皆さん、LGBTという言葉を聞いたことがありますか?
BLT、、サンドイッチ?
いいえ、違います!
L=レズビアン (女性同性愛者)
G=ゲイ (男性同性愛者)
B=バイセクシュアル (両性愛者)
T=トランスジェンダー (性同一性障害を含む、自認する性と出生時に割り当てられた性が一致しない人)
という、4つの頭文字からなるセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を指す言葉です。(参考:特定非営利活動法人ReBit)
この他にも、多様なセクシュアリティが存在しているのですが、今回はセクシュアル・マイノリティを指す一番なじみのある用語としてLGBTを使っています。
ここ、カナダのバンクーバーはLGBTに関する権利保障に行政・企業・法律が
全力を挙げて取り組んでいます。特に2015年のバンクーバー・プライド(LGBTのコミュニティメンバーを祝うお祭り)では、バンクーバー市長がゲストDJになって盛り上げていたほどです。
2016年6月12日に起こったアメリカ・オーランドでのゲイクラブ銃乱射事件をうけ、バンクーバー美術館前で追悼集会が行われた際は、
美術館前の広場は犠牲者の死を悼む数百人のバンクーバー市民で埋め尽くされました。
LifeVancouver読者の皆さんもご自身がLGBTである方や、家族や友達が当事者である方がいらっしゃるかもしれません。また、「そのような人々に会ったことはないけれど、もっと知りたい、学びたい」と思う方もいることと思います。
今回の記事では、いちゲイ学生の僕が、皆さんに
バンクーバーにある4つのLGBT団体
について紹介したいと思います。
1. QMUNITY
(キューミュニティ)
photo from Quminity via Facebook
LGBTの街と言われるデイビー通りで34年間、LGBTコミュニティへサポート、教育、提言をしてき中心的なコミュニティセンターです。LGBTに関する情報やコネクションはQmunityが一番豊富だと思います!
ゲイやレズビアンだけではなく、トランスジェンダー、LGBTシニア、最近カナダへやってきたLGBTの移民や難民のための多様なプログラムがあります。
毎週何らかのイベントがあり、センターに足を運ぶと優しくてプロフェッショナルなボランティアの方々が迎えてくれます。
2.PFLAG (Parents and Friends of Lesbians and Gays) Vancouver
(ピーフラッグ)
photo from PFLAG Australia via Facebook
自分の子ども、家族、友人にLGBTがいる人々のための世界各地にある最大の団体です。突然友達がトランスジェンダーだと打ち明けてくれた、娘や息子からカミングアウトをされてどうすればいいか分からない、など、「大事な人がLGBTだけど自分は当事者ではない」という境遇にある人々と知り合うことができます。
3.Vancouver Pride Society
(バンクーバー・プライド・ソサエティ)
photo from Vancouver Pride Society via Facebook
バンクーバーのプライドパレードを運営する団体です。2016年7月31日に行われるプライドパレードや、それに先立つ様々なイベントに向けて現在多くのボランティアポジションを募集しています。
カナダのLGBTの人々とイベントの成功を目指して一緒に働きたい!という場合に最適です。また、アメリカ・オーランドのゲイクラブ乱射事件の追悼集会をサポートしていたのも、バンクーバー・プライド・ソサエティです。
4.I-Belong Project of MOSAIC
(アイビロング・プロジェクト・オブ・モザイク)
photo from MOSAIC BC
しかし、今まで紹介した3つの団体に行ってみてもアジア人が少ない、英語がついていけないなど壁を感じる方もいるかもしれません。
移民・難民をサポートするカナダ政府公認団体MOSAICの一部であるI-Belong Projectは、「LGBTであり、移民・難民などカナダに来たばかりである」方々を支援するプロジェクトです。
バーナビーで月に一回ピアサポートミーティング、無料のカウンセリングを行っています。必要によっては通訳ボランティアもあるので、英語が苦手な方も大歓迎です。(ちなみにピアサポートでは、私まさしがファシリテーターをしているので、日本語対応も可能ですヨ。)
いかがでしたか?
意外と知らなかった、という団体もあったのではないでしょうか?是非、足を運んでみて、そして友達や家族を連れて行ってみて下さい!