主にMetro Vancouverのバス・シーバス関連労働者を代表する労働組合「Unifor」は、TransLinkグループ最大の運行会社で Metro Vancouverのバス/シーバスサービスを担っている「Coast Mountain Bus Company(CMBC)」との労働協約交渉が決裂し、組合がストライキ実施に向けて動き出したことは以前記事でお伝えしました。
交渉は2026年2月に開始され、生活費の高騰、健康と安全、そして退職後の尊厳などが主要な議題となっています。前回の労働協約は2026年3月31日に失効しました。
そして5月26日(火)にストライキ実施に関する投票が行われ、本日5月27日(水)、Unifor 第111支部と第2200支部の組合員(第111支部は交通機関の運転手、第2200支部は熟練工、サービス業、シーバスの労働者を代表)は、ストライキ実施を99.35%の賛成で可決したことを発表しました。
これは、数ヶ月にわたる公正な契約交渉を経て、ストライキをエスカレートさせる覚悟を示したものとなり、メトロバンクーバーの公共バスとシーバスの運行縮小の脅威が深刻化しています。
Unifor全国会長のLana Payne氏は、「99%のストライキ承認は、労働者たちが団結し、直面する課題に対して断固とした姿勢で臨んでいるという明確なメッセージです。彼らは毎日メトロバンクーバーの交通を支えており、彼らの価値、スキル、そしてこの地域の生活費を反映した契約を受ける権利があります。CMBCはこの投票結果を真剣に受け止めるべきです。」と述べています。
また、Unifor西部地域ディレクターの Gavin McGarrigle氏は、「交通労働者は過剰な要求をしているわけではありません。国内で最も物価の高い都市の一つであるバンクーバーの生活費の上昇に見合った、公正な労働協約を求めているのです。雇用主がそれを理解すればするほど、合意も早く得られるでしょう。」と語っています。

両支部は合わせてメトロバンクーバー全域の5,000人以上の交通労働者を代表し、合同交渉委員会を通じてCMBCと交渉を行っています。今回の投票結果により、労働組合は72時間前のストライキ予告を出す権限を得たことになります。
ただ、合同交渉委員会は6月1日(月)に交渉を再開する予定で、ストライキの日程や本当に実施されるかどうかはまだ決まっていません。
6月にはバンクーバーでFIFAワールドカップの開催も控えており、観光客の増加も見込まれています。日々の通勤・通学などでバスやシーバスを利用する多くの人にとっても、ストライキが実施されれば大きな影響が出る可能性があります。今後の交渉の行方が注目されます。


