【全ての労働者に年10日の病気休暇も検討】最近カナダ政府から発表された支援策4

   
  

連日のようにカナダ連邦政府から新型コロナウイルスの影響を受ける国民を助ける多くの支援策が発表されていますが、「毎日行われる会見やニュースを見るのに疲れて、最近は最新情報を追わなくなってしまった」という方もいるかもしれません。

そこで今回は、最近ジャスティントルドー首相の会見で発表された支援策4つをまとめて紹介します。

 

1. 7月にカナダ児童手当(Canada Child Benefit)の増額

以前5月3日にジャスティントルドー首相の会見の中でカナダ子ども手当(Canada Child Benefit)を受けている世帯に向けて、5月に子ども1人につき追加で最大 $300 を給付することが語っていましたが、先日カナダ児童手当の7月分を増額するとの発表がありました。

この非課税の増額を、子どもを持つ家族の生活費と養育費に充ててもらう狙いがあります。

 

2. カナダ緊急商業家賃援助(Canada Emergency Commercial Rent Assistance)の申請が5月25日スタート

新型コロナウイルスが原因で財政難に直面している中小企業の家賃支払いを助けるためのカナダ緊急商業家賃援助(CECRA) の申請が先日5月25日よりスタートしました。

この支援では、カナダ政府が4月から6月までの家賃の50%を条件付きでカバーし、借主は家賃の最大25%のみを負担するようになっています。(残り25%は貸主がカバー)

申請日は州・準州で異なるので、注意してください。

 

 

3.カナダ先住民コミュニティへの更なる支援として7,500万ドルを投入

新型コロナウイルスはカナダの先住民のコミュニティにも健康や経済的にも大きな影響を与えていることから、カナダ政府は5月21日に新たに 7,500万ドルの支援金を先住民コミュニティに投入することを発表しました。この支援金は、居住地から離れて暮らしている先住民を支援する団体に対してのものです。

政府はこの追加の支援金が、支援の必要な方たちの食料の確保やメンタルヘルスサポート、衛生設備を整えること、また、先住民の若者への教材費などに使われることを想定しています。


 

4. カナダのすべての労働者に1年で10日間の病気休暇を検討

賃金や仕事を失うことなく申請できる病気休暇(sick leave)。

先日25日のジャスティントルドー首相の会見で、カナダのすべての労働者に年10日間の病気休暇を与えることを検討していることが発表されました。

現状、病気休暇の制度は各州・準州によって異なるのですが、連邦政府は各州・準州の政府との話し合いを進める方向です。いつ頃実現するのかはまだ定かではありません。


ということで、最近発表された政府の支援策のニュースを4つお届けしました。

新型コロナウイルスの拡大を防ぐためにも引き続き安全第一に過ごして、一日も早く元の生活に戻れるように or 安全な新しい日常にできるように、みんなで協力しましょう。

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