文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。
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長いパンデミックからの復興に向けて、カナダ政府は引き続き家族の呼び寄せに力を入れています。それによって、カナダの発展に貢献できる移民を引き付けることができ、継続的にカナダに暮らし、適合できるようになると期待できるからです。
この政策の一環として、移民大臣のショーン・フレイザー氏は、カナダのスーパービザを強化することを発表しました。
この措置により、カナダ人が親や祖父母をカナダに呼び寄せることが容易になり、スーパービザ保持者がより長くカナダに住めるようになります。
スーパービザ現行期限2年を5年に延長
2011年以来、カナダ国籍保持者や永住権保持者は、スーパービザプログラムを通して両親や祖父母を「長期観光ビザ」でカナダに呼び寄せることが可能となっています。
現行のプログラムでは、一度の入国で最長2年まで滞在ができます。通常の観光ステータスでは最長6ヶ月の滞在となるので、スーパービザの方がずっと有益といえます。
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— Sean Fraser (@SeanFraserMP) June 7, 2022
- 一度の入国で滞在できる期間を5年間に延長(現在は2年)
– スーパービザ保持者はさらに2年の滞在延長をカナダ国内から申請可能 - 将来的に、移民大臣にスーパービザ申請者に保険を提供する国際医療保険会社を指定する権限を許可する
– 現在、スーパービザ申請者が必要とする医療保険を提供できるのはカナダの保険会社のみ。カナダ国外の指定医療保険会社の情報は、後日カナダ移民局(IRCC)のサイトに掲載される
このスーパービザを強化、改善することは、カナダ政府が家族の絆を大切にし、家族の呼び寄せを優先事項とする姿勢の表れといえます。
両親・祖父母呼び寄せのファミリークラス永住権申請は、抽選制度になっているため、永住権申請を待つ間にこのスーパービザを利用する方も多いです。
カナダ入国に観光ビザが必須の国籍の方は、毎回のビザ取得が困難ですので、特にスーパービザの利用がおすすめです。
引用 -Quotes
ショーン・フレイザー移民大臣
「家族はカナダ社会の中心といえます。スーパービザの強化により、カナダ人や永住者の家族がより長くカナダに滞在できるようになり、貴重な時を一緒に過ごせることで、よりカナダの社会に貢献し成功できるようになることでしょう。」
Marco E. L. Mendicino公安大臣
「家族が一緒にいられるようにすることはカナダ政府の優先事項であり、カナダの成功と強さに寄与するものです。特に、パンデミックからの復興に伴って家族が再会できるように取り組んでいます。我が国の国境を安全に保ちつつ、カナダ市民や永住者の家族を呼び寄せるために関係者と共に働いているCanada Border Services Agency(カナダ国境サービス庁)の職員に感謝の意を表したいと思います。」
参考 -Quick Fact
- スーパービザは10年以上にわたり、カナダ国籍保持者や永住権保持者がカナダで両親や祖父母と再会するための人気で利用しやすい選択肢となっています。カナダ移民局(IRCC)は毎年、約17,000件のスーパービザを発行しています。
- スーパービザ保持者がカナダに滞在する間、十分なサポートを得られるようにするため、受け入れる側となる申請者の子供や孫にあたるカナダ国籍保持者や永住権保持者は、最低限必要な所得を満たしている必要があります。
- スーパービザを申請する両親・祖父母は健康診断を受診し、承認を受けた医療保険提供会社にてプライベート保険に加入する必要があります。その理由は、緊急事態などが発生した際にカナダの納税者に負担をかけず、カナダで必要な医療を受けられるようにする為です。
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ビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけています。
ビザについて相談したいことがあるときは、ビザJPカナダの移民コンサルタントまで気軽に連絡してみてください。