既にご存じの方も多いかと思いますが、カナダ・ブリティッシュコロンビア州政府は2026年9月、州内で年間を通して使用する新しいタイムゾーンの略称として、「PCT(Pacific Time)」を使用すると発表しました。
BC has a new time zone abbreviation: PCT.
PCT stands for Pacific Time, BC’s single year-round time zone. It replaces PST and PDT, providing a consistent way to refer to BC’s time zone in schedules, systems and communications.
No falling back this November. pic.twitter.com/VLraIhHKgm
— BC Government News (@BCGovNews) September 18, 2026
BC州ではこれまで、春から秋にかけて「PDT(Pacific Daylight Time)」、秋から春にかけて「PST(Pacific Standard Time)」が使われてきました。
しかしBC州政府は2026年3月、年2回行われてきた時計の変更(3月の第2日曜日に時計の針を1時間進め、 11月の第1日曜日に1時間戻す)を廃止し、年間を通してUTC-7を使用することを決定。2026年3月8日に時計を1時間進めたのが、BC州の大部分では最後の時間変更となりました。

(過去記事)カナダBC州政府、恒久的なサマータイム(Daylight Saving Time)移行を発表。時計の切り替えが不要に
例年であれば、2026年11月1日(日)に夏時間が終了し、午前2時に時計を1時間戻すところですが、今年からBC州の大部分では時計を戻しません。
つまり、10月31日 → 11月1日になっても、バンクーバーの時刻はそのままです。年間を通してUTC-7となります。時計の針を直す手間が減って嬉しい人も多いかもしれません。
日本とバンクーバーの時差は原則として年間を通して16時間

BC州の大部分が年間を通してUTC-7になることで、今後バンクーバーと日本の時差は原則として年間を通して16時間になります。たとえば、年間通して、「バンクーバー 午前9時 → 日本 翌日午前1時」です。
日本とのオンラインミーティングや、日本にいる家族・友人との連絡では、以前のように春と秋に時差を計算し直す必要がなくなるのは、メリットと感じる人も多いかもしれません。
バンクーバーとシアトルとは冬に1時間ずれる。アメリカ西海岸との時差に注意

BC州政府によると、3月~11月まではカリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州などと同じ時刻になります。
ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州といった近隣の地域でも、同様の法案の策定や制定が進められているということですが、これらの地域が従来どおりサマータイムから冬時間に戻る場合、11月~3月はBC州との間に1時間の時差が生じるので、旅行やオンライン会議、スポーツ中継などの時間を確認する際は注意が必要です。
なぜBC州は恒久的なサマータイムへ移行したの?
BC州では2019年に時間変更について大規模な意見募集を実施。22万人以上が参加し、93%が年間を通したDaylight Saving Timeの採用を支持しました。
州政府は、年2回の時間変更をなくすことで、睡眠や日常生活への混乱を減らすほか、冬季に夕方の明るい時間が1時間長くなることや、企業・サービス事業者のシステム変更などの負担軽減につながるとしています。
長年「PST」「PDT」という表記に慣れている人にとっては少し違和感があるかもしれませんが、今年の秋からは「PCT」という表記を目にする機会が増えていきそうです。
