【保存版】日本とは全然違う!カナダBC州で結婚する際の手続き&費用まとめ

   
  

カナダで素敵な相手と出会って、ついに結婚することに・・!

でも、カナダのブリティッシュ・コロンビア州(BC州)での結婚手続きは、意外に大変なのです。

なんとBC州では、結婚式を挙げることが必須
事前にライセンスを取得し、式を執り行ってもらう公証人の手配などを自分たちでする必要もあります。

今日は、カナダで実際に結婚手続きをした私が、結婚までの手続きの流れ、費用、結婚後の手続きについて解説します!

1.そもそも、BC州では何歳から結婚できるの?

BC州では、19歳以上であれば結婚できます。
ただし、16~18歳の場合でも、両親の同意があれば結婚することは可能です。16歳未満の場合は、法廷で決定がなされる必要があります。

2.結婚までの大まかな流れ

1)Marriage License(結婚認可証)を取得する
※認可証は、90日間有効です。約3ヶ月前に取得しましょう

2)結婚式を執り行ってもらうMarriage Commissioner(公証人/聖職者)を探し、打ち合わせをする
※宗教的なセレモニーを行う場合の公証人は、Religious Officialとも呼ばれています

3)公の場で結婚式を行う
※Registration of Marriage (結婚登記書)は、公証人が用意します
※結婚する当事者二人、Witnesses(証人)となる二人、そしてMarriage Commissioner(公証人)の合計5人が、Marriage Licence(結婚許可証)と Registration of Marriage (結婚登記書)にサインをします

4)公証人が、サインを得た書類をVital Statistics Agency(人口統計局)に提出

5)約3週間後にMarriage Certificate(結婚証明書)が郵送で送られてくる

ざっと流れを見ても分かるように、結婚式を挙げるまでにもいくつかのステップが必要となります。

以下、かかる費用も含めて詳しく見ていきましょう。

3.Marriage License(結婚認可証)の取得方法と費用

1)まず、結婚認可証を取得できる場所をオンラインで検索します。

BC|Search for a Marriage Licence Issuer
https://www.health.gov.bc.ca/cgi-bin/vs/marriage_offices.cgi

バンクーバーでは、LONDON DRUGSの保険サービスコーナーなどで取得が可能です。

2)結婚する当事者の少なくともどちらか一人が、認可証を直接受け取りに行く必要があります。

二人で行く場合も一人で行く場合も、結婚する二人のIDを提出する必要があります。IDは、Birth certificate・IMM/immigration form・Permanent resident card・Citizenship cardのいずれかを持っていきましょう。

結婚認可証の取得費用は、100ドルです。
返品をすることは不可能ですが、紛失した場合は無料で再発行してくれます。

知っておこう!
結婚認可証は、結婚式を挙げる州で取得する必要があります。BC州在住でアルバータ州で結婚式を挙げる場合は、アルバータ州で認可証を取得しなければなりません。各州で取得方法や費用が異なります。

4.Marriage Commissioner(公証人)を探す方法と費用

セレモニーを執り行う資格を持った公証人は、友人・知人に勧めてもらうか、オンラインで近くに住む公証人を検索して見つけます。

公証人を見つけたら、まずは電話もしくはメールで結婚式の日時を伝えて、空きを確認しましょう。結婚式前に、一度会って打ち合わせをします。

私の場合は、公証人の自宅で15分ほどの打ち合わせをしました。二人の馴れ初め等について質問を受けた後、結婚式の流れや誓いの言葉(Vow)について確認をしました。
通常は、結婚式で公証人の言葉をリピートする形で誓いの言葉を言う部分があります。” I solemnly declare that I do not know of any lawful impediment…” など、普段使わない英語を使うことになります。英語が不安な方は、BC州の結婚式の台本をオンラインで事前に確認しておくことをお勧めします。

公証人に支払う金額は、75ドル+GST=78.75ドルです。
これは、結婚式の準備、カップルとの事前打ち合わせ、リハーサル、移動時間、結婚式での執り行いをすべて含む1時間分の料金となっています。
料金は、式の前に現金もしくは小切手(チェック)で支払いましょう。

知っておこう!
以下の場合は、公証人に追加料金を支払う必要があります。事前に追加料金が発生することが分かっている場合は、合計金額を当日までに確認しておきましょう。
●準備~当日の執り行いに1時間以上費やした場合の追加料金(1時間につき25ドル)
●リハーサルの場所と結婚式場までに移動が生じた場合の車のガス代(0.55ドル/km)
●駐車場代やフェリー代が発生した場合の実費

5.カナダの結婚式について

結婚式は、結婚式場やホテルだけでなく、公園や自宅の庭などで行うカップルも多くいます。四季折々の草花が美しい「VanDusen Botanical Garden」やダウンタウンから近い「スタンレーパーク」などでも結婚式を挙げることができますよ。
場所によっては、様々なPermit(認可)やライセンスが必要となり、手続きに時間と費用を要します。早い段階で詳細を確認しましょう。

City of Vancouver|Wedding ceremonies in Vancouver parks
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/weddings-in-parks.aspx

6.Marriage Certificate(結婚証明書)について

Marriage Certificate(結婚証明書)は、結婚式から3週間ほどで自宅に郵送されます。1ヶ月以上経っても届かない場合は、提出をしてくれた公証人にまずは確認をしましょう。
この結婚証明書は、移民申請や日本の婚姻届提出の際に必要になる、重要な紙です。

7.結婚後に必要な手続き

結婚証明書を受け取ったら、在バンクーバー日本国大使館に「婚姻届」や「外国人との婚姻による氏の変更届(変更する場合のみ)」を提出します。
必要な書類は、当事者の国籍や婚姻成立地によって異なります。在バンクーバー日本国総領事館の婚姻届のページで詳細を確認してください。

知っておこう!
外国人との婚姻による氏(姓)の変更届は、婚姻成立後6か月以内に提出しなければなりません。結婚式から6ヶ月を過ぎた後に氏(姓)変更をする場合は、日本の家庭裁判所の許可が必要になります。

いかがでしたか?

カップル二人で市役所に「婚姻届」の紙一枚を提出して結婚ができる日本とは、まったく違いますよね!
全体の流れを把握して、時間に余裕をもってライセンス取得などを行ってくださいね。

皆さん、素敵な結婚式を!

*各手数料を含む本記事の情報は、2019年5月1日時点のものです。最新情報は、BC州公式HPのMarriageのページでご確認ください。

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