2022年にLifeVancouverでも紹介した バンクーバーの劇場 Tightrope Theatreを皆さん覚えているでしょうか?
Tightrope Theatre はインプロ(即興演劇)を専門とした劇場で、インプロバイザーといわれるインプロのプロの役者によるショーや、一般の方向けのワークショップが子どもから大人まで人種・ジェンダー職業を問わず、幅広い人を対象に行われています。
そんな中、「日本からカナダへ英語を勉強しに来たばかり」という人でも参加できる簡単な英語を使ってインプロを体験できるワークショップ「First Step Impro: For Simple English Speakers」が5月13日(土)に開催されますよ!
今回はそのワークショップ情報といっしょに、過去にインプロワークショップを体験したお二人へのインタビュー内容もお伝えしたいと思います。「インプロって何?」という方も、記事を読んだ後は実際に体験してみたくなるかもしれません!
目次
日本人留学生も参加OK!簡単な英語のみで行うインプロ(即興演劇)ワークショップ「First Step Impro: For Simple English Speakers」5月開催
まずはじめに、「インプロ(Impro)って何?」という方に向けて簡単に説明すると、インプロは即興演劇(Improvisation)のことを指します。
その名の通り「台本がない演劇」で、役者たちはお互いのセリフや動きを受け入れ合いながら作っていくお芝居なので、「初心者や英語が苦手な人には厳しいんじゃないの?」とお考えの方も多いかと思います。
そこで、「インプロをあまり知らない人や英語が苦手な人にも気軽に経験して欲しい!」という想いから新企画が誕生!
それが簡単な英語のみで行うインプロワークショップ「First Step Impro: For Simple English Speakers」です。
このプログラムは、コミュニケーション、感情、意識に焦点を当てていて、誰でも表現することを楽しめます。
また、インプロ未経験者や英語が得意じゃないという日本語話者向けにつくられているので、カナダに来たばかりという留学生の人も気軽に参加することができます。(もちろん日本語話者以外の方も参加可能!)語学学校の知り合いや留学エージェントの友人、ルームメイトなどを誘って参加するのも良さそうですね!
開催日時:5月13日(土)4:30pm – 6pm
講師: Rina Shimomura
定員:12名
参加費:$37+Tax
ワークショップを申し込むと、Tightrope Theatreのインプロショーを1回無料( 通常$ 15 ~ $ 20 相当)で観られる特典も!(※一部を除く)
講師のRinaさんは富山出身の日本人インプロバイザーなので、「自分の英語が通じなかったらどうしよう・・・」という心配も無用です。(Tightrope Theatreのキャストの中で、第2言語でインプロをしているのは今Rinaさんだけ!)
LifeVancouverスタッフもRinaさんと直接お話したことがあるのですが、とっても面白くて気さくな方でしたよ~。
インプロバイザー / Tightrope Impro Theatre キャスト・講師/IMPRO KIDS TOKYO共同代表
筑波大学大学院教育研究科に在学中、東京学芸大学高尾隆研究室にて演劇教育・即興演劇を学びながら、舞台出演・カナダやアメリカへの留学など精力的に行い、キース・ジョンストン10days、BATS Improv等のワークショップに参加。
大学院卒業後は株式会社LITALICOにて約4年間、発達障害のある子どもたちのべ3,000人のレッスン・インプロクラスの立ち上げ・親御様向けレッスン等を担当。その後、子どもと保護者向けのコミュニケーションの習い事「IMPRO KIDS TOKYO」を立ち上げる。
2021年9月よりバンクーバーへ移住し、Tightrope impro theatreのキャスト・講師として活動をしている。
Twitter:@rinashimomura
Instagram: @rinaimpro
「インプロ未経験だけど、即興演劇って面白そう!」
「インプロを通じて新しい自分を見てみたい」
「せっかくのカナダ留学、英語を使って新しいことに挑戦してみたい」
という皆さん、5月13日(土)のワークショップにぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
Tightrope Theatre のインプロワークショップに実際に参加した2人の感想
Tightrope Theatre では、過去に日本人の方もインプロワークショップへ参加経験があるということで、実際に参加したMarikoさんとAyakaさんのお二人へインタビューをしてきました。
ワークショップがどんなものだったのか、参考にしてみてください。
Q1. 最初に、カナダに来たきっかけを教えてください
(Marikoさん)
大学生の時から一度は海外に住んでみたいという気持ちがあって、留学のしやすさや滞在期間を考えてカナダに来ました。日本では助産師と看護師をしていました。
(Ayakaさん)
演技力と英語力を磨きたくて、カナダに来ました。学生時代にずっと演劇をやっていて、20代後半で英語もお芝居も学び直そうと思い、応援してくれた人がいるから、もっとしっかり実力アップしたいなあと思いました。
最初カナダに来たときは学生ビザで語学学校に通い、卒業後はワーキングホリデーに切り替えて、演技の勉強をしています。日本ではイメージコンサルタントとして、お客様に洋服のコーディネートを提案する仕事をしていました。
Q2. インプロのワークショップに参加したきっかけは何ですか?
(Marikoさん)
クラスメイトがインプロショーに何回もお客さんとして見に行っていたんです。そこで「インプロって面白いんだよ」と聞き、興味を持ちました。その前情報もあったので、ワークショップに参加してみることにしました。
(Ayakaさん)
日本にいたときに色々リサーチしていて、偶然Twitterで Rina さんのアカウントに出会ってインプロを知り、日本にいるときからワークショップを楽しみにしていました!
最初来た時は生活に慣れるのが大変だと思っていたのですが、事前にりなさんと連絡をとってワークショップに参加することを決めていたおかげで、留学生活のいいスタートが切れました!
初めて受けたワークショップはまだカナダに来て1週間くらいだったんですが、インプロを通して友達もたくさんできたし、Marikoさんとも出会えてよかったです!
カナダに来て一つの大きな心配事が家探しだったんですけど、ワークショップで新しい人との繋がりが生まれたので、住む家も見つけることができました。
Q3. インプロに対して受ける前と後での印象に違いはありましたか?
(Marikoさん)
ワークショップ参加前の印象としては、「機転を利かせて表現する」「鍛え上げられたセンスが必要」等のイメージがあったのですが、実際に受けてみたらそうじゃなくて、
- 自分のにあるアイディアをそのまま出してみる
- 周りに何があるかっていうのをしっかり見る、認識する
- 今あるものを認識してそこから何かをつくっていく
と知って、インプロって面白いなと思いました。
即興でコントをしたり、「おもしろいことを言わなきゃ!」っていうのとは違うんだな、と分かりました。
(Ayakaさん)
私もインプロをちゃんとやったり、観たりしたことがなかったので、「難しそう」っていう印象があったんですが、参加してみて即興的なゲームや短いシーンを中心に進められていったので、楽しく参加できました。
ファシリテーター(ワークショップを進行する人)が参加者の様子をよく見ながらワークの説明をしてくれて、それに則った形でワンステップごとに進んでいくので、初心者でも安心して参加出来ると思います。
Q4. インプロをやってみて良かったと思うことは何ですか?
(Marikoさん)
カナダの英語環境で、気付かないうちに殻にこもっていたんです。英語がうまく喋れないとか、劣等感というか・・・。少し引っ込んでいた自分に気付きました。
でも、最初に参加したインプロワークショップでとても良い気付きがありました。コミュニケーションって英語の良し悪しじゃないよなって。
どっちかが英語ができないからダメなのではなくて、「同じ人間同士の対等な立場で話せばいいんだ」と思えるようになりました。「みんな初対面で数時間会っただけなのに、インプロってすごいな」って思いました。
また、コンフォートゾーンを破りやすくなりました。頭では分かっていることでも、ワークショップを通じてスッと身体を通して理解できたのも印象的でした。
間違えてもいいし、間違えた時もにっこり「Thank you!」って言って失敗をオープンにすればいいなってことも、説明するだけだったら頭で理解して終わりなんですけど、ワークショップを通じて実際にやってみることで殻を破れた感じがあって、前向きになれました。
(Ayakaさん)
コミュニケーションは語学力だけではなくて、その半分は伝えようとする力(Mindset)や環境との相互作用(Environment)で生まれることがインプロを通じてよく分かりました。
「英語力がすべてじゃない。自分らしく表現ももっと楽しもう!」っていう意識が生まれて、「日常生活でも間違えてもいいから言いたいことをとりあえず全身で伝えてみよう!」という気持ちになりました。
もっとインプロをやりたいと思い、次のステップのファンデーションのクラスにも参加しました。自分の中で籠るのではなくて、相手とのつながり(Connection)を感じながらコミュニケーションをすることができました。
ワークの中で、目の前の相手と助け合いながらシーンを作るっていうのが楽しかったし、勉強になりましたね。日常の授業でも相手とのつながり感じようと意識を持っていくようになりました。
Q5. 印象に残っているワークについて教えてください
(Marikoさん)
私は「What comes next?(次どうなるの?)」です。周りが提案してくれたアイディアに対して、ときめいたら「Yes」と言ってお話を進めて、ときめかなかったら「No」と言って違うアイディアをまたもらっていくワークです。
これまで私はときめいていなくても「Yes」と言いがちだったのですが、ときめいていないもの・嫌なものに対しては「No」っていうことを言えるようになりました。
ワーク中も「No」って思っていたけれど、ついつい「Yes」と言ってしまっていた時があったのですが、ファシリテーターの方から「Are you inspired?」と言われ、気付くことができました。本当に「Yes」だったら、身体がすでにその動きをし始めていたり、目の輝きが全然違うということを体験から学ぶことができました。
(Ayakaさん)
面白かったワークをノートに書いてあるんですよ!いっぱいあります!特に好きだったやつは・・・「Good Friendship game」です!2人組でやるワークで、お互いのアイディアを受け入れ合いながら旅行での思い出を作っていくゲームです。
まだ考えついてなくてもとりあえず「Yes」といってみることで、何を言おうかと考えるんじゃなくて、「まずリアクションをしよう!」ということを意識するようになりました。
まとめ:インプロで新しい仲間にも出会えるかも
ということで、いかがでしたか?インプロについて今まで興味が無かったという方も、挑戦してみたくなったのではないでしょうか?今回紹介したワークショップは日本語話者の方を主な対象にしていますが、もちろん他の言語の方も参加可能!友達を誘っての参加もOKです。
インプロワークショップは5月13日(土)開催!人数も限られているので、気になる方は早めに申し込んでみてください。
【ワークショップ情報】
The First Step(毎週土 4:30-6:00pm)
5月13日(土)は "Simple English Day"👍
-英語をもっと自分らしく表現していきたい人
-日本語話者推奨
↓申し込みページが公開されました!https://t.co/X5sixdeg9l— Rina Shimomura 🇨🇦🇯🇵インプロバイザー (@rinashimomura) April 17, 2023
最後に、Rinaさんからインプロの魅力についてもお話を伺ったので、お届けします。
また、日々の生活や語学学校などで「正しい英語を使わなきゃ」、というところがあれば、是非そこを崩して、もっと英語を気軽に、自分らしく英語で表現してもらえる機会になればと思っています。皆さんの参加をお待ちしております!
開催日時:5月13日(土)4:30pm – 6pm
講師: Rina Shimomura
参加費:$37+Tax
ワークショップを申し込むと、Tightrope Theatreのインプロショーを1回無料( 通常$ 15 ~ $ 20 相当)で観られる特典も!(※一部を除く)
申し込みはこちら⇒
タイトロープシアターはインプロ(即興演劇)を専門にする劇場です。プロフェッショナルなインプロ公演やインプロの様々なトレーニングを行っています。
大切にしている考え方
- 自分をインスパイアして、相手もインスパイアする(Inspire Yourself And Inspire Others)
- 失敗を恐れずにリスクをとる(Risk Failure)
- この瞬間の真実をたたえる(Honour The Truth Of The Moment)
- いつでも学び、いつでも遊び心をわすれない(Always Learn, Always Play)
- 多様性を讃えて喜び合う(Embrace and Celebrate Diversity)
- あなた自身の物語を大切にする(Your Story Matters)
住所:2343 Main Street, Vancouver, British Columbia V5T 3C9, Canada
【公式サイト】【Facebook】【Instagram】
※Tightrope Theatre にお問い合わせしたい場合は、理愛さんが日本語で対応してくれます。その際は、こちらのお問い合わせページの下方にあるフォームよりお問い合わせください。(Message入力部分の冒頭に「To Rina」とお書きください。日本語でも構いません。)