先日、2019年度のブリティッシュ・コロンビア州（BC州）新予算案が公開され、子育て支援に4億ドル（約330億円）を投資することが発表されました。

具体的には、ミドルクラス以下の家庭の子どもが0歳から18歳になるまでの18年間、最大で合計28,800ドルの子育て支援金が支給されることになります。
*対象となる子どもが一人の場合の最大金額

現時点で存在するEarly Childhood Tax Benefit (ECTB)という名を改め、BC Child Opportunity Benefit (BCOB)という新制度が2020年10月に誕生します。

●ECTBとBCOBの大きな違いは？

現在のECTBは6歳未満の子どもが対象となっていますが、新しいBCOBは、子どもが生まれてから18歳になるまで、18年間サポートをしてもらうことができます。

●新しい制度の対象者と補助金額は？

これまで同様、支援金額は、家族の手取り収入と子どもの数によって決まります。対象となる世帯年収額は下がったので、注意です。

■現行の制度ECTB

現行の制度では、世帯年収（手取り）が150,000ドル未満であればこの補助金を受けることができます。

■新制度BCOB

新しい制度では、子どもが一人で世帯年収（手取り）が97,500ドル未満の場合、または子どもが二人で世帯年収（手取り）が114,500ドル未満の家庭が対象になります。
今回の支援金を受ける対象となる家庭の数は、約290,000になるとみられています。

各家庭が実際に受け取る支援金の最大額は、以下の通りとなります。

子育て支援金は毎月支給され、今まで同様タックスフリー（税金を払わなくて良いお金）となります。

●BC州の数々の新ルールから目が離せない！

今回の新しい子育て支援制度。対象となる家庭にとっては、非常にうれしいニュースですよね！

本制度は2019年度予算の目玉ではありますが、その他にも2019年2月19日より全ての学生ローン（既に存在しているローンを含む）の利息をゼロにすることや2020年1月よりMSP（Medical Service Plan) プレミアムを廃止してEmployer Health Tax (EHT)を導入することなどが発表されています。

自分や自分の家族が対象になるのかならないのか、新しい制度についての最新情報を是非今後もチェックしていきましょう！