カナダ在住者向け日本食品ECサイト「こんにちはマート」創業者 嶋泰宣さんQ&A9

   
  

先日LifeVancouverでも紹介した、カナダで1万点以上の日本の食品が買えるECサイト「こんにちはマート」は、皆さんもう利用しましたか?

こんにちはマートで日本食品を購入すると、利益の50%がアフリカの子どもたちの支援に活用されるので、社会貢献にもつながります。


カナダで1万点以上の日本の食品が買える!社会貢献型ECサイト「こんにちはマート」OPEN

そんなこんにちはマートの生みの親は、日本とナイジェリア、そしてカナダに展開する株式会社マージェリックグループの代表取締役である嶋泰宣(Yasunobu Shima)さんです。

嶋泰宣さん(写真左上から2人目)とナイジェリアの子どもたち

今回は嶋泰宣さんに、カナダでこんにちはマートを始めた理由や、アフリカ・ナイジェリアへの想いなどをお聞きしてきたので、ぜひ確認してみてください。

Q1. 最初に、こんにちはマートをカナダで始めたきっかけ・理由を教えてください。

世界的に見ても日本食の流通が盛んで日本人在住者が多いカナダですが、「ご当地グルメなど大手メーカーに限らないマニアックな日本食ももっと知ってほしい」「日本に住んでいるかのように、もっと様々な日本食をカナダ在住の皆さんに試してほしい」「中小零細企業の日本食メーカーとカナダ在住日本人の橋渡しになりたい」という想いから、こんにちはマートを始めました。

まだテストマーケティング段階ではありますが、今後より皆さんに喜んでもらえるようなお店にできたらと思っているので、どうぞご期待ください。

 

Q2. カナダで日本食品のオンライン販売を行っている会社は他にもありますが、こんにちはマートの特長・魅力は何でしょうか?

なによりも圧倒的な取扱い商品点数です。テストマーケティング段階の現状は加工食品、飲料、お菓子類に絞っていますが、現時点でもお取り扱いは10,000点を超えています。

既に日本企業様からは、こんにちはマートを活用したテストマーケティング依頼も多数頂いており、少しずつ取扱い商品カテゴリーも拡充し、1点でも多く手にとって頂きやすい環境開発を目指しています。

また、ケース単位の販売となり、重たい商品もカナダの家に直接届くので、子どもの誕生日会やホームパーティー、たくさんの人が集まるイベントに備えて、日本のお菓子などをまとめ買いするときにも便利です。


Q3. こんにちはマートの利益の50%がアフリカの子どもたちの支援に使われると伺いました。

私が代表を務める株式会社マージェリックは、アフリカの財団ロチャスファウンデーション(Rochas Foundation)と共創型パートナーシップを結んでいます。

ロチャスファウンデーションは、1998年2月にアフリカ全土の紛争孤児、ストリートチルドレンの子どもたちへ衣食住+教育を無償提供することを目的に創設され、今ではアフリカ最大規模の財団です。

例えば支援の一環として、共学の寄宿学校 Rochas Foundation College of Africaが財団によって運営されていて、現在は183校、約25,000人の生徒を抱えています。この学校では子どもたちが安全で快適な環境で学び、成長できるようにサポートしています。

そして、こんにちはマートの利益の50%は、主にロチャスファウンデーションと共にさらなる教育の質の改善(特にIT教育の拡充)、食品自給率向上(1日3食お腹いっぱい食べれる環境開発)に活用されています。

その他にも、こんにちはマートの利益はサッカー大国ナイジェリアでまだ浸透していない野球を広め、「規律 / 尊重 / 礼儀礼節」(ルールを守る、時間を守る、相手を敬う)といった心の教育支援にも役立てられています。

アフリカは紛争、戦争、貧困、ウィルス、奴隷など、残念ながら現在も多くの問題を抱えています。そして、常に被害者は子どもたちです。そんな子どもたちに救いの手を差し伸べている財団なので、興味があれば皆さんもぜひロチャスファウンデーションについて調べてみてください。

ロチャスファウンデーション(Rochas Foundation)
Webサイト

 

Q4. 株式会社マージェリックが主体となって行っているという農業支援プロジェクトについて教えてください。

アフリカ全体の食品自給率は平均60%以下と言われていて、まだまだ1日1食が平均です。もっと食べたいと言っても、お金の問題もあります。しかし、食品の供給自体がそもそも足りていません。

農業支援プロジェクトの目的は、アフリカの食品自給率を上げるための、先進国の先端農業技術の輸出と担い手の教育です。

広大な土地を活用し、もっと栄養価の高い野菜や果物を栽培。さらに加工を行うことで、子どもたちの健全な成長支援、直接雇用が可能なファーム(農園)を弊社で保有・活用することをゴールとしています。

 

Q5. 農業支援プロジェクトでつくられた商品をこんにちはマートでも購入できますか?

できます!農業支援プロジェクトに賛同してくれる現地のラールーズファームと現在提携していて、農園で栽培される野菜・果物を加工・製造したドライフルーツ、野菜パウダーを販売しています。

砂糖や農薬不使用で安心してお召し上がりいただけることと、恵まれた自然環境が作り出す自然な甘みが、現地の子どもたちだけでなく、カナダやアメリカの子どもたちにも好評を頂いています。

特に野菜パウダーは、野菜が苦手なお子様向けにお味噌汁やクッキーなどに使用可能です。大人の場合は、スムージーに混ぜた利用方法が人気です。

 

Q6. 野球振興プロジェクトについてもこんにちはマートで特集されていますが、どのような経緯で始まったものなのですか?

アフリカ野球振興プロジェクトの一環として、日本やアメリカで活躍された松井秀喜さんのオンライン野球教室がナイジェリアとガーナで2022年5月に開催され、そこに私が現地サポーターとして参加したことがきっかけです。

サッカー大国であるナイジェリアやガーナでは、野球は超マイナースポーツです。ナイジェリアを例にしますと、人口約2億1,800万人に対して、プレーヤーは約600人程度・・・。でも、そこには無邪気に笑顔で本当に楽しそうに野球をする子どもたちの姿があります。

ナイジェリアでは野球用具は基本的に寄付で賄っている。グローブの捕球面がへたっていて、捕球出来ないものも多い。

サッカーと異なり、打席が平等にまわってくるスポーツ、それが野球です。その平等さにほれ込んだ子どもたちのグローブは中古寄付品であり、ボロボロ・・・。

今は少ない数のプレーヤーしかいませんが、「1人でも多くの子どもたちに新品グローブを提供したい!」と思い、日本の縫製技術を輸出し、製造/提供することを決意しました。クラウドファンディングも行い、多くの方にご支援いただきました。


photo from readyfor.jp

野球振興プロジェクトとして、ナイジェリアで製造しているグローブ

実は、グローブを現地でつくるためにアフリカ牛革を2年以上探しているのですが、今までなかなか適したものが見つからずにいました。そのため、使用する牛革が日本製で原価も高くなってしまい、販売価格をもっと下げたいのですが、出来ていないのが現状です。

ただ、2024年7月末にもう少し加工すれば活用できそうな牛革がナイジェリアでついに見つかりました!

将来的には、100 CAD 以下で購入いただける高品質、高機能グローブの製造・提供を目指しています。

Re:Evolution Africa
ベースボールプロジェクトWebサイト

クラウドファンディングサイト READYFOR
アフリカから世界に野球グローブを!

 

Q7. こんにちはマートで販売されているグローブの種類について教えてください。また、グローブサポーターとは何ですか?

こんにちはマートでは、野球支援プロジェクトとしてナイジェリアで製造した3種類のグローブを提供しています。

  • Sクラスグローブ: 日本プロ野球選手も使用する牛革仕様
  • ハイブリッドグローブ: SクラスとSDGs牛革のミックス仕様
  • SDGsグローブ: 廃棄されやすい、うっすら傷や穴があり、補修加工をした牛革を活用した仕様

前述しましたが、今後はオール・メイド・イン・ナイジェリアのグローブ開発に注力する予定で、

  • アフリカ全土で野球をやっている/やりたいが、新品のグローブが購入できない子どもたち
  • 世界中のグローブ費用が高くて、野球をやむなく辞めてしまう、諦めてしまう子どもたち

への提供を目指しています。

その他、グローブサポーター制度を展開し、将来プロ野球選手になりたい子どもたちへ、代わりにグローブを購入いただけるサポーター募集も開始しました。

いかに、子どもたちが自分の想いやバックグラウンドをアピールするかの教育要素もあり、弊社からは各個人ページへの動画の掲載をあえて任意にしたり、創意工夫を繰り返して自己アピールを学び、成長してもらいたい意向もあるコンテンツです。

 

Q8. 少額でもアフリカの子どもたちを支援したいという人は、何ができるでしょうか?

1口 5 CAD でご支援いただける、プロジェクトサポートページをこんにちはマートに用意させて頂いております。支援金はアフリカ全土の支援に全額活用します。

こんにちはマートで商品は購入しないという方も、ご支援いただければ幸いです。

 

Q9. 最後にLifeVancouver読者の皆さんへメッセージをお願いします。

決して身近とは言えず、「なんとなく恐そう・・・」など、アフリカはネガティブな印象が強いかもしれません。

我々は未来ある子どもたちにフォーカスし、1食でも多くご飯が食べられ、高度な教育が受けられ、世界でビジネス、スポーツで活躍できる子どもたちを1人でも多く創出したいと思っています。

ただ、弊社だけでは、どうしても微力です。ただ寄付を募るのではなく、こんにちはマートを通じて1人でも多くのカナダ在住日本人の皆さんにご賛同・ご支援を頂き、善意の輪を世界中に広げたいと思っております。

何卒、皆様のお力をお貸しください!

こんにちはマートは将来的にカナダだけでなく、世界196か国で展開予定

最後になりますが、こんにちはマートがカナダで2024年7月にオープンしてから、アジア・オセアニア、ヨーロッパ、南米からのアクセスと販売要望も来ているとのことです。

「将来的にはカナダだけでなく、世界196か国へ販売、提供できるようにしたい」ということなので、今後も注目です。

嶋泰宣さんの活動に賛同する方はもちろん、単純に日本の食品が欲しい方も、ぜひこんにちはマートで商品を購入するカタチで、応援してみてはいかがでしょうか?

こんにちはマートにお問い合わせしたいことがある人は、以下のフォームをご利用ください。
 

こんにちはマート お問い合わせフォーム

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株式会社マージェリック | MERGERICK inc.
【Webサイト】

記事内でも紹介した株式会社マージェリックによるクラウドファンディングのページ
アフリカから世界に野球グローブを!

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