【社会現象作品からカンヌ受賞作まで】2018年バンクーバー国際映画祭(VIFF)出品日本映画7作品

   
  

今年もいよいよ開幕が近づいてきました。第37回バンクーバー国際映画祭(通称VIFF:Vancouver International Film Festival)
今年も世界各国から出品された数々の映画作品が、9月27日から10月12日の16日間バンクーバー市内全7ヶ所の映画館にて上映されます。

今年のバンクーバー国際映画祭でも、日本映画作品が上映されます。今回のVIFFに出品された日本映画7作品と上映スケジュールをまとめましたよ!

万引き家族 (Shoplifters)
監督:是枝裕和 / キャスト:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、柴田亜紀、池松壮亮 ほか

VIFFで大人気の是枝監督の最新作で、2018年カンヌ国際映画祭にて、日本映画としては21年ぶりに最高賞パルムドールを受賞した作品です。

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。
東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「万引き家族」公式サイト
【上映スケジュール】9月30日(日)3:30pm / 10月1日(月)6:00pm
(場所は両日ともThe Centre In Vancouver For The Performing Arts
【場所・チケット購入先】こちらから

羊の木 (SCYTHIAN LAMB)
監督:吉田大八 / キャスト:錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、松田龍平 ほか

昨年2017年のVIFFのヒット作「美しい星」の吉田大八監督の話題作です。

「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が錦戸亮を主演に迎え、山上たつひこ原作・いがらしみきお作画の同名コミックを実写映画化したヒューマンミステリー。
寂れた港町・魚深にそれぞれ移住して来た6人の男女。彼らの受け入れを担当することになった市役所職員・月末は、これが過疎問題を解決するために町が身元引受人となって元受刑者を受け入れる、国家の極秘プロジェクトだと知る。月末や町の住人、そして6人にもそれぞれの経歴は明かされなかったが、やがて月末は、6人全員が元殺人犯だという事実を知ってしまう。そんな中、港で起きた死亡事故をきっかけに、町の住人たちと6人の運命が交錯しはじめる。月末の同級生・文役に木村文乃、6人の元殺人犯役に北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平と実力派キャストが集結。「クヒオ大佐」の香川まさひとが脚本を手がける。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「羊の木」公式サイト
【上映スケジュール】10月5日(金)9:15pm / 10月11日(木)1:30pm
(場所は両日ともCineplex Odeon International Village Cinemas
【場所・チケット購入先】こちらから

カメラを止めるな! (One Cut of the Dead)
監督:上田慎一郎 / キャスト:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ ほか

日本では社会現象とも言える熱狂的人気となっている作品。今年6月23日の公開時は、東京都内のたった2館の映画館で上映されたのが口コミで話題になり、9月6日時点では、日本国内の上映館数はおよそ270館、観客動員数は120万人、興行収入は16億円を超えて、日本でもいまなお話題の作品です。この作品がバンクーバーで観られる事に喜んでいる方も多いのではないでしょうか。

映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督はオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」などに参加してきた上田慎一郎。
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、18年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月からアスミック・エースが共同配給につき全国で拡大公開。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「カメラを止めるな!」公式サイト
【上映スケジュール】10月6日(土)10:45pm (場所:Rio Theatre) / 10月8日(月)1:30pm (場所:Cineplex Odeon International Village Cinemas
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モリのいる場所 (Mori, The Artist’s Habitat)
監督:沖田修一 / キャスト:山崎努、樹木希林、加瀬亮、光石研 ほか

山崎努・樹木希林というベテラン俳優が初共演したこの映画は、明治から昭和を生き「画壇の仙人」と呼ばれた人物・熊谷守一のとある1日をフィクションとして描いたもの。ユーモア溢れる作品が多い沖田修一監督の素朴でいて魅惑的な物語の作品になっています。

山崎努と樹木希林という、ともに日本映画界を代表するベテランが初共演を果たし、伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた人間ドラマ。
30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたという熊谷守一=モリのエピソードをベースに、晩年のある1日を、「モヒカン故郷に帰る」「横道世之介」の沖田修一監督がフィクションとしてユーモラスに描いていく。昭和49年の東京・池袋。守一が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていた。それら生き物たちは守一の描く絵のモデルであり、じっと庭の生命たちを眺めることが、30年以上にわたる守一の日課であった。そして妻の秀子との2人で暮らす家には毎日のように来客が訪れる。守一を撮影することに情熱を傾ける若い写真家、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣に暮らす佐伯さん夫婦、近所の人々、さらには得体の知れない男まで。老若男女が集う熊谷家の茶の間はその日も、いつものようににぎやかだった。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「モリのいる場所」公式サイト
【上映スケジュール】9月30日(日)4:00pm / 10月7日(日)7:00pm
(場所は両日ともCineplex Odeon International Village Cinemas
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未来のミライ (Mirai)
監督:細田守 / キャスト(声):上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、役所広司、福山雅治 ほか

「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」と次々に大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で注目される細田守監督の最新作です。

「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督が手がけるオリジナルの長編劇場用アニメーション。甘えん坊の4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきた成長した妹ミライの2人が繰り広げる不思議な冒険を通して、さまざまな家族の愛のかたちを描く。とある都会の片隅。小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。これがアニメ声優初挑戦の上白石萌歌がくんちゃん、細田作品は3度目となる黒木華がミライの声を担当。両親役に星野源、麻生久美子、祖父母役に宮崎美子、役所広司。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「未来のミライ」公式サイト
【上映スケジュール】9月29日(土)1:30pm(場所:SFU’s Goldcorp Centre for The Arts) / 10月6日(土)3:30pm(場所:Vancouver Playhouse
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ここは退屈迎えに来て (It’s Boring Here, Pick Me Up)
監督:廣木隆一 / キャスト:橋本愛、門脇麦、成田凌 ほか

日本では10月19日に公開され、今回のVIFFではワールド・プレミアとなる作品です。今回のVIFFの上映に際しては、廣木隆一監督と主演の橋本愛さんが舞台挨拶にゲストとしてやって来る予定ですよ!

地方に暮らす女性たちの心情を描いた山内マリコの同名連作小説集を橋本愛、門脇麦、成田凌の出演、廣木隆一監督のメガホンで映画化。
東京で就職したが、10年経って何となく地元に帰ってきてた27歳の「私」は、実家で暮らしながらタウン誌で記事を書く仕事をしているが、冴えない日々を送っていた。そんなある日、高校時代の仲間と久しぶりに会った勢いで、高校時代にみんなの憧れの存在だった椎名くんと会いに行くこととなった「私」の中に、椎名くんとの忘れられない過去が去来する。そして、東京への憧れと怖さを抱きながら地元を出ないまま、元彼である「椎名」を忘れられずに暮らしている「あたし」。日常に充足感を覚えることができない2人の女性と彼女たちが足りない「何か」を埋めてくれると期待されている1人の男性のそれぞれの思い、そして現実が描かれていく。「私」役を橋本、「あたし」役を門脇、椎名役を成田がそれぞれ演じる。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「ここは退屈迎えに来て」公式サイト
【上映スケジュール】10月9日(火)7:00pm / 10月10日(水)11:15am
(場所は両日ともCineplex Odeon International Village Cinemas
【場所・チケット購入先】こちらから

寝ても覚めても (Asako I & II)
監督:濱口竜介 / キャスト:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史 ほか

前作『ハッピーアワー』でロカルノ、ナントをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞した気鋭・濱口竜介監督の商業映画デビュー作。今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品されています。

4人の女性の日常と友情を5時間を越える長尺で丁寧に描き、ロカルノ、ナントなど、数々の国際映画祭で主要賞を受賞した「ハッピーアワー」で注目された濱口竜介監督の商業映画デビュー作。第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。芥川賞作家・柴崎友香の同名恋愛小説を東出昌大、唐田えりかの主演により映画化。
大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)と出会い、運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前から忽然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は麦とそっくりな顔の亮平と出会う。麦のことを忘れることができない朝子は亮平を避けようとするが、そんな朝子に亮平は好意を抱く。そして、朝子も戸惑いながらも亮平に惹かれていく。東出が麦と亮平の2役、唐田が朝子を演じる。
解説引用:映画.com

【作品公式サイト】「寝ても覚めても」公式サイト
【上映スケジュール】9月28日(金)4:00pm / 9月29日(土)9:15pm
(場所は両日ともCineplex Odeon International Village Cinemas
【場所・チケット購入先】こちらから

日本映画だけでなく、この期間にしか見られない数々の珠玉の作品が集まりますのでぜひ見たい映画を開催前にチェックしてみてくださいね!

※上記の上映日時・場所は、変更される場合もありますので観覧前には必ずVIFF公式サイトをご確認ください。

Vancouver International Film Festival
2018年9月27日〜10月12日
各種情報のリンク先は以下を参考に!
Vancouver International Film Festival公式サイト

通しチケットの購入先
バンクーバー国際映画祭2018の公式ガイドブックの配布先
映画館の場所の詳細

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