートは、「High Back Booster(背もたれありのブースター)」「Backless Booster(座面のみのブースター)」の大きく2種類に分かれます。

2. カナダでもチャイルド/ジュニアシート着用義務あり!

カナダでは、チャイルド/ジュニアシートの着用義務のルールが、州によって異なります。
ここブリティッシュ・コロンビア州のチャイルド/ジュニアシートに関するルールは以下の通りです。

乳児:1歳になるまでかつ体重が9kg(20lb)以上になるまで、後ろ向きに設置するチャイルドシートの着用が義務付けられています。

幼児:1歳以上かつ9kg(20lb)以上の幼児は、前向きに設置したチャイルドシートの着用が義務付けられています。体重が18kg (40 lbs)になるまでこの種のチャイルドシートを着用しなければなりません。

9歳未満:子供が9歳未満の場合もしくは身長が145cm(4’9”)に達するまでは、ジュニアシートの上からシートベルトの着用が義務付けられています。

参照:BC|Seat Belts, Car Seats and Booster Seats

3. チャイルド/ジュニアシートに関する注意点3つ

1) 全てのチャイルド/ジュニアシートには使用有効期限が設定されているので、お下がりをもらう場合やオンラインで購入する場合は必ずチェックしてください。

2) カナダでは、カナダ自動車安全基準 CMVSS(Canadian Motor Vehicle Safety Standards)を満たしたチャイルド/ジュニアシートを使用する必要があります。カナダ国外で購入したチャイルドシートは、カナダの規格を満たしていないものが多く、万が一事故にあった場合に保険が適用されないこともあります。日本やアメリカで購入を考えている方は注意してください。

カナダで使用するチャイルド/ジュニアシートを購入する際は、カナダ自動車安全基準を満たしている証明である以下の「National Safety Mark label」のステッカーが付いているものを選びましょう。

Image from Government of Canada

3) カナダでレンタカーを利用する場合も、チャイルド/ジュニアシートの使用義務があります。日数によっては、レンタカーショップで借りるよりも新品を購入した方が安く済むことがありますよ。

参考:カナダ政府 Child car seat safety
https://www.tc.gc.ca/en/services/road/child-car-seat-safety.html

4. 北米では超定番、「トラベルシステム(Travel System)」とは?

photo from Babies”R”Us

私の周りで最も人気なのが、ベビーカーにチャイルドシートを装着できる「トラベルシステム(Travel System)」というタイプのベビーカー。頻繁に乳幼児を車に乗せる可能性がある家族には、とってもお勧めです。

車での移動中に赤ちゃんがチャイルドシートの中で寝てしまっても、赤ちゃんを起こすことなくそのままチャイルドシートをベビーカーに乗せたり、家の中に運ぶことができます。また、ベビーカーとチャイルドシートをセットで購入すると、別々で買うよりもお得になります。

※チャイルドシートを別途で購入してベビーカーに装着する場合
ちなみに、ブランドによってはチャイルドシートだけ新しく買い替えることもできます。ベビーカーとチャイルドシートを繋ぐアダプター(Car Seat Stroller Adaptor)を購入すればオッケーです。

5. 重いけれど車輪が丈夫な「三輪」?それとも軽めの「四輪」?

ベビーカーを見にお店に行くと、必ず聞かれるのが「三輪(Three Wheels)にしますか?それとも四輪(Four Wheels)ですか?」ということ。
トラベルシステムを選んだ場合でも、三輪と四輪の二種類があります。

●三輪のメリットとデメリット
三輪は、通常車輪が大きくしっかりしているので、でこぼこ道のお散歩やハイキングにも適しています。しかし重量があるので、女性一人で車のトランクから頻繁に出し入れするのは結構大変です。
用途の関係で三輪を選ぶ場合は、ベビーシートも本体から外せるようになっていて3つのパートに分けられるものが個人的にはお勧めです。

●四輪のメリットとデメリット
四輪は、三輪に比べて軽いのが特徴。街中やショッピングモール内で使うことが多い人にはピッタリです。しかし車輪は小さめで、でこぼこ道やハイキングなどには適しません。

6. その他、ベビーカーの種類

カナダのベビーカー売り場でよく見かける、その他の代表的なベビーカーを紹介します。

●アンブレラ・ストローラー(Umbrella Stroller)

photo from Babies”R”Us

旅行の際に重宝するのが、軽くて持ち運びもラクなアンブレラ・ストローラー。人混みの中でも場所を取らないので良いですね。

●ジョギング・ストローラー(Jogging Stroller)

photo from Walmart

赤ちゃんと一緒にジョギングをしたい人に最適なのが、その名もジョギング・ストローラーです。

●ダブル・ストローラー(Double Stroller)


双子や年齢が近いお子さんが二人いる人には、このベビーカーがお勧め。二人とも座る用と、一人がステップの上に立つようになっているタイプの2種類があります。

●自転車用トレイラー/ストローラー(Bike Trailer/Stroller)

photo from Walmart

カナダに来て初めて見かけた時にはびっくりした、自転車の後ろにつけるタイプのベビーカー(というよりトレイラー)。ちなみに日本で定番の自転車用チャイルドシートは、こちらではあまり見かけません。

7. ベビーカー選びのポイントまとめ

ベビーカー選びの最初のポイントは、先に紹介した「トラベルシステムにするかしないか」「三輪にするか四輪にするか」ではないでしょうか。

ベビーカーの値段は数百ドルから千ドル近くするものまであり、ある程度の予算を設定しておくのも大事ですよ。

商品を実際に手に取ってみて、さらに以下の点もチェックしながら、納得するものを選んでみてくださいね!

・ベビーシートやチャイルドシートの装着向きや高さ
・シートの装着と取り外しのしやすさ
・各パーツの重量と大きさ
・リクライニングの度合い
・対象年齢
・押しやすさ
・荷物収納スペースなど

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