“he”でも”she”でもなく”xe”?バンクーバーで新しい用語が誕生!

   
  

皆さんは、どう思いますか?

 

バンクーバーの教育現場では、

トランスジェンダーの子ども達の呼称として

“xe(発音はzee)”という新しい用語を取り入れようとする動きが出ています。

 

いくつかの日本語のニュースブログでは、『He、Sheをやめ“Xeを使用”とカナダの教育委員会。ジェンダーフリー発想もPTA大混乱。』『カナダで代名詞He/Sheが廃止され新語Xe(ゼ)が誕生!』などと書かれているため、誤った情報が拡散されていますが、heやsheを廃止するということは、実際には一切報道されていないので注意です!!

今まで通りに「彼」は”he”、「彼女」は”she”で良いのですが、トランスジェンダーの子ども達に対しては、性別を特定しない”xe”という代名詞を使おうというのが今回のポリシー変更案です。

xe2

 

バンクーバーの教育委員会ではポリシー変更についての案が既に可決され、
him/herの代わりには“xem”、his/herの代わりには“xyr”が考案されています。

さらには、トランスジェンダーの子向けのトイレの設置も検討中とのこと。

教育委員のメンバーであるMike Lombardi氏は、「我々は子ども達のために立ち上がり、学校をより安全で(トランスジェンダーの子どもを含む)全ての子ども達が過ごしやすい場所にしていきたい。」とTHE VANCOUVER SUNの取材で話しています。

 

もちろん、今回のポリシー変更については「新しい用語が子ども達に混乱をもたらすのでは・・」と心配する声もあります。

しかしその一方で賛成の声も多く、Vancouver CoastalのPatricia Daly氏やHealth AuthorityのDavid Hall氏は、バンクーバーの教育委員会に向けたレターで「今回のポリシー変更は、重要かつ必要だ。」と述べています。

 

男女平等・性同一性障害・同性愛等への理解が高いカナダ。

同性婚もカナダ全土で認められていますし、
ご存知Davie Streetを歩ければ、ゲイカップルもよく見かけますよね。
ゲイバーには、ユニセックスのトイレもあるそうです。

 

今回の新しい試みには、世界が注目しています。

今後の展開が見逃せません。

 


※トランスジェンダーとは(kotobankより)
性同一性障害の一。身体の性と心の性が一致しないが、外科的手術は望まない人。
※参照
THE VANCOUVER SUN
“Vancouver school board approves new policy addressing transgender students “
BBC NEWS
“Canada: Schools axe ‘he’ and ‘she’ in favour of ‘xe'”

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