カナダBC州の看護師組合がストライキ投票を開始

   
  

2026年4月に、550人以上の看護師と医療従事者がバンクーバーのダウンタウンでラリーを行ったことを皆さんご存知でしょうか?

州内各地から集まった看護師たちは、政府と医療機関の雇用主に対し、交渉の場で尊重されること、そして公正な労働協約を受ける権利があることを訴えていました。

そして5月8日、カナダBC州の看護師を代表する看護師組合が、州との労使交渉を巡りストライキ実施の是非を問う投票を開始しました。

投票は5月8日(金)9amから11日(月)9pmまでの4日間にわたり実施され、対象となるのは州内の病院や医療施設などで働く約5万5,000人の看護師です。

8日にオンラインでのストライキ投票が開始されると、多くの組合員が同時にアクセスしたようで、投票ページがクラッシュしたことが報告されています。


photo from BC Nurses’ Union

今回のストライキ投票は、BC州の看護師組合と州側との契約交渉が行き詰まったことを受けて実施されるものです。

組合側によると、交渉では賃金や福利厚生などを巡って対立が続いており、約140項目の提案のうち、回答を得られたのはそのうちの65項目で、これまで受け入れられた提案はわずか4項目です。

BC州の看護師たちの労働組合であるBCNU(BC Nurses’ Union)のアドリアン・ギア会長は、州が医療危機に直面している最中に労働争議を行うことは、看護師にとって最も避けたいことだと考えていますが、BC州では約4,500人分の看護師ポジションが埋まっておらず、慢性的な人手不足が続いていると指摘。看護師の定着と燃え尽き症候群の軽減に役立つ有意義な投資を政府が行うべきだと語っています。

また、ギア会長は以下のように声明で述べています。

これは、患者ケアを最優先に考えつつ、公正な契約を締結するためのものです。私たちは10月から交渉の場に着き、医療制度の安定化に向けた具体的な解決策を提示してきました。しかし、交渉の場で有意義な進展が見られない中、BC州医療雇用者協会(HEABC)は、業務量、職場暴力、労働安全衛生に関する提案の大部分を拒否しました。さらに、交渉を通じて変更を交渉するのではなく、仲裁手続きに訴え、看護師の福利厚生の変更を一方的に押し付けようとしたのです。

看護は肉体的にも精神的にも非常に負担の大きい仕事であり、看護師の健康維持には福利厚生が不可欠です。深刻な人手不足の時期に、支援を縮小すれば、看護師が離職する恐れがあり、逼迫している医療制度をさらに悪化させる恐れがあります。

今、看護師から何かを奪うのは理にかなっていません。

一方、BC州のデビッド・イービー州首相は「州政府が組合と前進する道を見出すと確信しており、できるだけ早く解決することを期待しています。」と述べています。

なお、今回の投票は直ちにストライキを意味するものではありません。ただし、組合側が強い支持を得た場合、今後72時間前通知のうえでストライキなどの労働争議に踏み切る可能性があります。

BC州では医療従事者不足が長年課題となっていますが、今後の交渉の行方に注目が集まっています。

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