BC州政府、カナダ国外で訓練を受けたファミリードクターを増やす計画を発表

   
  

メトロバンクーバーでお住まいの方で「ファミリードクターが見つからなくて困ってる」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?(何を隠そうLifeVancouverスタッフもファミリードクターが見つかっていない状況です・・・)

カナダBC州政府は先日、カナダ国外で医療の教育を受けた医師を訓練するプログラムの拡大を発表しました。これにより、カナダ国外で訓練を受けたより多くのファミリードクターがBC州で開業するためのライセンスを取得できるようになるとのことです。

David Eby州首相は昨今のファミリードクター不足に対し、以下のように述べています。

「パンデミックは根底にある課題を明らかにし、公的医療制度に新たな緊張をもたらしました。あまりにも多くのBC州民がファミリードクターを見つけるのに苦労しています。 一方で、カナダ国外で訓練を受けたファミリードクターは、カナダでライセンスを取得するための道筋がないため、かかりつけの医療を実践することができません。これを修正する必要があります。」

具体的には、BC州はカナダ国外で教育を受けたファミリードクターが BC州で働くライセンスを取得するためのパスウェイである Practice Ready Assessment プログラムを拡大します。

このプログラムは、2024年3月までに 32席から96席に倍増します。

もう一方で、BC 州で完全 or 暫定的にライセンスを取得する資格がない国際的な医学卒業生でも、 College of Physicians and Surgeons of BC(CPSBC)への新しい「準医師」クラスの登録資格が得られる可能性があるとのことです。

準医師は、保健当局の急性期医療環境内で、主治医の指示と監督の下、患者の治療を行うことができます。

また、College of Physicians and Surgeons of BC(CPSBC)は、米国で3年間の訓練を受けた医師がBC州内で医療を実践できるように細則の変更を行う予定で、これは今後数週間で実施されるようです。

ちなみにBC州のAdrian Dix 保健相によると、2003 年にファミリードクターがいない州内の人口は約 30万人でしたが、2017年にその数は着実に90万人を超えていたとのことです。そして現在、100万人のBC州民がファミリードクターのいない状況にあると推定されています。

また、 Doctors of BC代表のDr. Ramneek Dosanjhは「私たちのプライマリ・ケアシステムの課題と、かかりつけの医師のいない患者の数を考えると、これらの変更はBC州の人々に大きな利益をもたらすでしょう。」と語っています。

今後ファミリードクターが州内で増えて、州内の医療の課題が改善されるといいですね。

Topへ