《 シークレットガーデン 》ケリスデールの優雅なティーサロン

   
  

「石川まりこのとっておきバンクーバー」第8回
文・写真/石川まりこ

英国情緒漂う街ビクトリアまで行かなくても、本格的なアフタヌーンティーが楽しめるティーサロンは、バンクーバーにもたくさんあります。その中で、地元で最も人気なのがシークレットガーデン。ダウンタウンからバスで約30分の閑静な住宅地、ケリスデール Kerrisdale にあります。

のんびりお茶を楽しめるティーサロンがほしいという祖母の望みをかなえるために、ケータリング・ビジネスをしていたキャシー・ワイダー Kathy Wyder が1995年にオープン。客層は近くにお住まいの落ち着いたご婦人方という印象です。

やわらかな色調でまとめられた店内は、ゆっくりおしゃべりするには本当にいい雰囲気。2017年に広い店舗に移転し、テーブルの間隔がさらにゆったりになりました。

英国でアフタヌーンティーの習慣が誕生したのは1840年代のロンドン。当時の貴婦人たちは、邸宅に友人を招いて午後のティータイムを過ごすのが習慣でした。

ある時、ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアは、おしゃべりと紅茶だけでは間が持たないので、指でつまめるような軽い食事も出そうと思いつきます。

当時は1日2食が普通で朝食と夕食の間が長かったため、ミニサンドやタルト、プチケーキなどを3段重ねのティースタンドに美しく盛るスタイルは評判になり、上流階級で大流行。やがてビクトリア女王もアフタヌーンティーの習慣を採り入れ、優雅なティータイムは英国文化になりました。

紅茶と一緒にいただくのは、英国デボン地方の特産であるクロテッドクリームと季節のジャムが添えられたスコーン。ジャージー牛の濃厚なミルクで作った良質なクリームはコクがあり、口溶けがよくて意外にさっぱり。スコーンを横半分に切って、ジャムとクリームをたっぷりのせていただきます。

シークレット・ガーデンでは、軽い食事を兼ねたボリュームたっぷりのハイティーをご用意しています。お茶は約50種類から選択可能。季節に応じた可愛いスイーツも登場♪ ハイティータイムは、12:00、14:15、16:30の1日3回で要予約です。

カウンター周辺には、リーフティーのパッケージやおしゃれな茶器、可愛い小物などが並びます。おみやげにはクリーミー・アールグレイ・ティーの茶葉をどうぞ♡

ケリスデールの商店街には、ダウンタウンとはひと味違う個性的なショップが多いので、ティータイムのあとは、ウィンドーショッピングも楽しめます。お天気のいい週末の午後を過ごすには、ぴったりの街です。

石川まりこトラベルライター・ツアープランナー・ツアーガイド

石川 まりこ

11歳でひとり旅を始めて、中学・高校時代は日本全国を鉄道でめぐる。19歳で初めてアメリカに行き世界の広さを実感。23歳で中国を3ヶ月旅して、多様な文化を体感。その後、海外旅行添乗員として約50か国をご案内。現在はツアープランナー、ツアーガイド、トラベルライターとして、カナダ専門旅行会社 ARA Professional Travel & Support Inc. に勤務。ツイッターフリッカーでカナダの現地情報を発信中。

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