山火事の煙がメトロバンクーバーにやってくる予報。大気汚染から身を守るヒント

   
  

大規模な山火事が各所で起きているカナダBC州。先日7月20日には、山火事による非常事態宣言も発令されました。

CBCが20日に掲載した記事には、山火事が州と米国本土全体で続く場合、ロワーメインランドを含むBC州の南海岸地域で煙の影響を確認できるようになる可能性があると伝えられていたのを覚えている方も多いのではないでしょうか?

そして、火災による天候と煙についての情報を伝えているカナダのポータルサイト「FireSmoke Canada」によると、今週7月31日(土)にはメトロバンクーバーエリアに煙がやってくる予報が現時点で出ています。

この予報は、州政府と連邦政府の両方の支援を受けてUBCの天気予報研究チームによって作成されています。

以下をご覧ください。赤丸がバンクーバー周辺です。

■ 7月29日(木) 20:00


photo from firesmoke.ca

■ 7月30日(金) 16:00


photo from firesmoke.ca

■ 7月31日(土) 15:00

photo from firesmoke.ca

■ 7月31日(土) 22:00

photo from firesmoke.ca

ということで、7月31日(土)頃にはメトロバンクーバーでも煙の影響で空が黄色い感じになるかもしれません。大気汚染も心配なところですね。

特に今週末は3連休という方も多いので、お出かけの際は十分に気を付けてください。

 

大気汚染から身を守る方法、大気汚染の状況を確認するには?

以前米国の山火事が起きた際(↑)にもバンクーバーでは大気汚染がひどくなったことを覚えている方も多いかと思います。

BC Centre for Disease Control によると特に、喘息、心臓病、糖尿病などの既存の慢性疾患を持つ人、妊娠中の方、乳幼児、高齢者の方は煙によるリスクが高いとのことなので、十分にお気を付けください。

また、同じくBC Centre for Disease Control によると、山火事の煙には非常に小さな粒子が含まれており、吸入すると肺の奥深くまで移動し、刺激や炎症を引き起こす可能性があり、大気の質が改善するまで続く可能性があるとのことなので、外出の際はマスクをするなどの対策を心掛けてください。

以下のような比較的軽度の症状が出る可能性があります。

喉の痛み
目の炎症
鼻水
軽度の咳

頭痛

対策としては、空気清浄機を使ったり、コミュニティセンター、図書館、ショッピングモールなど、室内の空気がよりきれいで涼しい傾向にある公共スペースを訪れることが推奨されます。

また、炎症を抑えるために水をたくさん飲んでください。屋外で作業する必要がある場合には、N95呼吸器の使用が望ましいとのことです。

運動したい人は、屋外はなるべく避けましょう。


photo from British Columbia – Air Quality Health Index – Provincial Summary

大気汚染の状況はこちらのBritish Columbia – Air Quality Health Index – Provincial Summaryで定期的に確認してみてください。

 

最後に:カナダ赤十字は山火事の影響を受けた人の支援のため寄付を募っています。1ドル寄付すれば実質3ドルになるマッチング寄付

また、カナダ赤十字は山火事の影響を受けた人々を支援するために、寄付を呼び掛けています。

個人の寄付1ドルごとに、連邦政府が1ドル、州政府も1ドルずつカナダ赤十字に寄付をするマッチング寄付になっているので、自分が1ドル寄付するだけで3ドル寄付するようなカタチになっているので、寄付をしたい方はぜひ確認してみてください。

山火事に関しては以下も参考にしてください。

最後になりますが、BC州では7月28日に高温警報も発令されているので、週末は気温にも十分お気を付けください。

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