日本の伝統音楽の祭典、「菊と楓」がバンクーバーで2013年5月7日〜19日に開催されます。
VICO (バンクーバー・多文化協奏オーケストラ)が「カナダ日本伝統音楽フェスティバルへ、海外からの特別ゲスト、山井綱雄氏（能楽師として世界に名声を誇る）と佐藤尚美氏（笙の名手として国際的に活躍）を迎え、伝統的な能楽から現代音楽の独奏、アンサンブル、多文化協奏オーケストラに至るまで、様々な形式で日本の音楽を紹介するフェスティバルです。
「菊と楓」フェスティバル期間中、
バンクーバー、バーナビー、ビクトリアに於いて、一般に向けた無料の教育的イベントが6回催される他、最大の見所としてコンサートを2回開催します。
特に5月12日の日系センターで行われるコンサートでは、能、笙、箏、尺八のコラボレーションが企画されています。バンクーバーでこの国際的かつ日本的な、また伝統的であってコンテンポラリーなコラボレーションが実現します。
能も笙（しょう）もめったに目にすることが出来ない芸能で、しかもそのコラボレーションなど日本ででもめったにあるものではないそうです。
ぜひ、足を運んで体験してみませんか？
◯能・笙 Meets カナダ
佐藤尚美氏 (笙)と共に成谷百合子氏 (箏)、 松元香壽恵氏 (箏)、 山本実氏 (尺八) らバンクーバー在住の日本人音楽家が日本の伝統音楽、日本やカナダの現代音楽を紹介します。
また、このイベントに海外でも名高い能楽師、山井綱雄氏を「能 Meets カナダ｣ツアー (日本政府、文化庁の支援を受けバンクーバー領事館が製作) の一環として迎えます。能楽のリーダーとして尊敬を集めている山井氏も迎え、能という舞台芸能の奥深い表現と作法を身近に鑑賞できる貴重な機会です。
プログラムには山井氏と山井氏率いる囃子方の舞台に加えて、笙のソロ演奏、箏と尺八による合奏、箏二重奏：つち人形 (沢井忠夫作曲)、そして、マーク・アマニーニ編曲による、笙、箏2面、尺八のための千鳥の曲 (19世紀吉沢検校作)、また山井氏、佐藤氏含め出演者全員による、このコンサートのために特別にアレンジされたコラボレーションも含まれています。
【時間】2013年5月12日（日）午後7時スタート
【会場】日系文化博物館 メインホール 6688
（Southoaks Crescent, Burnaby）
【料金】15ドル(学生、シニアの方は10ドル割引)
チケット販売は こちら から、または、日系センターで直接お求め下さい。
◯菊と楓
「菊と楓」フェスティバルのクライマックスでとして笙 の名手、佐藤尚美氏がVICOに加わり現代音楽を演奏します。今回のコンサートには、カナダ人音楽家、マーク・アルマニーニや、日本人作曲家の三木稔、小林新、またギリシャの作曲家バジル・アサナシアディス，中国の作曲家ウェンチェン・クインなどが参加しています。
演奏作品はヴィクトリアに拠点を置く作曲家ステファン・マイヤーによる笙、フルート、クラリネットのための室内楽やカナダでは初演となるaxiom praxis (アクシオン・プラシス)、ファシード・サマンダリによる笙のためのコンチェルトなどです。 西洋の弦楽器と共に、二胡 (中国の弦楽器)、箏、尺八、フルート、クラリネット、打楽器がステージ上で共演します。伝統と斬新さの融合から生まれる独創性―今まで耳にしたことがないような音楽の世界が繰り広げられます。
【時間】2013年5月18日（土）午後8時スタート
【会場】ラウンドハウス コミュニティー・アート＆レクリエーションセンター181 (Roundhouse Mews)
(PacificとDavie Streetの角)
【料金】25ドル (学生、シニア15ドル)
チケット販売は こちら から、または、日系センターで直接お求め下さい。