EA経験者が解説。メトロバンクーバーのEducational Assistantってどんな仕事?

   
  

子ども達の小学校の送り迎えで教室に行く時、もう1人、先生以外に大人がいることに気がついた方もいるのではないでしょうか?

全部のクラスではないですが、スペシャルニーズのある生徒のサポートのために、寄り添って必要な手助けをするのがEA(エデュケーショナル・アシスタント)です。

今回は、メトロバンクーバーで14年以上EAとして働く私が、仕事内容や魅力などについて紹介したいと思います。

EA(エデュケーショナル・アシスタント)ってどんなお仕事?

EAは、クラスの中で先生の指導に従って、スペシャルニーズの生徒のサポートをします。算数や語学を始め、体育や美術等、必要に応じて対応します。生徒によってはトイレに付き添ったり、ランチのサポートをする事もあります。

休み時間に生徒のサポートが必要とされる事が多い仕事で、他の生徒と遊べるように誘導したり、離れて観察したり、様々な対応が求められます。

また、ビジュアルな予定表やiPad等、IEP(individual education plan)に基づいて使いやすい様に準備します。

年に数回あるIEPミーティング(その生徒にあった特別なプランについて先生、保護者等話し合う)に必要な資料を作成し、先生に提出することも含まれています。

 

大変なお仕事?スケジュールは?

子ども達が学校に通い始め、3年生(8歳?)ぐらいになった途端、自由に使える時間できたと気がついた親御さんもいると思います。

何か仕事をしたい、それも子ども達が学校にいる間だけ働けたらデイケアの心配もなく、安心して働けますよね。EAの仕事は大体9am~3pm、通常残業も持って帰ってする仕事もありません。教室にいる間頑張って仕事をすれば、後は自分の自由な時間です。

学校での1日は行き先によって全く異なります。参考程度ですが、以下は小学校での1日のスケジュール例になります。

スケートやスイミング等、フィールドトリップもよくあります。オンコールであれば、行ってみないとその日の予定が分からない事が多いですが、天候に関わらず外を歩く事は多いので、歩きやすい靴、ジャケット、帽子等準備しておく必要があります。

 

いいところとチャレンジなところは?

公務員として市の教育委員会で雇われた場合は組合があるため、突然解雇される心配も無く、安定しています。公的年金(Maniciple Pension Plan) の制度もあるため、リタイア後はCPP、OAS以外に余分に年金がもらえます。

また、夏休み等学校とほぼ同じなので、御自分の子ども達と一緒にバケーションを過ごせます。お給料は市によって様々ですが、時給で36ドル(※バーナビー市)近いです。忙しい時期、あるいはリタイア後、週2、3日だけ働けるという融通性もあります。

学校で仕事をしながら、生徒達と一緒に学んだり、遊んだりできます!

チャレンジなところは、組合での契約で、公立学校の場合、お給料は一律には上がりますが、個人の経験年数と共には上がりません。担当の生徒、学校にもよりますが、ケガ等の心配もあり、体力と精神力が必要です。

実際EAの同僚で、体育の時間に後方から飛んできたボールで頭を打ち、しばらく休まざる終えなくなったケースもありました。また生徒によっては言葉が出にくい分、噛んだり蹴ったりなどの問題行動を起こす事もあります。そのため、危険から身を守る訓練も用意されており、プロディデイなどに受ける事ができます。

 

私がEAを目指したきっかけと、EAの魅力について

私自身は日本で中学高校の教員を12年経験してからカナダに移住しました。日本では英語を教えていましたが、英語圏のカナダで英語を教えるのは程遠過ぎる目標で、日本語学校で日本語を教えていました。

自分の子どもが公立の小学校に通い始めた頃、同じクラスに発達障害を持つ生徒がいました。そのために配属されていたEAがその他の生徒達にも目を配り、我が子もお世話になりました。あきらめそうになっている息子を励まし、クラスでの課題を細かく分け、丁寧に指導して下さる姿に感銘を受け、自分にもできるかな、やってみたいなと思ったのがきっかけです。

それからバーナビーで14年間EAの仕事に携わり、リタイアしてからも週2、3日のペースでオンコールで楽しく続けています。やはり仕事ですから疲れる事もあり、精神的に落ち込む事もありますが、生徒達の笑顔が癒してくれ、明日に向かう力となります。仕事を通してコミュニティや社会に貢献する事ができ、教育のプロとして日々成長できます。

実際、この14年間に様々な障害を持つ生徒に出会ってきました。全く話すことも出来ず、ずっと車椅子に座っている子ども、いつも走り回っていて、追いかけているだけで終わってしまう子ども。また高校では、木工で椅子を作ったり、料理でメニューをネットで調べて一緒に料理したり、共に学んで経験するという貴重な経験もできました。毎日が違う体験で、出会う生徒から教えられ、他の仕事では絶対得られない感動を日々味わうことができました。

 

最後に: もしEAの仕事に興味が湧いてきたら

EAの仕事に就くには、1~2年で取れる資格が必要です。EAになるためのコースは、教育委員会やカレッジで期間も金額も様々です。ぜひご自分のお住まいの学区で調べてみて下さい。

例えば、スクールボード主催のコース、ランガラカレッジ等のカレッジが行っているコースがあります。(5,000ドルぐらい)申込条件に60時間の学校でのボランティアを課している(バーナビー生涯教育)コースもあるようです。コースの中に学校での教育実習(4週間など)も含まれます。

コースを全て修了して資格を得る事ができたら、それぞれの市の教育委員会に履歴書を送り、採用されたらまずオンコールで仕事が始まります。休んだEAの代わりにその日だけ代わりを務め、通常のEAのポジションが出たら申し込み、レギュラーとして採用されます。

私自身は英語での読み書きに不安があり、コースを取ったサレーカレッジのお勧めで、無料で行われていたサレー市の生涯教育でコミュニケーション12も取りました。それぞれの地域で教育委員会主催のコースがあります。イングリッシュ12もありますが、コミュニケーション12の方が実用的で、取りやすいので、そちらにしました。読んだ内容をまとめたり、ポスターを作成したり、自分のペースで課題を一つずつこなしていきました。

コミュニケーション12を修了するのに半年かかりましたが、英語の読み書きが向上し、後々仕事をする上で自信がつきました。

メトロバンクーバーではEAの需要が増えているようです。私の所属しているバーナビーでも当初2011年と現在2026年を比べると、オンコールで訪問した時にEAの人数が増えている事に気が付きます。

また、いくらテクノロジーが向上しても、この仕事は人の手が必要です。AIに取って代わる時が来るとは思えません。毎日新しいチャレンジがあり、飽きる事は決して無いと感じています。英語はきっと何とかなるはずです。子どもが好きで、諦めない根性があれば、あなたにもできる仕事だと思うので、EAに興味がある方はぜひ調べるところから始めてみてください。

バーナビー教育委員会
Education Assistant Diploma | Burnaby Community & Continuing Education

バンクーバー教育委員会
Education Assistant Diploma
VSB Adult Education

ランガラカレッジ
Education Assistant

サレースクール
Surrey Community College – Education Assistant Diploma (Inclusive Education Support Worker)


※私の場合、英語での履歴書作成、インタビューに不安もあったので、公共のサービスを利用して、履歴書作成のお手伝いをしてもらったり、インタビューの練習をさせていただきました。これも地域のワークBC等で、無料のサービスが受けられます。

サレー市
WorkBC Employment Services | Options Community Services

WorkBC
WorkBC公式サイト

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