スローダウンしてきたバンクーバーの不動産。賃貸と購入のボーダーラインは?

   
  

「フレッド吉村の寝ても覚めてもバンクーバー不動産」第2回
文/フレッド吉村

今までほぼ右肩上がりに上昇してきたバンクーバーの不動産市場が、2018年に入りスローダウンしてきています。

要因として挙げられるのは、①モーゲージ審査基準の厳格化 ②住宅ローン金利の上昇 ③不動産価格の高止まり、などが主な理由で、今まで海外からの資金によって買い漁れていた高額不動産についても、2016年8月に導入された外国人購入税20%や、海外送金規制強化により現在では成約率が10%以下と、すっかり停滞しています。今までの売り手市場から序所に買い手側優位な買い手市場へシフトしている事から、いままで動向を静観していた人達が購入に向けて動き出しています。

価格はまだまだ緩やかな下降に留まっていますが、今回は「賃貸 vs 購入のボーダーラインを考える」という事で、既に移民権をお持ちで、いつかはマイホームを!とお考えの皆様へいくつかポイントをご紹介します。

年々値上がりしていく家賃

先月の州政府の発表により、来年2019年の家賃の上げ幅は4.5%と、ここ10年で最高の上昇率となります。従って$2,000ドルの家賃が最大で$2,090ドルまで引き上げられる可能性があります。

*2018年9月26日、BC州政府からの再発表で、4.5%に設定されていた2019年の家賃上昇%の上限は2.5%に引き下げられました。

ニュースでは往々にして大家側が悪い!みたいな報道ですが、実際はそれでも賄いきれないほど大家側の維持費が上昇しているのです。


Image from Times Colonist

年々上昇する固定資産税や住宅保険、更には住宅ローン金利を考えた場合、家賃は今後も年間4%程度の割合で上がっていく可能性が高いと考えられます。

家賃とローン返済額を比較

それでは実際に現在毎月払っているレントを、住宅ローン返済に換算してみましょう。
家賃$2,000/月、住宅ローン金利3.39%(5年固定金利)、25年ローンで計算した場合、なんと$405,000ドルの住宅ローン返済額に相当します。ご家族の場合で2~3ベッドルームを借りる場合、家賃は更に高く$3,000ドル近い家賃を払っていらっしゃる方も多いと思います。大家さんのローンを代わりに返済し続け、10年経ってもドアノブひとつ自分の物にならないし、大家さんが物件売却したので急に2ヶ月で引越してなんて、ちょっと納得いきませんよね。
仮に$500,000ドルをローンした場合の月々の返済額は$2,467.41/月となります。今このような状況の方が大勢購入の決断をされているわけです。

まとめ

それぞれの方の生活状況や家族構成によっても大きく判断が異なりますが、もし将来的にマイホームのご購入を検討される場合、やはり家賃$2,500ドル/月(住宅ローン$50万ドル)というのが一定の尺度ではないかと考えられます。
15%の頭金、その他の購入諸費用を加算すると、物件購入額で$60万ドル前後が目安となります。

20年前のマイホームと言えば圧倒的に一戸建てでしたが、もやは高額で築年数が30年~50年以上と古い一戸建ては現実的な選択とは言えません。多くの若年層家族はより現実的なコンドミニアムやタウンハウスへシフトしています。

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購入をご検討の方のよくあるご質問Q&A

Q : 頭金は幾らくらい用意すればいいのでしょう?
A : ご自宅の場合最低5%の頭金から購入が可能ですが、実際には$10%~$15%程度のご用意の方が多いと思います。20%以上ご用意可能であれば理想的と言えます。

Q : 住宅ローン審査はかなり厳しいのでしょうか?
A : はい、昨年までと比べて今年からグッと審査基準が引き締められました。確定申告(T4)の所得証明や、審査時の利率%が引き上げられました。

Q : 購入前のローン審査に不利になるような事はありますか?
A : はい、車の購入やクレジットカードなどのローン類、1年以内の転職や独立、開業(自営業者)などは審査が厳しくなりますので、マイホーム購入後に再検討しましょう。

Q : 25年ローン(Mortgage)は完済しなければいけないのでしょうか?
A : いいえ、25年、30年ローンとはあくまでも月々の返済額の計算上用いられるもので、住宅ローンが残っていても不動産の売却は何時でも可能です。日本と違い不動産価値が安定しているカナダでは、ローン返済と共に自己資産分が増えていきますので、将来的なリタイアメント資金の投資とも考えられています。

賃貸は数年程度の短期的なプランであればメリットも多いですが、移民されてバンクーバーに定住を決められた方は、いち早いマイホームの実現が得策です。
ご購入、お住み替えに関するご相談はお気軽にご連絡ください。先ずはご相談(無料です!)からお伺いさせて頂きます。 
(リマックス不動産 フレッド吉村)

 

フレッド吉村不動産売買のプロ・リアルター(REALTOR)

フレッド吉村

日本で一通りの学校教育、専門商社での営業実務経験を積んだ後、1994年4月に24歳でカナダ・バンクーバーへ渡航。現地日系旅行会社で働いたのち、2002年にBC州公認不動産仲介ライセンスを取得し、最大手のリマックス不動産グループに所属。以来16年、不動産売買のプロ、リアルター(REALTOR)として活躍中。日本の専門商社で培った建築資材の知識や、営業・交渉ノウハウ、日本人ならではのきめ細かなサービス精神をフルに活かす不動産売買のプロ。 不動産売買のご相談は以下より、お気軽にご相談ください。 【Facebook】バンクーバーの不動産 フレッド吉村 - リマックス不動産 【Web】2015 RE/MAX Group. F.Yoshimura

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