【2025年版】カナダBC州の祝日一覧11+1!州によって違うってどういうこと?

   
  

カナダでは、全部で10~12程度の祝日があります。何故ばらつきがあるかというと、日本と制度が少し違い、祝日の種類が2つあるからです。

1つは、国によって制定されている「Statutory Holiday」
カレンダーにも「Stat holiday」や「Stat」のような表記がされています。これは日本でも同様ですよね。

もう1つは、州によって制定された「Provincial statutory」と呼ばれるもので、州によっていつがどの祝日になるかが違います。

そこで今回は、カナダBC州の祝日をまとめてみました。

New years Day/元日

1月1日/Statutory Holiday

2025年1月1日(水)
2026年1月1日(木)
2027年1月1日(金)
2028年1月1日(土)
2029年1月1日(月)
2030年1月1日(火)

法令により祝日と定められています。
カナダでは日本のように三ヶ日はないので、1月2日からは平日です。ただ、1月第1週は元旦から続けて休む企業も多い印象です。

また日本ではお正月は家族と過ごす人が多いかと思います。カナダでは大晦日の夜に盛大なパーティーが開かれる事が多く、花火が上がったり、ホテルなどの大きなイベント会場でもパーティーが催されます。そのため、家族団らんよりはカップル、夫婦、友人などと過ごすことも多いようです。

Family Day/ファミリーデイ(BC)

2月の第3月曜日/Provincial statutory

2025年2月17日(月)
2026年2月16日(月)
2027年2月15日(月)
2028年2月21日(月)
2029年2月19日(月)
2030年2月18日(月)

ファミリーデイは州制定の祝日なので、ファミリーデイとして祝日になるのは、アルバータ、オンタリオ、サスカチュワン、BC州だけです。

マニトバ州では「ルイ・リエル・デー」、プリンスエドワード州では「アイランダーデー」、ノヴァスコシア州の「ノヴァスコシア・ヘリテージ・デー」という違う祝日になっています。

家族との時間を大切にするために制定された祝日です。また、1月1日の元日から3月のグッドフライデーまで3ヶ月休みが無かったので、休みの日を作ろうと配慮してできた日です。

しかし、連邦祝日ではないので、郵便局や公共機関のサービスは休みになりません。

Good Friday/グッドフライデー

イースターの日曜日の前の金曜日/Statutory Holiday

2025年4月18日(金)
2026年4月3日(金)
2027年3月26日(金)
2028年4月14日(金)
2029年3月30日(金)
2030年4月19日(金)

イースターとはキリスト教の復活際。十字架に架けられ亡くなったイエス・キリストが3日目に復活した事を記念する日です。この日も法令により祝日と決められています。

キリストが処刑されたのが金曜日であったことから、「God’s Friday」が「Good Friday」に転訛したという説が有力。
金曜日に命を落としたキリストの受難を記念したのが「グッドフライデー」で、その3日後の日曜日に息を吹き返したキリストの復活を祝うのが「イースター・サンデー」です。

LifeVancouverで以前イースターとグッドフライデーについて書いた記事はこちら

復活祭は移動祝日であり、もともと太陰暦にしたがって決められた日であったため、年によって太陽暦での日付が変わる。グレゴリオ暦を用いる西方教会では、復活祭は3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日、東方教会では、グレゴリオ暦の4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われる。-Wikipedia

カナダでは西方教会の方式が採用されているようです。

また、ケベック州ではEaster Mondayという、イースターの日曜日の次の日を休みにする場合もあります。
この時期になると店頭にはイースターエッグ(卵に絵付けをしたもの)やイースターバニーの商品が並び賑やかになります。

Victoria day/ビクトリアデー

Queen_Victoria_by_Bassano 3

photo from Photo by Alexander Bassano / photo from Wikipeda

毎年5月25日より前の一番近い月曜日/Provincial statutory

2025年5月19日(月)
2026年5月18日(月)
2027年5月24日(月)
2028年5月22日(月)
2029年5月21日(月)
2030年5月20日(月)

カナダは英連邦王国のうちの1つです。現在は国は独立していますが、イギリスの王位がカナダの君主の地位にあります。2022年9月8日以来カナダではチャールズ3世が君主です。

この日は各地でパレードやイベントが催され、とりわけビクトリアでは市内で最大級のパレードが開催されます。このビクトリアデーを含む週末の3連休はメイ・ロング・ウィークエンドと呼ばれてます。翌月の6月は祝日が無いので、そういった意味でも貴重な祝日とも言えるかもしれません。

以前LifeVancouverでも取り上げた事があるビクトリアデー。以前の記事はこちら
ビクトリアデーはカナダのビクトリア元女王の誕生日を祝う日です。

Canada Day/カナダデー

毎年7月1日/Statutory Holiday

2025年7月1日(火)
2026年7月1日(水)
2027年7月1日(木)
2028年7月1日(土)
2029年7月1日(日)
2030年7月1日(月)

カナダの建国記念日。
1867年に制定された英領北アメリカ法により、カナダが1つの連邦として自治を開始した1867年7月1日を記念して制定されました。
連邦休日として制定されていますが、7月1日が日曜日の場合は翌2日が振替休日として公休日になります。

7月1日は国中が祝福ムードに包まれ、各地でイベントが行われます。

以前LifeVancouverで書いたカナダデーの記事はこちら

BC Day/BCデー (Civic Day)

毎年8月の第一月曜日/Provincial statutory

2025年8月4日(月)
2026年8月3日(月)
2027年8月2日(月)
2028年8月7日(月)
2029年8月6日(月)
2030年8月5日(月)

BC州ではBCデーとして祝日になっています。
これは国民に日頃の労いを兼ねて、友人や家族とリラックスできるようにと制定されました。(BC州優しい!!)

しかし、州によっては非常にばらつきのある日です。
これは国が制定しているものではなく、一般的にはCivic Dayとも呼ばれていて、他の州ではサスカチュワンデーやニュー・ブランズウィックと呼んでいるところもあります。

またアルバータ州やマニトバ州などでは雇用主によって休日となる場合もありますが、ケベック州やニューファンドランド・ラブラドール州では休日でありません。

Labour Day/レイバーデー

9月の第一月曜日/Statutory Holiday

2025年9月1日(月)
2026年9月7日(月)
2027年9月6日(月)
2028年9月4日(月)
2029年9月3日(月)
2030年9月2日(月)

こちらは日本の勤労感謝のような日で、働いている人たちを労い、お祝いする日です。
もちろんお店や銀行など一部を除いてお休みです。

レイバーデーにこれをする!という定番の過ごし方は特にありませんが、9月頭の3連休で、連休後には多くの学校で新学期が始まるのもあって、カナディアンたちは「夏に別れを告げる最後のロングウィークエンドだ!」と満喫する方も多いようです。

The National Day for Truth and Reconciliation/真実と和解の日

9月30日/Provincial statutory

2025年9月30日(火)
2026年9月30日(水)
2027年9月30日(木)
2028年9月30日(土)
2029年9月30日(日)
2030年9月30日(月)

2023年2月7日(火)にカナダBC州政府は「真実と和解の日(National Day for Truth and Reconciliation)」をBC州でも9月から法定祝日に制定する予定であることを発表しました。

これで、プリンス・エドワード島、ノースウェスト準州、ヌナブト準州、ユーコン準州に続いて9月30日を法定休日とする州になります。各州での対応は異なり、すべての州が祝日としているわけではありません。

この日は、カナダの先住民寄宿学校制度(Residential School System)の悲しい歴史とその影響について認識を深め、先住民コミュニティとの和解を促進するための日です。「オレンジシャツの日」としても知られており、オレンジ色の服を着ることで、寄宿学校での生存者の体験や彼らの苦しみに敬意を示します。

Thanksgiving Day/サンクスギビングデー


今年はいつ?起源は?カナダの感謝祭(サンクスギビングデー)知っておきたいこと6つ

10月の第2月曜日/Statutory Holiday

2025年10月13日(月)
2026年10月12日(月)
2027年10月11日(月)
2028年10月9日(月)
2029年10月8日(月)
2030年10月14日(月)

日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、感謝祭の日です。
カナダの感謝祭の元は、ヨーロッパから移民してきた人々が、各々の故郷でも行っていたお祭りのうちの1つ、秋の収穫祭と言われています。秋の始まりを告げる重要な行事として、収穫の恵みに感謝するとともに、家族や友人との絆を深める特別な日となっています。

この日は多くのカナディアンが家族と夕食を共にします。
感謝際で必ず食べられるのが七面鳥(ターキー)で、中に詰め物をして丸ごと調理します。

ちなみにアメリカでは11月の第4木曜日に祝われますが、カナダでは1か月以上早い10月に祝われる点が異なります。この日以降、クリスマスへの準備に街の雰囲気が変わっていきます。

Remembrance Day/リメンバランスデー

毎年11月11日/Provincial statutory

2025年11月11日(火)
2026年11月11日(水)
2027年11月11日(木)
2028年11月11日(土)
2029年11月11日(日)
2030年11月11日(月)

戦没者追悼記念日、又は第一次世界大戦時集結記念日。
約10万人ものカナダ人兵が第一次と第二次世界大戦で亡くなったことを追悼する日です。
この時期になると、ポピー(ヒナゲシ)の花のバッジを使って募金活動が行われます。

第一次世界大戦で戦ったカナダ人軍人のJohn McCraeの詩、”In Flanders Fields”が由来となっています。
この詩に出て来るように、激戦区だったヨーロッパのフランダース地方には、戦闘が終わった後、戦場を埋め尽くすように赤いポピーが咲いたそうです。

この日は各地で追悼式や記念のつどいが行われます。11時に黙祷が捧げられます。これは、第一次世界大戦が終結した1918年11月11日午前11時に由来します。オンタリオ州やケベック州では法定祝日ではありませんが、多くの企業や学校で特別な行事が行われます。

以前LifeVancouverで書いたリメンバランスデーの記事はこちら

Christmas Day/クリスマス

毎年12月25日/Statutory Holiday

2025年12月25日(木)
2026年12月25日(金)
2027年12月25日(土)
2028年12月25日(月)
2029年12月25日(火)
2030年12月25日(水)

元々イエス・キリストの生誕祭の日ですが、カナダではキリスト教以外の宗教も多く、現在では宗教的な意味合いは薄れてきています。カナダ全土で法定祝日として認められており、多くの学校や企業が休業します。

カナダではクリスマスは家族皆で集まる日で、日本のお正月のように賑やかになります。
各家庭それぞれに習慣があり、教会へ行く人や、クリスマスのイルミネーションを大々的に飾る家、旅行へ行く、など様々です。

バンクーバーではホリデーシーズンになるとクリスマスマーケットの開催や、名物となっているセイント・ポール病院のクリスマスライト、ロブソンスクエアでのアイススケートと冬のアクティビティが増えます。

以前カナダ流クリスマスについてまとめた記事はこちら

Boxing Day/ボクシングデー ※BC州では公式な祝日ではありません

12月26日

2025年12月26日(金)
2026年12月26日(土)
2027年12月26日(日)
2028年12月26日(火)
2029年12月26日(水)
2030年12月26日(木)

元々は教会が貧しい人たちのために寄付を募り、用意したクリスマスプレゼントの箱(Box)を開ける日であったことからBoxing Dayと呼ばれるようになったとか。

また、クリスマス当日(12月25日)でも働かなければいけなかった執事や使用人達に、家族と過ごす為の休日として設け、主人が彼らにプレゼントを配ったことから、という説もあります。

現在のボクシングデーは、ブラックフライデー同様に大セールが行われる日・週として浸透しています。これはイギリス、カナダ、オーストラリアなどでも同様で、バンクーバーでは毎年、ショッピングモールなどの店頭に長蛇の列ができます。

 

上記のうち、国によって制定されている祝日は元日、グッドフライデー、カナダデー、レイバーデイ、サンクスギビング、クリスマスです。これらの日は銀行や公共機関(図書館など)、お店は開いていない所が多いので注意しておきましょう。

州によって定められているものは、ファミリーデー、ビクトリアデー、BCデー、リメンバランスデー、真実と和解の日です。

実はボクシングデーはBC州では公式な祝日ではありません。
しかしクリスマスシーズンなので、会社がボクシングデーも休みにする所もあります。
また、平日のクリスマスイブ(12月24日)を休みにして12月26日は通常営業とする所もあり(特に小売業など)、企業によって対応が違います。
もちろん通常通り12月25日だけ休みであとは営業日とする所もあります。

この他に祝日ではないですがイベントとして、バレンタイン、セント・パトリックスデー、母の日、父の日、ハロウィンなどがあります。

  

参考になりましたか?
やはりカナダではイースターや感謝祭などキリスト教系の祝日がメインです。
クリスマスはカナディアンが一番好きなホリデーだと言われています。
日本ではイースターなどはまだあまり馴染みが無いかもしれませんが、こうして文化を垣間見るのも面白いですね。

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