カナダBC州政府が今年9月からのK-12教育再開計画の詳細を発表:クラス内でフルタイムの授業を受けることが可能に

   
  


photo from BC州政府

BC州のロブ・フレミング教育大臣と衛生管理局長であるボニーヘンリー博士が、2020年9月からのK-12の学校復帰計画の詳細を発表しました。

 

BC州政府が9月からの学校復帰計画の詳細を発表

7月29日(水)行われたBC州政府の会見で、ロブ・フレミング教育大臣と衛生管理局長であるボニーヘンリー博士は、2020年9月からK-12(※幼稚園~高校まで)の学校はステージ2のルールに沿って再開することを発表しました。

州保健担当官(Provincial Health Officer)のアドバイスにより、5段階あるステージの4段階目であるステージ2では↓の表にある通り「学習グループを編成して、校内でのフルタイムクラスでの指導を再開すること」となります。

つまり、ほとんどのK-12生徒は9月からクラス内でフルタイムの授業を受けることができるようになります。

学習グループとは何かというと、学期または年度全体を通じて主にやり取りする学生とスタッフのグループのことで、この学習グループを編成することで密接な対面式のやり取りの数が減り、ほとんどの学生がクラス内での指導に完全に戻ることが可能となると言われています。

学習グループには生徒だけでなく、教師やサポートスタッフ、教育アシスタントなどが含まれ、グループを編成することで孤立感や感染拡大の可能性の低下など学生にとってメリットがあります。

また、学習グループの最大サイズは、エレメンタリー、ミドル、セカンダリースクールによって異なります。特に幼い生徒はソーシャルディスタンシングのルールを維持することが難しいため、グループサイズも最小となります。

ステージ2での学習グループの最大サイズ
■ Elementary(グレード1~6): 60
■ Middle(グレード7~9): 60
■ Secondary(グレード10~12): 120

※州保健担当官が定めている「大規模な集会」は未だに禁止されていますが、これはパーティーやお祝いなどの不規則な集まりが対象なので、学校に多くの生徒が集まることが「大きぼな集会」には適用されません。

「まだ子どもを学校に行かせるのは心配」という親の方も多いかと思いますが、ステージ2になっても保護者は引き続き子どもの教育プログラムについて学校に行かせるか行かせないかのオプションを選択できるので、自宅での学習を希望する人は継続できます。

さらに、学校では教室やドアノブ、トイレの便座、キーボード、机などを含め、より頻繁に掃除されます。学習グループの編成だけでなく、教室で生徒の間隔をとったり、授業も一人でできるものやより小さなグループでできるものとなるようです。

また、保護者の方も子どもの症状を日々確認して、子どもが病気の場合は学校に行かせないように注意が必要です。子どもの友達とのソーシャルディスタンスをなるべく保つように子どもに伝える必要もあります。

BC州政府は↑の投稿でも伝えていますが、リサーチによると子どもが新型コロナウイルスを大人やほかの子どもに感染させる可能性は低く、大人から子どもへの感染はあっても子どもから他人への感染はないとしています。

そのため生徒たちもマスクの着用義務はなく、個人的な選択になる模様です。
これは、州保健担当官(PHO)とBC州疾病対策センター(BCCDC)によると、幼児の場合マスクを着けると顔と目の接触を増加させる可能性があるためで、これは生徒が学校までバスなどを通学する際にも適用されるとのことです。

ただ、物理的な距離を維持できない状況ではマスク着用を推奨および提供されます。

 

最後に:子どもを学校に行かせるのは

水曜日の会見で、ボニー・ヘンリー博士とロブ・フレミング教育大臣は「クラス内での学習に代わるものはない」とし、今年3月以降に在宅教育となって親に大きな負担がかかっていること、若者のメンタルヘルス問題で不安が高まっていることを認識していることを語りました。

また、今回のステージ2への移行について、「合理的なアプローチであり、多少調整が必要になるだろう」と語っています。

最後に、CBCの記事によると、最近の世論調査で多くBC州の親は子どもを学校に行かせることは現状未定であると述べているようですが、子どもをもつ皆さんの考えはいかがでしょうか?

K12に通う子どもをおもちの方は、ぜひ以下のリンクを確認してみてください。

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