バンクーバー国際映画祭(VIFF)10月開催。是枝裕和監督作品など日本関連映画8本紹介

   
  

2026年もいよいよバンクーバー国際映画祭(通称 VIFF: Vancouver International Film Festival)の開幕が近づいてきました。

今年で第45回を迎えるVIFFは、10月1日(木)~10月11日(日)まで開催。バンクーバー市内の映画館各所で、世界各国から集まったさまざまな作品が上映されます。映画の上映だけでなく、映画関係者によるQ&Aや各種イベントなども予定されています。

そして今年も、日本映画や日本にゆかりのある作品がラインナップ!

今回は、是枝裕和監督の『ルックバック』や濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』など、VIFF 2026で上映される日本関連の作品をまとめて紹介します。


1. ルックバック(Look Back)

藤本タツキ氏による同名漫画を、『万引き家族』『怪物』などで知られる是枝裕和監督が実写映画化した『ルックバック』。

学年新聞で4コマ漫画を描いている小学生の藤野は、自分の絵の才能に自信を持っていました。しかし、不登校の同級生・京本が描いた圧倒的な画力の漫画を目にしたことで、その自信を打ち砕かれます。

漫画を通してつながっていく二人の少女の友情や成長、そして創作することの喜びや苦しみを描いた作品です。

上映:
10月6日(火) 6:00pm~ Vancouver Playhouse
10月8日(木) 6:15pm~ The Park Theatre
10月11日(日) 6:00pm~ Lindsay Family Stage at Granville Island

監督:是枝裕和
出演:出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花
上映時間:100分
言語:日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

2. 急に具合が悪くなる(All of a Sudden)

『ドライブ・マイ・カー』などで世界的に知られる濱口竜介監督の最新作『急に具合が悪くなる』。

本作は、宮野真生子さんと磯野真穂さんによる往復書簡『急に具合が悪くなる』をもとにした作品。

フランスで高齢者ケア施設を運営する女性と、がんと向き合う日本人舞台演出家という2人の女性の物語が描かれます。第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門では、主演俳優の岡本多緒とヴィルジニー・エフィラの二人がカンヌ国際映画祭女優賞を共同受賞しています。

上映:
10月4日(日) 8:15pm~ Vancouver Playhouse
10月10日(土) 1:45pm~ Vancouver Playhouse

監督:濱口竜介
出演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代
上映時間:196分
言語:フランス語・日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

3. ナギダイアリー(Nagi Notes)

『淵に立つ』『LOVE LIFE』などを手掛けた深田晃司監督による『ナギダイアリー』。

舞台となるのは、のどかな町・ナギ。そこで静かに暮らしながら彫刻制作や美術の指導を行う寄子(松たか子)のもとを、元義理の妹である友梨(石橋静河)が訪れます。

二人はそれぞれが抱えてきた過去や感情と向き合っていくことになります。

日本・フランス・シンガポール・フィリピンによる国際共同製作で、2026年カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも選出された作品です。

上映:
10月5日(月) 8:45pm~ Lindsay Family Stage at Granville Island
10月9日(金) 3:15pm~ The Park Theatre

監督:深田晃司
出演:松たか子、石橋静河、松山ケンイチ、川口和空、藤原聖、藤間爽子
上映時間:110分
言語:日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

4. すべて真夜中の恋人たち(All the Lovers in the Night)

川上未映子氏の同名小説を、『あのこは貴族』などで知られる岨手由貴子監督が映画化した『すべて真夜中の恋人たち』。

主人公の冬子(岸井ゆきの)は、東京でフリーランスの校正者として働く女性。人付き合いが苦手で、孤独で静かな生活を送っています。

そんな冬子の日常が、物理教師の男性との出会いをきっかけに少しずつ変化していきます。孤独を抱えながら生きる女性が、人とのつながりや自分自身と向き合っていく姿を描いた作品です。

2026年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にも選出されました。

上映:
10月1日(木) 5:30pm~ Lindsay Family Stage at Granville Island
10月2日(金) 3:00pm~ International Village 9
10月5日(月) 12:00pm~ Fifth Avenue Cinema – 19+ only
10月11日(日) 8:45pm~ International Village 10

監督:岨手由貴子
出演:岸井ゆきの、浅野忠信
上映時間:139分
言語:日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

5. Our Mr. Matsura

日本からアメリカへ渡った日系移民の写真家、松浦 栄(まつら さかえ)氏の人生を追ったドキュメンタリー『Our Mr. Matsura』。

1901年に日本を離れ、米国への初期日本人移民の一人としてアメリカ・ワシントン州へ渡りました。その後、オカノガン郡に移り住み、写真家として地域の人々や風景、出来事を数多く撮影しました。

写真を通して現地の人々と築いた関係や、その土地に残した記録をたどります。

10月4日と5日の上映ではFilmmaker Q&Aも予定されているので、興味のある方はぜひ。

上映:
10月4日(日) 5:45pm~ International Village 10
10月5日(月) 10:30am~ International Village 10

監督:Beth Harrington
上映時間:97分
言語:英語・日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

6. Send the Rain

バンクーバーに暮らす沖縄系カナダ人の家族を描いたカナダ映画『Send the Rain』。VIFF 2026でワールドプレミアを迎えます。

主人公は、バンクーバーでアニメーターとして暮らす若い女性Erikaさん。BC州内陸部で山火事が迫る中、避難を拒む祖母を説得するため、家族の農場へ向かいます。

BC州を舞台に、日本・沖縄にルーツを持つ家族の世代を超えた記憶や「故郷」とのつながりを描く作品として、バンクーバー在住の日本人にとっても興味深い一本ではないでしょうか。

10月2日と8日の上映で、Filmmaker Q&Aも予定されています。

上映:
10月2日(金) 6:00pm~ International Village 9
10月8日(木) 3:15pm~ Fifth Avenue Cinema – 19+ only

監督:Hayley Gray、Kaayla Whachell
出演:Erika Prevost、Sachiko Tsujimoto、Dylan Playfair
上映時間:94分
言語:英語

【VIFFの紹介ページ】

 

日本の短編映画も上映

VIFF 2026では長編作品だけでなく、日本からの短編映画も上映されます。

7. トリステス(Tristesse)

東京出身の映像作家・村岡由梨監督による12分の短編作品。ビデオレターを通して、日常にある時間や記憶を映し出す実験的なドキュメンタリー作品です。(※注意:自傷行為や自殺念慮に関する言及が含まれます。)

「Short Forum 4: Immanence: A Life」の一作品として上映されます。村岡由梨監督も来加するとのことです!

上映:
10月4日(日) 9:00pm~ International Village 8
10月5日(月) 1:00pm~ International Village 8

監督:村岡由梨
上映時間:12分
言語:日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

 

8. おっとのあし(Husband’s Legs)

八幡貴美監督による25分の短編作品で、VIFFではインターナショナルプレミアとなります。

夫婦関係がうまくいかなくなっていた二人。そんな中、夫が隠していたあるフェティシズムが明らかになったことから、二人の関係が動き始めます。“異形”が、ふたりの関係性を暴いてゆくヒューマンサスペンス。

「Short Forum 9: Big Time Sensuality」の一作品として上映されます。

上映:
10月9日(金) 9:30pm~ International Village 8
10月10日(土) 1:30pm~ International Village 8

監督:八幡貴美
出演:佐藤菫、橋本淳、木原勝利、高田 静流、羽咲
上映時間:25分
言語:日本語(英語字幕付き)

【VIFFの紹介ページ】

10月1日~11日はバンクーバーで世界の映画を楽しもう

今年は是枝裕和監督、濱口竜介監督、深田晃司監督、岨手由貴子監督と、日本を代表する映画監督の作品がバンクーバーで一度に観られる貴重な機会となっています。

また、日本からアメリカへ渡った写真家を追った『Our Mr. Matsura』や、沖縄系カナダ人家族を描く『Send the Rain』など、日本と北米のつながりを感じられる作品も上映されます。

今回紹介した作品以外にも、VIFFでは世界各国から集まった数多くの映画が上映されます。既にオンラインでチケットが完売になっている映画もありますが、ぜひ気になる映画をチェックしてみてください。

Vancouver International Film Festival 2026
開催期間:2026年10月1日(木)~10月11日(日)
開催場所:バンクーバー市内の映画館各所

【VIFF公式サイト】

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