「バンクーバーで桜をたっぷり楽しみたい!」という方のために、今回は有名な桜スポット、バンクーバーの桜の歴史、鑑賞できる桜の種類をご紹介します。
今年も桜の満開が今から楽しみですね。
目次
- バンクーバーの桜の歴史
- バンクーバーのお花見スポット16ヵ所
- 1.クイーンエリザベスパーク
- 2.スタンレーパーク
- 3.バンデューセン植物園
- 4.新渡戸稲造記念庭園
- 5.UBC
- 6.バラード駅
- 7.キツラノビーチ・パーク / Vanier Park
- 8.グランビルアイランド
- 9.ウエストエンド
- 10. West 22nd Avenue
- 11. Graveley Street(Renfrew)
- 12.ウォーターフロント駅(Waterfront Station)
- 13. アンディーリビングストーンパーク(Andy Livingstone park)
- 14. デービッド・ラム・パーク(David Lam Park)
- 15. ギャリーポイントパーク(Garry Point Park)
- 16. コールハーバー(Coal Habour)
- バンクーバーで見られる桜の種類一覧 54種
- バンクーバーでたっぷりお花見しよう!
バンクーバーの桜の歴史
皆さん、バンクーバーにいつ桜がやってきたのかご存知ですか?
その答えは、1930年代。神戸市と横浜市が500本もの桜の木を、スタンレーパークの「日系カナダ人戦没者慰霊碑」に追悼の意を込めて寄贈したのがきっかけです。
その後、桜に魅せられたバンクーバーの人々は桜の植栽を始め、楓や栗の木などが多かったバンクーバーの景観が次第に変わっていきました。
また、1958年には300以上の桜の木が日本の領事館から「両国間の友情の永遠の証」として寄贈されました。
その桜はキャンビー通り、49thと33rdアベニュー、クリーンエリザベスパーク、そして日系カナダ人戦没者慰霊碑周辺に植えられています。
ちなみに1990年にバンクーバー・パークボード(公園管理局)が行った調査では、バンクーバー市内の路上にある89,000の木の約36%はサクラ属(梅や桜などの木々)のものであると発表されています。
また、パークボードの都市森林管理計画実施により、街路樹は現在 130,000 以上に増加しており、今後も市内や公園に桜が増えていく模様です。
バンクーバーのお花見スポット16ヵ所
それではここで、桜の有名な鑑賞スポットを16ヵ所をご紹介します。開花期間中に、ぜひ行ってみてくださいね~。ちなみにお花見をするにしても、バンクーバーでは外でお酒を飲むと違法なので、注意です。
1.クイーンエリザベスパーク
春になるとクリーンエリザベスパークには桜の写真を撮る人で賑わいます。
2017年にLifeVancouverスタッフが桜を観に行ったときはお昼ごろだったのですが、桜の周りにたくさん人がいました。あまり人が写りこまない写真を撮りたい人は、朝早めに行ってみるのもいいかもしれません。
2.スタンレーパーク
旅行ウェブサイトの TripAdvisor.com が「世界一の公園」に認定したこともあるスタンレーパーク。桜はもちろんのこと、自転車に乗ったり海を眺めたりと、色んなことを同時に楽しめるのが魅力です。
3.バンデューセン植物園
皆さんご存知のバンデューセン植物園にはもちろん桜の木があります。こちらでは、Vancouver Cherry Blossom Festival の一環として、Sakura Days Japan Fair も毎年開催されています。
4.新渡戸稲造記念庭園
UBCにある新渡戸稲造記念庭園もやはり日本人として外せない桜スポットですよね。日本らしい桜のある風景を写真に収めることができます。
上の写真は2016年にLVスタッフが新渡戸稲造記念庭園で撮影したものです。記念庭園については過去にも取り上げたので、詳しくは記事で!
5.UBC
UBCでは、新渡戸稲造記念庭園以外にも桜が至るところに咲き乱れます。2016年には桜並木を歩く新郎新婦の姿をLifeVancouverスタッフが目撃。桜を見ながらUBC内をブラブラ散歩するのも楽しいですよ。
6.バラード駅
ダウンタウンにお住まいの方。身近な場所で手軽に桜を楽しみたいならバラード駅なんていかがでしょうか?
桜並木がまた綺麗で、桜の時期になるといつも写真を撮っている人でいっぱいです。
7.キツラノビーチ・パーク / Vanier Park
キツラノビーチと、その近くのVanier Parkには多くの桜の木がありますよ。バンクーバー博物館の周りにはソメイヨシノもあるので、ブラブラとビーチ散策しながら桜鑑賞もいいかもしれません。
8.グランビルアイランド
along the water to Granville Island 👟 #Vancouver #yvr #VanCity #streetphotography #cherryblossom #spring pic.twitter.com/1lRBsderN6
— Viona Halim (@Viona_Halim) 2016年4月23日
Sutcliffe Parkのコミュニティセンター近くや、フォールスクリークのシーウォールそばで桜を鑑賞することができます。
9.ウエストエンド
写真は2016年にLVスタッフが撮影したものです。特にBroughton Street~Jervis Street / Bidwell Street~Cardero Streetの Nelson Streetに多くの桜があります。
10. West 22nd Avenue
West 22nd Avenue の桜の写真、その2です。 pic.twitter.com/Ze2QjWEnOM
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) March 27, 2021
Arbutus Street~Carnavon StreetまでのWest 22nd Avenue 8ブロックに桜の木が連続して並んでいます。満開になると、壮大な桜の写真を撮影することができます。
車の中からもバンクーバーの桜並木を撮ってみました🌸 pic.twitter.com/EpQEMimAAM
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) March 27, 2021
11. Graveley Street(Renfrew)
Renfrew にある Graveley Street(Lillooet Street から Windermere Street のあたり) では、豪快に咲き誇る桜並木がありますよ。
撮影に夢中になってしまいそうですが、車がちょくちょく通る道なので、事故には十分に気を付けてください。
12.ウォーターフロント駅(Waterfront Station)
ウォーターフロント駅のすぐそばにも桜が咲いています。
ここで桜の写真を撮ると、ウォーターフロント駅とハーバーセンターが一緒に写ってバンクーバーらしい写真が撮れますよ。
本日は快晴のバンクーバー。各地で桜を撮ってきましたよ。こちらはウォーターフロント駅そばのGranville Squareです。 pic.twitter.com/Vy5A5jz5FH
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) March 30, 2023
13. アンディーリビングストーンパーク(Andy Livingstone park)
チャイナタウン駅近くにある公園「アンディーリビングストーンパーク」にも桜の木がいくつかあります。数は少ないかもしれませんが、ここでは、桜の木の近くにくつろげる椅子と池があるので、ストリートとはまた違う写真を撮ることができます。
14. デービッド・ラム・パーク(David Lam Park)
バンクーバーでは桜が各地で開花してきていますよ。David Lam Parkにはあけぼのが植えられています。 pic.twitter.com/vXdyY2DRPT
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) April 2, 2023
イエールタウンの駅から歩いて行くことができる David Lam Park にはたくさんの桜の木が植えられています。テニスコートやバスケットボールのコートもあるので、晴れた日には桜の木のそばという環境でスポーツができます。
トイレもあるので、お花見にぴったり。毎年バンクーバー桜祭りの一環でビックピクニックというお花見イベントも開催されています。
雨の天気予報でしたが、晴れました!バンクーバー桜祭りの Big Picnicに行ってきましたよ。 pic.twitter.com/V90wR6VL57
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) April 1, 2023
15. ギャリーポイントパーク(Garry Point Park)
本日のバンクーバー、 Garry Point Parkの桜です🌸 pic.twitter.com/BKz8mv1gRI
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) April 2, 2023
スティーブストン最大規模の公園「ギャリーポイントパーク」には255本もの桜の木が植えられています。また、1888年に和歌山県からスティーブストンに移住した工野儀兵衛さんを称えて造られた日本式の庭園「工野庭園」もいっしょに楽しめます。
2017年からRichmond Cherry Blossom Festivalも開催されていますよ。
こちらは先日スティーブストンの Garry Point Parkで撮影した🌸の写真です。 pic.twitter.com/STkeUuXn0G
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) April 4, 2023
16. コールハーバー(Coal Habour)
バンクーバーのコールハーバーの桜も開花していますよ🌸 pic.twitter.com/ZYqVNaFTYe
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) March 30, 2023
バンクーバーでおなじみ、コールハーバーでも桜の木が楽しめます。こちらの魅力は何と言っても、コールハーバーのいかにもバンクーバーらしい雰囲気の中で桜の木を撮影できる点です。上の写真はLifeVancouverスタッフが2023年に撮影したものです。
バンクーバーで見られる桜の種類一覧 54種
桜の開花時期は種類によって少しずつ異なるので、通常5月頃まで桜を楽しむことができます。(※開花が早いと、終わりも早いので注意)
バンクーバーで見られる桜の種類一覧が Vancouver Cherry Blossom Festival のウェブサイトに掲載されているので、最後にそれぞれ日本語で解説してみました。ちなみに日本には現在600を超える品種があると言われています。
※以下、LVスタッフが調べてまとめた内容になっています。間違いがあれば、お手数ですが教えてくださいね。写真もVancouver Cherry Blossom Festivalから参照。開花時期の情報もバンクーバーのものになります。
名前 | 説明 |
---|---|
‘Accolade’ アーコレード | バンクーバーでは通常2月または3月に開花する。イギリスで作出された品種で日本に導入時、春と秋の二季咲きが確認された。 |
‘Afterglow’ アフターグロウ | 「あけぼの」を使ってアメリカで作出された。明るいピンク色でより水平にひろが得る枝が特徴。 |
‘Akebono’ アケボノ | 通常3月下旬から4月上旬に咲き始める。白がかったピンク色の美しい花。カリフォルニアで1925年にソメイヨシノを使って作出。 |
‘Ama-no-gawa’ 天の川(アマノガワ) | 横に枝が張らず、花が上向きに咲く。通常4月下旬~5月上旬に開花。枝がまっすぐ伸びるので、他の品種と区別がつきやすい。 |
‘Atsumori’ 敦盛(アツモリ) | 平家物語に登場する若武者「平敦盛」(17歳で殺害された笛の名手)に因み名づけられたのがこちら。通常4月中旬に開花。 |
‘Autumnalis Rosea’ |
日本の十月桜に似ていますが、こちらはより明確なピンク色。秋下旬から春初旬にかけて開花する。開花初期の花は、真冬時のものより花の色が薄い。 |
Avium ‘Plena’ | ヨーロッパで生まれた桜。白い花から良い香りがする。4月下旬に開花。 |
‘Beni-shidare’ 紅枝垂(ベニシダレ) | 花は小さく、一重咲きで紅色。開花期は3月。居住エリアに植えられることが多い。枝が地面につくまで下垂することも。 |
Birch Bark Cherry | チベットを含む中国西部の高山が生まれの品種。緑がかった白色の花をつける。 |
‘Choshu-hizakura’ 長州緋桜(チョウシュウヒザクラ) | 4月下旬に開花。花弁が大きい。バンクーバーではとても珍しい品種で、一般の方が1本だけ所有しているといわれている。 |
‘Fudan-zakura’ 不断桜(フダンザクラ) | 原木は三重県鈴鹿市の白子山観音寺の境内にある。1年中、花や葉が絶えないことからこの名がつけられたといわれている。バンクーバーでは3月上旬に開花するのが一般的。 |
‘Gyoiko’ 御衣黄(ギョイコウ) | 日本では1780年以前から知られている。4月下旬または5月上旬に咲くのが一般的。クリーム色の花びらに、薄緑色の縞が入る。名前の由来は貴族の衣服の萌黄色に近いことから。 |
‘Hosokawa-nioi’ 細川匂(ホソカワニオイ) | バンクーバーでは最も希少な品種のひとつ。香りが良い。バンクーバーで確認されているものは、50年前にシーフォース平和記念公園のバラードストリート沿いに植えられたものだけ。名前の由来は日本の武士一族から。 |
‘Ichihara-tora-no-o’ 市原虎の尾(イチハラトラノオ) | 京都市左京区の市原で発見され、20世紀初頭に名付けられた。開花すると枝全体が虎の尾のように見えるので、市原虎の尾という名前に。バンクーバーでは4月中旬に開花。 |
‘Ichiyo’ 一葉(イチヨウ) | 1850年以前から知られている。雌しべが葉のような形をしていることが名前の由来。白普賢と似ているが、こちらは数週間早く開花する。 |
‘Ito-kukuri’ 糸括(イトククリ) | 1681年より前から知られている桜。4月中旬に通常開花する。楊貴妃、高砂と似ているので、混乱を招きやすい。バンクーバーではかなり希少な品種。 |
‘Ito-zakura’ 糸桜(イトザクラ) | しだれ桜として知られている。花は淡いピンクで、3月か4月初旬に咲く。 |
‘Jo-nioi’ 上匂(ジョウニオイ) | 真白で芳香のある花を4月下旬または5月上旬に咲かせる。バンクーバーエリアで唯一存在が確認されているのはバンデューセンガーデンのみ。 |
‘Jugatsu-zakura’ 十月桜(ジュウガツザクラ) | 日本では5世紀から知られている。春と秋の二季咲き。名前とは裏腹にバンクーバーでは1月~2月にかけて開花する。Autumnalis Rosea に似ている。 |
‘Kanzan’ 関山(カンザン / セキヤマ) | 花色が濃紅色。4月下旬または5月に開花。日本では17世紀以降から栽培されている。 |
‘Kiku-shidare-zakura’ 菊枝垂(キクシダレ) | 菊咲き枝垂れ状の桜。八重紅枝垂と似ているが、こちらのほうが花が大きい。 |
‘Kiku-zakura’ 菊桜・六高菊桜(キクザクラ) | 現在のバンクーバーではほぼ栽培されていない品種。明るい紅色の花は4月に開花する。 |
‘Korean Hill Cherry’ 霞桜(カスミザクラ) | 白から淡いピンク色の花は4月上旬から中旬にかけて開花。名前の由来は、遠くから見たら霞のように見えることから。 |
‘Mikuruma-gaeshi’ 御車返し・桐ケ谷(ミクルマガエシ) | 15世紀の頃から知られている品種。鎌倉桐ヶ谷にあったことから、「桐ヶ谷」とも呼ばれている。この桜の下を通った貴人が争いとなり、牛車を返したという話が名前の由来。バンクーバーの路上に稀に存在しているが、ほとんどが病気にかかっている。 |
‘Ojochin’ 大提灯(オオヂョウチン) | 1600年代後半に栽培され始めた品種。提灯のような花のつぼみが特徴。バンクーバーエリアで唯一この品種を見ることができるのは、スタンレーパークにある日系カナダ人戦没者慰霊碑の周りだけといわれている。 |
‘Okame’ オカメ | イギリスの桜研究家Collingwood Ingramさんによって作出された。名前の由来はおかめ。3月に明るいピンクの花が咲く。 |
Oshima-zakura 大島桜(オオシマサクラ) | 伊豆諸島に多く存在しているため、この名がついた。真白な花は良い香りがする。 |
‘O-yama-zakura’ 大山桜(オオヤマザクラ) | 日本北部で生まれた桜。3月下旬または4月初旬に開花する。薄ピンク色から鮮やかなサーモンピンクの花を咲かせる。ヤマザクラに比べて、花や葉が大きいことが名前の由来。別名ベニヤマザクラ(紅山桜)、エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)。 |
‘Pandora’ |
1939年につくられた桜。小さくてソフトピンクの花を咲かせる。花びらの先端は深みのあるピンクになっている。 |
‘Pink Perfection’ |
バンクーバーでは珍しい桜。南イングランドで1935年頃に「松月(ショウゲツ)」という品種から誕生したといわれている。深みのある紫がかったピンク色の大きな花を咲かせる。 |
Rancho | 大山桜から生まれたといわれる品種。明るいピンク色の花は3月下旬または4月初旬に開花する。バンクーバーでは商業エリアや道路沿いに植えられている。 |
Sargent Hybrid Cherry | 1980年代にバンクーバー市によって幅広い地域に植えられた。特にバンクーバーの北東部に多く存在している。淡いピンク色からミルクホワイトの花を咲かせる。 |
Schmitt Cherry | (P. avium × P. canescens)が親となる品種。 葉が毛で覆われたようになっているのが特徴。小さなピンク色の花が咲く。 |
‘Sendai-shidare’ 仙台枝垂(センダイシダレ) | 名前の通り、日本の仙台から名前がとられている。4月に香りの良い花が咲く。公共エリアにはめったに植えられていない品種。 |
‘Shiro-fugen’ 白普賢(シロフゲン) | 5月に開花する。15世紀から知られており、「普賢象桜」としても知られている。初期は薄紅色で、徐々に白くなっていく。満開になると純白の見た目となり、その後は少しずつ花の中心部が赤く染まる。 |
‘Shirotae’ 白妙(シロタエ) | 通常4月中旬に開花する。純白の大輪の花が咲く。白花の八重桜では代表的な桜と日本では知られている。 |
‘Shogetsu’ 松月(ショウゲツ) |
バンクーバーでは通常5月に開花。野田大桜(のだのおおざくら)という別名もある。大輪の花を咲かせ、下に垂れて咲く品種。 |
‘Shosar’ |
桜の研究者 Collingwood Ingram さんによってつくられた。バンクーバーでは希少な品種で、リッチモンドでのみ存在が確認されている。ピンク色の花が3月下旬または4月初旬に咲く。 |
‘Shujaku’ 朱雀 | 淡いピンク色の花は次第に中心が紅く染まる。京都の朱雀で発見されたといわれている。朱雀(スザク)とも呼ばれる。1830年頃から知られており、バンクーバーエリアでは非常に希少な品種。 |
‘Snofozam’ |
アメリカで1985年に発表された品種。3月に純白の花を咲かせ、木の見た目が白い噴水のようになる。「Weeping Cherry」、「White Fountain」とも呼ばれる。 |
‘Snow Goose’ |
「海猫」と同じ親を持つ品種。1970年にオランダで生まれた。バンクーバーでは海猫ほど一般的な品種ではないが、最近では商業的に手に入りやすくなってきている。白い花が4月初旬に咲く。 |
‘Somei-yoshino’ 染井吉野(ソメイヨシノ) | 日本では全国に最も広く植栽されている代表的な桜だが、バンクーバーではキャンビー通りやUBCを除いてあまり一般的ではない。3月下旬か4月初旬に花が咲く。江戸末期~明治初期に、江戸の染井村にある集落で造園師や植木職人達によって育成された品種。 |
‘Spire’ |
4月に開花する。病気に弱いので、一般的にはもうバンクーバーエリアで植えられていない。 |
Star Cherry | サンフランシスコのゴールデンゲートパーク・ティーガーデンで1930年代に偶発実生として発見された。Vancouver Museum と Vanier Park あたりで見かけることができる。それ以外のバンクーバーエリアでは珍しい品種。 |
‘Tai-haku’ 太白(タイハク) | 4月中旬に開花するのが通常。日本では一度絶滅したとされるが、イギリスの桜研究家 Collingwood Ingram さんによって栽培されたものが逆輸入されて、再度普及。Ingram さんは英雄として歓迎された。海外でも多く植栽されている。 |
‘Takasago’ 高砂(タカサゴ) | 18世紀半ばから日本で栽培されている。淡い紅色の八重咲きの花が咲く。バンクーバーに存在しているものは残念ながら病気にかかっているものが多い。 |
‘Taki-nioi’ 滝匂(タキニオイ) | バンクーバーではUBCにあるNitobe Memorial Gardenだけにこの品種があることが知られている。3月中旬から4月下旬頃まで楽しめるのが一般的。香りがよい品種。 |
‘Ukon’ 鬱金(ウコン) | 1800年より前から日本で親しまれていた。つぼみは紅色なのだが、開くと桜の中で唯一、黄色の花を咲かせる。名前の由来はウコンで染色したものに花の色が似ているから。黄桜とも呼ばれる。4月下旬に開花。バンクーバーの路上では一般的。 |
‘Umineko’ 海猫(ウミネコ) | 4月中旬に白い花が咲く。30年前、海猫はバンクーバー東部の公園や路上でよく植えられていた品種だったが、今はめったに手に入らない品種となっている。 |
‘Washi-no-o’ 鷲の尾(ワシノオ) | 17世紀から知られている桜。真白で大きな花が咲く。バンクーバーでは年々減ってきている品種。東京の荒川堤から広まったとされている。 |
‘Whitcomb’ ウィットコム | 2月または3月に鮮やかな紫がかったピンク色の花を咲かせる。名前はシアトルの庭師 David Whitcomb から取られている。太平洋岸北西部で一般的な品種。 |
‘Yae-beni-shidare’ 八重紅枝垂桜(ヤエベニシダレ) | 3月か4月に開花する八重咲きの桜。江戸時代から栽培されている。蕾から花弁が展開するにつれ、花が濃紅紫色~淡紅紫色へと変化する。 |
Yama-zakura 山桜(ヤマザクラ) | バンクーバー市内の公園で、1本または2本だけ存在が確認されている品種。3月下旬または4月初旬に開花する。サクラの中では寿命が長く、樹高 30m を超える大木になることもある。 |
‘Yokihi’ 楊貴妃(ヨウキヒ) | 1700年より前から奈良で知られていた品種。美しい見た目が中国の楊貴妃を連想するとして、世人がこの名を付けたといわれている。バンクーバーでは希少な品種。 |
バンクーバーでたっぷりお花見しよう!
ということで、春の時期しか楽しめない桜をしっかり楽しみましょう!この記事が皆さんの役に少しでも立ったなら幸いです。
LifeVancouverスタッフも、2018年は最強桜マップを使って昨年度よりもっと色んなお花見スポットを巡って写真を撮ろうと思っています~!
ちなみに、バンクーバーでは毎年春にキバナフジも咲き誇ります。こちらも楽しみですね。