カナダ第2の都市で「北米のパリ」ともいわれるモントリオールをはじめ、中世ヨーロッパのような歴史ある街並みが魅力的なケベック・シティなど、魅力的な都市があるケベック州。留学やワーキングホリデー、旅行などで訪れる予定の方もいるのではないでしょうか?
カナダで生活する際に考えないといけないことの一つが、病気やケガをしたときの「医療保険」です。

(モントリオールのオールドポートエリア周辺)
カナダでは州ごとに公的医療保険制度が設けられており、ケベック州では、公的医療保険や処方薬保険制度を 「RAMQ(Régie de l’assurance maladie du Québec)」が運営しています。(※BC州でいう MSP、オンタリオ州でいう OHIP など)
しかし、ケベック州に滞在している/する予定だからといって、誰でも RAMQ の保険を利用できるわけではありません。特に日本から留学やワーキングホリデーで渡航する場合は、注意が必要です。
今回は、ケベック州の医療保険事情と、日本人がモントリオールなどへ留学・ワーホリ・旅行する際に知っておきたい保険について、カナダの日系保険代理店BIISさんに聞いてきたので、紹介します。

(関連記事:カナダで入れる保険のまとめ!ワーホリ/ビジター/留学/移民待ち/海外国内旅行 – 日本からもカナダに来る前に申し込めます。)
ケベック州の公的医療保険「RAMQ」とは?

(ケベックシティの旧市街エリア。写真中央上部に見えるのは、Fairmont Le Château Frontenac)
RAMQは、ケベック州の公的医療保険制度を運営する機関です。
加入資格を満たして登録した人にはHealth Insurance Card(医療保険証)が発行され、対象となる医師の診察や病院での医療サービスなどを公的保険で受けることができます。
ただし、観光客や一部の一時滞在者など、加入資格を満たさない人は RAMQ に登録することができません。
RAMQによると、公的医療保険に加入していない場合でも医療サービスを受けること自体はできますが、その費用は原則として自己負担になるため、ケベック州を訪問する前に旅行保険への加入を強く推奨しています。
Health Insurance
ケベック州で学校に通う予定の日本人留学生はRAMQに加入できる?

日本からケベック州へ留学する場合、特に知っておきたいポイントです。
ケベック州では、外国人留学生がRAMQの対象となるためには、原則としてケベック州と社会保障協定を結んでいる国から来ていることが条件となっています。
対象となっているのは以下の11カ国です。
日本はこの社会保障協定の対象国に含まれていません。そのため、日本からモントリオールなどケベック州へ留学する学生は、基本的にRAMQの対象外となります。(一部例外あり)
また、ケベック州政府は外国人学生に対して、留学期間中を通して医療・入院保険に加入していることを求めているため、ケベック州に留学するためには、民間の医療保険に入る必要があります。
ケベック州でのワーキングホリデーの場合は?

ワーキングホリデー(open work permit)の場合は、留学生とは条件が異なるため注意が必要です。
RAMQでは、一時的にケベック州に滞在する外国人でも、6カ月を超えて有効な「eligible work permit」を持つ人などを基本的には公的医療保険の対象としています。(Holder of an eligible work permit-Definition valid for more than 6 months)
ただ、この eligible work permit は以下を指すことが公式サイトに記されていて、一般的なワーキングホリデーの場合は、該当しないことが多いように見えます。
- Employer-specific work permit
- Post-diploma permit
- Open transitional permit
- Open permit issued under the International Mobility Program Plus [IMP+]
- Open permit for more than 6 months granted to a person awaiting permanent residence and employed for more than 6 months
- Open work permit for vulnerable foreign workers
また、RAMQのウェブサイトの資格のない人の例(Examples of ineligible persons)の部分に「Person holding an open work permit (with some exceptions)」という項目があり、open work permit は原則 RAMQ加入の対象外(※一部例外あり) と記されています。
ということで、ワーキングホリデーで発給される就労許可はオープンワークパーミットであるため、基本的には対象外となります。「ワーホリならRAMQに加入できる」と考えず、自身の就労許可や滞在状況で加入資格があるかRAMQに確認することが重要です。
さらに、RAMQへの加入資格が認められた場合でも、海外からケベック州へ移住した人には通常、最長3カ月の待機期間があるので、注意が必要です。
この待機期間中に受けた医療についてはRAMQから払い戻されないため、RAMQ自身も民間保険への加入を強く推奨しています。日本からケベック州に行く予定の方は、事前に民間の保険へ入っておいてください。
旅行でケベック州を訪れる場合は?

(紅葉が美しいモントリオールの秋の風景。特徴的な球体の建物は環境博物館のBiosphere)
モントリオールやケベック・シティなどケベック州を旅行で訪れる人は、RAMQの対象外です。RAMQは旅行者について、公的医療保険に加入できない人の例として「Tourists」を明確に挙げています。
また、RAMQによると、公的保険に加入していない人が入院した場合、病院での1日あたりの費用が3,000カナダドルを超えることもあり、さらに医師の診療費などが加わる可能性があります。
短期間の旅行であっても、万が一に備えて旅行保険を準備しておくことが大切です。
ケベック州滞在に備えて民間保険も確認しよう
ここまでを簡単にまとめると、
- 旅行者 → RAMQ対象外
- 日本からの留学生 → 原則RAMQ対象外
- ワーキングホリデー → 基本的にはオープンワークパーミットのため対象外。ただ、ワークパーミットや滞在状況などによって異なるため要確認
- RAMQの加入資格があっても、申請から適用開始まで最大3ヵ月の待機期間が発生
となります。
「カナダに滞在するから州の医療保険が使える」と思い込まず、渡航前に自分が公的医療保険の対象になるのか確認しておきましょう。
カナダの日系保険代理店BIISがケベック州向け保険の取り扱いを開始

(BIISのケベック・フランス語専門のウェブサイト。AssuranceBridgesという名前になります)
カナダで日本語による保険サービスを提供する日系保険代理店ブリッジス・インターナショナル保険サービス(BIIS)では、ケベック州における旅行保険の販売ライセンスを取得し、ケベック州に滞在する方向けの保険を取り扱いをスタートしました。
(BIISはバンクーバーとトロントの2ヵ所に訪問可能なオフィスがあり、モントリオールにはバーチャルオフィスがあります。ケベック州はトロントがあるオンタリオ州と時間帯が同じなので、トロントオフィスでの対応が可能です。)
対象には、ケベック州への
- ワーキングホリデー
- 留学
- 旅行/一時滞在(ビジター)
などに対応する保険があります。ビジター保険や留学生保険はこちらからオンラインで見積もり・申請が可能なので、一度確認してみてください。
また、すでにRAMQに加入しているケベック州在住者向けの州外・国外旅行保険や歯科医療保険も取り扱いがあります。
「モントリオールへ留学するけれど、どの保険を選べばいいのか分からない」「ケベックシティに滞在予定で、保険について相談したい」という方は、日本語で相談できるBIISに問い合わせてみてはいかがでしょうか?
ケベック州への旅行、留学、ワーキングホリデーを予定している方は、渡航前に自分の医療保険の状況を確認し、万が一の病気やケガに備えておきましょう。


