冬になるとレインクーバー（Raincouver)の異名を持つこのバンクーバー。
1週間のうちに４日近くも雨という週も少ないくないので、体力のあり余った子供達を持て余すお母さんも多いのではないでしょうか？
photo from Thinkstock by Getting Images
そんなお母さんたちと子供たちのために“Strong Start”というプログラムがあるのはご存知ですか？
無料の早期教育センターとは？
バンクーバーには19の公立小学校に“Strong Start Early Leaning Center”という無料で早期教育を提供する施設があります。
親、もしくは保護者の付き添いが必須で０歳から５歳までの児童ならば誰でも参加可能なBC州主催の教育センターです。
国籍や母国語を問わず、遊びを基本とした早期教育を目的としています。
また保護者の方々にも教育、子育てについてのアドバイスをしてくれ、親子共々一足早くカナダの教育にふれることができ、学校の良い練習にもなります。
こちらのバンクーバー市教育員会のサイト(Vancouver School Board)に詳しい情報があります。
ストロングスタート一日の流れ
各学校によって多少スケジュールの違いはあります。
今回は数ある学校の中でThunderbird Elementary Schoolに併設されている Thunderbird Strong Startの一日を紹介したいと思います。
汚れや場所などが気になって普段家だと思っ切りやらせてあげられない粘土遊び、ペイント、水遊びなども大きな心で見守ってあげられます。
そのほかにもパズル、電車セット、大きなキッチンにドールハウスと子供たちの心を鷲掴みにする魅力的なおもちゃがたくさんあります。
この自由時間はひたすら興味のあるもので遊びながらその中で『譲り合い』『順番』『片付け』などを学んでいきます。
そして保護者は次から次へと目新しいおもちゃへ飛び回る我が子の後片付けをしながら子供達が集中しているチャンスを見てちょっとだけ肩の力を抜いてぼーーーっとするのもありでしょう。
10:55-11:00 手洗い
11:00-11:15 スナックタイム
『Time for clean up!』の声が聞こえてきたら遊ぶのをやめてお片付けの時間です。
片付けが終わった子たちから教室内にある水道へ行って手を洗います。
そして、自分で好きな席へ座りおやつが運ばれてきたら待ちに待ったおやつの時間です。
スナックも学校側から無料で提供されます。（学校によっては一品持参してそれを分けるというところもあるようです。）
ちなみにこの日のメニューはチュリオ（シリアル）、フィッシュクラッカー、ドライクランベリーとりんごです。
11:45-12:00 終了
先生を中心に子供達が丸くなって座り日付け、曜日、天気、数字やアルファベットをなどを学びます。
photo from Blueberry Creek Community School
その他、季節ごとのイベント（ハロウィンやクリスマスなど）に関連した話や、子供達の大好きな歌やダンス、本の読み聞かせなどをしてくれます。
『うちの子じっとしてられなくて。』も大丈夫‼︎
朝９時から開始ですが、基本出入りは自由ですので何時に行ってもかまいません。
対象年齢が０歳からということはスナックタイムやストーリータイムに座っていられない子も少なくありませんので、座れずに騒ぎ出してしまったら、一度廊下などで落ち着けるのをアリですし、先生も座らせるコツを教えてくれるかもしれません。
ただ、それでもお母さんがそのことでストレスを感じてしまうくらいならそのまま帰っちゃうのも一つの手です。
そして、次回またフラッと行ってみるのもいいでしょう。もしかしたら前回より少しだけ長く座っていられるようになるかもしれませんよ。
（我が家の２番目は順番が待てず、先生に抱えられながら泣き叫ぶなど大騒ぎだったため、あえてスナックタイムの前に帰ったりしたことも多かったです。）
事前登録しないといけないの？
予約や事前登録の必要はありません。
その日の思いつきで行ってみることが可能です。
登録するにあたって、各学校ごとに登録書類（登録フォームのダウンロードはこちら）と子供の生年月日と住所を証明できるものの提示が求められます。
この書類等は後日の提出でも構いませんので『ここのストロングスタートにたまにこようかな。』と決めてから書類を出しても遅くないです。
バンクーバーにしかないの？
『安心してください、ありますよ！』
BC州で行っているプログラムなのでお住いの市の教育委員会（School Board)のホームページに詳細が載っています。
例:バーナビー市 BSD Burnaby School District
百聞は一見にしかず。この雨の多い時期、午前中子供達の有り余る体力を使いきりお昼寝中の唯一の自由な時間を勝ち取るためにも一度のぞいてみてはいかがでしょうか？