バンクーバーに差別はいらん!人種差別反対運動に登場したユーモアあるプラカード10選

   
  

8月12日にアメリカ南部バージニア州のシャーロッツビルで発生した、白人至上主義などを掲げるグループとこれに抗議するグループとの衝突。
多くが死傷したこの事件を受けて、トランプ大統領の発言を含め、アメリカではいま様々な波紋が出ています。


Image from TIME / Video: President Trump Again Blames ‘Both Sides’ for Charlottesville Violence

こうした影響をうけて、先日19日にバンクーバーでも、カナダの移民政策に反対する反イスラム、白人至上主義をかかげる極右主義グループ30人がバンクーバー市役所の前にて抗議集会を開催。
そして、この動きを見た約4000人の人々が集まり、これ対抗して人種差別反対の運動を行いました。

今回はその人種差別反対を訴えかけるプラカードサインの中で、ユーモアがあったり、話題になったサインをいくつかご紹介します。

移民ですが何か?


photo from CTV News

「私、クィアだし移民ですが、何か?」

多くの民族やセクシャリティの人々が住むバンクーバー。皆がそれぞれ変わってますが、何か問題でも?
※クィアとはセクシャルマイノリティーの総称。異性愛以外のあらゆるセクシュアリティを指すのに用いられる言葉。

洗濯モノだけです

「色で分けるべきなのは、洗濯物だけです!」

そうそう、昔、白いブラウスと、安モノの赤いTシャツ一緒に洗ったら大変なことになりました。

うちのばぁちゃん

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「ばぁちゃんも人種差別は反対です」

おばあちゃんも孫も反対しています。

エイリアンからのお言葉

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「肌ノ色ガ何デアレ、君タチ地球人ノ味ハミナ同ジデアル。」

エイリアン先輩から見たら、誰でも一緒っすもんね。

あの人の頭

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「差別は、そのハゲみたいに髪で覆って隠す事できない!」

あーあー、言っちゃった。

セサミストリート

photo from THE CANADIAN PRESS/Darryl Dyck

左のサイン:
「セサミストリートちゃんと見てなかったの?」

いろんな生き物が登場するセサミストリートは、人種や生き方の多様性を伝える子ども向けの番組として北米でも有名です。

標語ポスター風


photo from Lindsay Brown via Facebook

「カナダをいつもキレイに。人種差別はゴミ箱へ。」

夏休みの宿題のポスター的な、10代男子が掲げるサイン。

いつの時代?

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「今年って何年?」

まるで戦後に逆戻りしたような現象ですもんね。

バナナ

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「差別する人はおバカ」

もうここまで来ると、これをやりたかっただけなんじゃ?って気もしますが。

※Bananaは、スラングで「頭が悪い」、「正気でない」という意味があります。

私たちの強さ

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「多様性=(イコール)強み」

カナダの多様さは、強さ。現カナダ大統領トルドー首相もよく使う言葉です。


photo from Lucy Lau via Instagram

「多文化主義カナダ」

たくさんの文化や民族の人々で出来ている国、それがカナダですもんね。

こうしたバンクーバーの出来事をうけて、ジャスティン・トルドー首相は、
「こうしたストレスと怒りを抱えた差別主義の小さなグループだけで、私たちカナダを判断せず、これからも変わる事なく、わたし達本来のオープンで寛容なカナダでありつづけましょう」とスピーチしました。

各国でグローバル化が進み摩擦が起きることもあるこの時代。
外国人・移民としてバンクーバーに住むLVスタッフの私も、このバンクーバーの多様性を楽しみ、いろんな文化や民族の人々と共に互いに支え合う社会作りに貢献していきたいなと思った出来事でした。
今回の出来事、皆さんはどんな印象でしたでしょうか。

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