先日お伝えした通り、現在バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)が10月11日まで開催されています。

出品されている映画の中には、以下の日本映画 or 日本を舞台に撮られた映画があります。

そんな中、バンクーバー国際映画祭とは別にダウンタウンにある映画館 The Cinematheque で回顧展的イベント「Family Matters: The Films of Kore-eda Hirokazu」が10月にスタートします。

This October, join us for our first-ever retrospective honouring Japanese eminence Kore-eda Hirokazu. “Family Matters: The Films of Kore-eda Hirokazu” begins October 14 and tickets on sale now! https://t.co/FhtArJtKvY #yvrfilm #KoreedaHirokazu

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— The Cinematheque (@theCinematheque) September 30, 2021

これは日本だけでなく世界で高い評価を受けている是枝 裕和（これえだ ひろかず）監督の過去の映画をThe Cinemathequeで上映するイベントで、古くは日本公開が1995年のものから2013年の作品も大きなスクリーンでの上映が予定されていますよ。

公式サイトによると「Family Matters: The Films of Kore-eda Hirokazu」は10月からはじまり、11月初旬までがワンサイクルとなっているようで、11月中旬～12月中旬にも続けられるとのことです。

11月初旬までに上映されるのは、以下6作品です。各映画ともに上映が2～4回と限られているので、お見逃しなく。

1. ワンダフルライフ（After Life）1999

日本で1999年に公開された是枝裕和監督の2作目となる映画「ワンダフルライフ」がThe Cinemathequeで上映されます。ナント三大陸映画祭でグランプリに輝いています。

死後、天国へ行くまでの７日間という設定の中で、「人にとって思い出とは何か？」というテーマが描かれています。

2. 幻の光(Maborosi) 1995

第52回ヴェネチア映画祭で金のオゼッラ賞を受賞した是枝裕和監督の映画デビュー作です。宮本輝の小説作品を映画化したもので、夫を原因不明の自殺で失った女性を描きます。

3. 誰も知らない(Nobody Knows) 2004

1988年の巣鴨子供置き去り事件を題材にした映画で、母がいなくなった後、弟妹の面倒を見る長男の姿を描いています。

主演の柳楽優弥さんは、2004年度の第57回カンヌ国際映画祭で史上最年少＆日本人として初となる最優秀主演男優賞に輝いたことでも大きなニュースとなりました。

4. 歩いても 歩いても(Still Walking) 2008

主演に阿部寛さんを迎えた映画「歩いても 歩いても」。
第56回サン・セバスティアン国際映画祭 脚本家協会賞、第4回ユーラシア国際映画祭 最優秀監督賞など、日本以外でも賞を獲得している映画です。

15年前に亡くなった兄の命日のため実家に帰省した家族を描いています。

5. 奇跡(I Wish) 2011

九州旅客鉄道とジェイアール東日本企画の企画により製作された2011年の映画です。主演は、漫才コンビ・まえだまえだの二人が抜擢されました。

奇跡はイギリスで2013年に公開され、英ガーディアン紙が選ぶ2013年の映画ベスト10の第9位にも選出されています。

6.そして父になる(Like Father, Like Son) 2013

第66回カンヌ国際映画祭 審査員賞を受賞したことでも話題となった映画「そして父になる」。第37回日本アカデミー賞でも多数の賞を獲得した作品です。

息子が別の子どもだったことを知らされた父親の苦悩や葛藤を描いたドラマ映画となっています。

ということで、是枝 裕和監督の過去の作品を The Cinemathequeの大きなスクリーンで観られるチャンスとなっているので、バンクーバー在住の方はぜひ映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか？