カナダBC州の看護師組合が州と暫定合意。ストライキ回避へ

   
  

2026年6月19日追記:

5月22日に労使間で暫定合意された新たな労働協約案について、BC州の看護師は67%の反対票を投じ、否決しました。看護師側は、賃金や労働条件の改善だけでなく、深刻化する人手不足や医療現場の負担増に対し、自身の仕事の価値を正当に評価するよう政府と医療機関に求めています。

看護師交渉委員会は組合員と協議を行い、看護師が求める改善に向けた今後の取り組みについて決定する予定です。

参考: BC Nurses Reject Tentative Agreement


photo from BC Nurses’ Union

先日からLifeVancouverでもお伝えしていたカナダBC州の看護師によるストライキの可能性ですが、回避される見通しとなったことが5月22日に分かりました。

BC Nurses’ Union(BCNU)は、Nurses’ Bargaining Association(NBA)の交渉委員会が、Health Employers Association of BC(HEABC)との間で暫定合意に達したと発表しました。全会一致で批准を勧告したとのことです。

※Nurses’ Bargaining Association(NBA)はBC州内の病院、長期ケア施設、地域医療、公衆衛生などで働く6万人以上の看護師を代表しています。


photo from BC Nurses’ Union

BC Nurses’ Unionによると、今回の交渉に先立ち、5万人を超える看護師がストライキ投票に参加し、98.2%がジョブアクションに賛成。組合側は、この強い支持が交渉の場で大きな力になったとしています。

看護師組合(BCNU)のアドリアン・ギア会長は、「この暫定合意は、BC州全域の看護師が団結し、意義ある変化のために闘う覚悟を示した結果です。」「記録的なストライキ決議は交渉の場における力関係を大きく変え、委員会に交渉力を高め、より長く交渉を続け、州全体の看護師にとって意義のある成果を確保する力を与えました。交渉委員会は、今回の交渉で達成可能な最も強力な合意であると確信しています。」と声明で述べています。

暫定合意には、福利厚生の改善、4年間で12%の一般賃上げに加えた追加資金へのアクセス、職場の安全対策、暴力防止策などが含まれているとのことです。

Health Employers Association of BC側は、「この暫定合意は、BC州の公共部門における重要サービスの保護と強化、労働安定性の維持、最前線のサービスを維持するための業務効率化に向けた州の取り組みを支援するという、州政府の主要優先事項を支持するものです。」と語っています。

暫定合意に含まれる改善点や変更点を詳述した批准に関する資料は、近日中に組合員に配布され、批准投票は2026年6月15日から19日まで行われる予定です。

BC州では医療従事者不足が長年課題となっていて、今回看護師がストに突入すれば、ますます医療へのアクセスが悪くなることが懸念されていましたが、暫定合意に達したということでほっとした方も多いのではないでしょうか?

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