《 ネイバー 》ギャスタウンで注目されるセレクトショップ

   
  

 

「石川まりこのとっておきバンクーバー」第4回
文・写真/石川まりこ

サーガー・ディラウリ Saager Dilawriは、カナダの首都オタワでファッションデザインを学び、ニューヨークでバイヤーとして活躍した人。個性的な独立系ショップが多いギャスタウンに惹かれて、2011年にメンズのセレクトショップ「ネイバー」をオープンしました。

2015年には、顧客の要望に応えて、パウエル通りに「ネイバー/ウーマン」もオープン。

モダンな店内に並ぶアイテムは、すべてサーガーが自分で仕入れています。まだあまり知られていないブランドや他のショップにはないようなデザイン、個性的な色、着心地のいい素材を基準に彼の感性で選び抜いています。

ひととはちょっと違うように装いたいと店を訪ねる客の中には、ギャスタウンでハイセンスなショップやレストランを経営するオーナーも多いとか。上質な素材、先進的なデザイン、語りたくなるストーリーがあることが商品選択の条件。でも、派手さや奇抜さよりも、長く愛せるデザインを選んでいると語るサーガー。

パリやニューヨークのファッションウィークには必ず足を運び、デザイナーと直接会い、こだわりのコンセプトやフォルムについて話を聞くようにしているとか。新進気鋭のデザイナーとアイディアを分かち合い、コラボしたアイテムも。

自然光がたっぷり入るショップには、ジャケットやドレスだけでなく、大人が持ち歩きたくなるバックパックやクラシックでセンスが光る腕時計、手触りのいい長財布、大切にはきたいシューズなどが几帳面に置かれています。

中でもストックホルムのファッションハウス、アクネ・ストゥディオズ Acne Studios の製品がお気に入りで、服だけでなくシューズも多数並んでいます。

取り扱いブランドは40以上。時には一点しか買い取らない少数仕入れ。アイテムは世界中から毎日届くので、新着を求めて頻繁に遊びに来る客も多いとか。

サーガーがキュレートするギャラリーのようなショップですが、自分の個性よりも、上質なものを求める人々の暮らしが輝くことを一番願っていると微笑む彼が魅力的でした。

石川まりこトラベルライター・ツアープランナー・ツアーガイド

石川 まりこ

11歳でひとり旅を始めて、中学・高校時代は日本全国を鉄道でめぐる。19歳で初めてアメリカに行き世界の広さを実感。23歳で中国を3ヶ月旅して、多様な文化を体感。その後、海外旅行添乗員として約50か国をご案内。現在はツアープランナー、ツアーガイド、トラベルライターとして、カナダ専門旅行会社 ARA Professional Travel & Support Inc. に勤務。ツイッターフリッカーでカナダの現地情報を発信中。

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