【学生・先生必見】オンライン授業で扱うデータの保護方法

   
  

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中の小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校などの学びの環境が急速に変化しています。ここカナダも例外ではなく、多くの学校が物理的な教室での授業からオンラインでの授業にシフトしましたよね。

しかし、あまりに急ピッチでオンライン化が進められていったため、潜在的なリスクを考慮せずに新しい技術やアプリを導入し、サイバー攻撃の標的となってしまったというケースも少なくありません。

そんな中でも、リモートの学習環境下でデータのセキュリティを確保するためにできることがいくつかあります。

今回はその方法を紹介するので、生徒と教師が一丸となって安心・安全なオンライン授業を行えるようにするためにも参考にしてみてくださいね。

オンライン授業で扱うデータを安全に保つためにできること

オンライン授業が当たり前になった今、サイバー犯罪者やハッカーたちは、フィッシング、ランサムウェア、ソーシャルエンジニアリングなどの手法を用いて攻撃を仕掛けるために、新たな方法を模索しています。

ここからは、安全にオンライン授業を行うために対処すべきことをご紹介します。

 

安全な接続の確立

オンライン授業に参加している生徒や教師は、ファイル共有ソフトや電子メール、オンライン授業サービスなど、オンライン学習で使うツールにアクセスする必要がありますよね。

オンラインでデータを頻繁にやりとりするため、接続が安全でなければハッカーにデータを狙われたり、ネットワーク全体をコントロールされたりする可能性も否定できません。

そんな不安を払拭し、インターネット接続の安全性を確保してくれるVPNを皆さんご存知でしょうか?VPN(仮想プライベートネットワーク)を導入することで、やりとりするすべてのデータを暗号化し、安全に保護することが可能ですよ。

 

マルウェアの対策

学校での対面授業からオンライン授業への移行により、多くの人が個人のパソコンで学校のネットワークに接続していると思います。

使用しているパソコンから学校のネットワーク上のリソースにアクセスする前に、OSやアプリケーションが最新のものにアップデートされているか、またマルウェア対策がされているかどうかを確認しましょう。

マルウェア対策が講じられていない場合は、最新のWeb脅威を特定してブロックできる、高度なWeb保護機能を導入することが重要です。

 

フィッシング攻撃の対策

ソーシャルエンジニアリングやフィッシング攻撃は、学校にとって大きなセキュリティリスクとなります。生徒や教師が偽物のリンクをクリックしてしまうと、サイバー犯罪者やハッカーに学校のネットワークや貴重なリソースへのアクセスを許してしまう可能性があるからです。

ソーシャルエンジニアリングやフィッシング攻撃を回避する最善の方法は、ユーザーの意識向上とトレーニングです。最新のフィッシング攻撃の動向はニュースでも取り上げられているので、頻繁に確認するといいでしょう。

 

パスワードの強化

パスワードを作成する際は、常に強力なものにしてください。同じユーザー名とパスワードを別のアカウントでも使用していると、ハッカーやサイバー犯罪者による被害が大きくなってしまいます。

数字、文字、記号、大文字、小文字を組み合わせて、できるだけ複雑なパスワードを作るようにしましょう。パスワードの作成や管理が難しいと感じる場合は、パスワードマネージャーを使うことを検討してもいいでしょう。

 

まとめ

コロナ禍で、オンライン授業を導入する学校が急増しました。生徒はインターネット回線があればどこでもオンライン授業が受けられたり、教師は新しいツールを使えばより創造的な授業をすることができます。

とても革新的ではありますが、オンライン授業を受け入れる際には、生徒と教師の安全とプライバシーにどのような影響を与えるかを考慮する必要があるので、注意してくださいね。

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