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【ハロウィンだもの。】バンクーバーの最も有名な心霊スポット8つ

   
  

こんにちは。LifeVancouverゴーストハント部です。

皆さん、怖〜〜い話はお好きですか?
日本では怪談話といえば夏ですが、欧米ではこのハロウィンの時期に怪談ネタが出やすいですよね。
というわけで、ここバンクーバーで有名な心霊スポットをいくつかご紹介しましょう。

1.フェアモント・ホテル・バンクーバー
The Fairmont Hotel Vancouver

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photo from Easy to Book

バンクーバーで最も有名な幽霊といえるのが、ダウンタウンの真ん中にそびえ立つお城のような老舗ホテル、フェアモント・ホテル・バンクーバー(The Fairmont Hotel Vancouver)に出没するThe Lady In Red (赤いドレスの貴婦人)と呼ばれる貴婦人の幽霊。
このホテルが開業したばかりの1940年代当時、舞踏会にたびたび訪れていた社交家のジェニファー・パール・コックス婦人がその幽霊だと言われています。彼女はこのホテルの前で交通事故で亡くなったのですが、その後ホテル内で頻繁に目撃されるようになります。

最も目撃される場所は地上階ロビーのエレベータ付近14階で、数々の有名な目撃談があります。日本人家族が宿泊した際、14階の部屋に入ると赤いドレスの女性がいたため、「先客がいるがダブルブッキングではないか」とホテルのフロントにクレームが来たと言う話も有名です。

また、他にも中折れ帽をかぶったスーツ姿の男性の幽霊も目撃されていたり、電気がついたり消えたりするポルターガイスト現象もあるようで、さすが老舗ホテル、人間だけでなく幽霊の方々にも人気のようです。
ちなみに昨年のハロウィンは、このThe Lady In Red をモチーフに1940年代当時の社交界をテーマにしたパーティもこのホテルで行われ人気でした。

The Fairmont Hotel Vancouver
900 West Georgia Street
ホームページ:http://www.fairmont.com/hotel-vancouver/

2.オールド・スパゲッティ・ファクトリー(ガスタウン店)
The Old Spaghetti Factory

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photo from The Old Spaghetti Factory via Facebook

ガスタウンにある人気レストラン、オールド・スパゲッティ・ファクトリー(The Old Spaghetti Factory)。1970年にオープンしたこのお店は4人の幽霊がいることで有名です。

その幽霊の1人は電車の車掌さんらしき幽霊で、レストラン内にある古いトロリー(廃線になった市街電車の車体)に現れるようです。この場所はかつて大きな地下鉄事故があったそうで、この幽霊がその犠牲者か、またはこのトロリーに憑いてきたのではと言われています。
2人目はエドワードと呼ばれる男の子の幽霊で、2、3年前には店じまいする店員さん達の周りを走り回り驚かせたことも。他にもキッチンの食器を並べ変えたりするそうです。
3人目はおしゃべり好きな風船を持った女の子で、お店の窓側のテーブル周りに現れる事が多いとか。
4人目はlittle red manと呼ばれる赤ら顔で赤い髪のいたずら好きな幽霊。キッチンをうろうろしたり、女子トイレに出没して人を驚かせるのが好きだそうです。

The Old Spaghetti Factory in Gastown
53 Water Street
ホームページ:http://www.oldspaghettifactory.ca/

3. Point Grayエリアの16th Avenue

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photo from Google Street view
バンクーバーのウエストサイド、Point Grayエリアを通る16th Avenue。UBC大学に繋がり、広大なPacific Spirit Regional Parkを通過するこの道は、女性のヒッチハイカーの幽霊が出没した有名な場所です。

暗い森に囲まれ街頭もまばらな車道沿いを歩く一人の女性の姿。乗せてあげようと車をとめると、UBC図書館の住所がかかれた紙を見せてバックシートに乗って来たものの、後ろを振り返ると消えてしまった、という目撃談が最も有名です。

1960年代、このエリアを通る途中に車内で喧嘩になり、彼氏にこの暗い森の中の車道に置き去りにされた女性。歩いている時に車にひかれて亡くなってしまったその女性が、この幽霊の正体との噂です。

4.ドリル・ホール
Beatty Street Drill Hall

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1901年に兵器庫として開設されたこのドリルホールは、訓練施設として今も利用されているカナダ軍の施設で、建物横にある装甲車がトレードマークになっています。ここを出入りする兵士の方達を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
軍施設らしく、花崗岩で作られた建物の壁は厚さが1メートル以上もあるそうで、この施設の所有権を持つイギリスのコーンウェル公爵の地位は、今のチャールズ皇太子にあります。

この施設では具体的に幽霊が目撃された事はないのですが、ポルターガイストが頻繁に起こる場所として有名です。
ケーブルが繋がっていない電話が鳴る、壁の絵や本が落ちる、誰もいない地下室で足音が聞こえる、声が聞こえる、誰かに触られるなどなど、様々な怪奇現象が報告されています。

5.セントラル・パーク
Central Park

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photo from City of Burnabyk

バーナビーにある大きな公園、90ヘクタールの広さのセントラル・パーク。1891年に作られたこの公園では、スタジアム周辺、森、池など、これまで多くの幽霊が目撃されていることでも有名です。

最も証言が多いのが、意味が分からない言葉で叫ぶ若い女性の声。多くの人がこの声を聞いていますが、未だに謎のまま。1930年代にこの公園で子どもを見失った女性の霊だという噂です。
また他にも、池の周辺で夜中に遊ぶ男の子が目撃されたり、森の監視カメラにも幽霊の姿が映っていたという話もあります。

Centeral Park
918 Granville Street
ホームページ:https://www.burnaby.ca/Things-To-Do/Explore-Outdoors/Parks/Central-Park.html

6.ハイクロフト邸宅
Hycroft Mansion

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photo from The University Women’s Club of Vancouver

昔から大きな公邸が立ち並ぶShaughnessyのエリア。その中に、第一次世界大戦の英雄と言われたアレクサンダー・ダンカン・マクレイ将軍が1911年に建てた大きなお屋敷、ハイクロフト邸宅があります。
現在はThe University Women’s Club of Vancouverが所有する施設として、結婚式やイベント、カンファレンス、撮影などに使われています。2万スクエアフィートに30室の部屋を持つこの大豪邸は7人の幽霊がすみついている事でも有名。

1人の幽霊は第一次世界大戦時の将校服を着た男性で、この邸宅を建てたマクレイ将軍ではないかと言われています。また、貴婦人の幽霊も出没しており、将軍の奥様だと言われています。
ほかにも、この邸宅が療養施設として使われていた時代の頃の看護婦長と思われるナースの幽霊、そして3人の退役軍人の幽霊たちも有名。特にこの3人は邸宅内のあちこちに出没し、ドアを開け閉めしたり、電気を消したり点けたりするポルターガイストを起こすため、邸宅スタッフたちにはThe Pranksters(いたずら者たち)と呼ばれているそうです。
7人目は、Crying Manと呼ばれる幽霊で、下層階のどこかの部屋から度々聞こえる大声で泣く男性の声の主。

超常現象の調査員が入った際も、フットボール大の黒いオーブが目撃されており、とにかく有名な心霊スポットとなっているハイクロフト邸宅。現在、この邸宅を所有するThe University Women’s Club of Vancouverは、こうした幽霊たちを邸宅を守ってくれている存在として扱っているそうです。

The University Women’s Club of Vancouver
1489 McRae Avenue
ホームページ:http://www.uwcvancouver.ca/

7. オルフェウム劇場
The Orpheum Theatre

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photo from Colin Knowles on Flickr
ダウンタウンのGranvilleとSmitheの2つの通りに入り口をもち、バンクーバー交響楽団のコンサート会場にもなるオルフェウム劇場(The Orpheum Theatre)。1927年の開業以来、バンクーバーで最もよく知られたコンサート劇場です。
ゴシックやロマネスクなどヨーロッパの伝統的建築様式で彩られたこの美しい劇場で、こうした古い建物の例に漏れず、もちろん幽霊たちもちゃんと(?)いますよ。

この劇場には主に3人の幽霊がいると言われています。
1人は、劇場が開業した当時、ステージ上の事故で亡くなったアクロバットパフォーマーの幽霊。劇場が閉まった夜、ステージ上に現れた姿を、劇場スタッフ達に目撃されており、またステージ周りではオーブや光の玉が浮遊しているのを見た人もいるそうです。
もう1人は、地下の男子トイレに出没するこの劇場の案内嬢らしき幽霊
あとの1人は、会場内の上層の客席に現れるドレスを着た婦人の幽霊。ステージに向かって立って拍手をしている姿が目撃されています。

オルフェウム劇場の幽霊については一昨年GrobalNewsでも取材され、劇場理事会の方の証言や霊能力者の調査がレポートされています。

The Fairmont Hotel Vancouver
601 Smithe Street
ホームページ:http://vancouver.ca/parks-recreation-culture/the-orpheum.aspx

8. ヴォーグシアター
Vogue Theatre

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photo from The Visible City: Vancouver’s Neon Stories
オルフェウム劇場のすぐ近く、同じダウンタウンのGranville沿いに位置するヴォーグシアター(Vogue Theatre)。
アールデコ様式のこの古い劇場のネオンサインは、バンクーバーのダウンタウンの象徴的な看板としてよく観光写真や絵で見られますよね。

この建物が建てられた1941年当時は、Granvilleはまるでハリウッド大通りのような劇場街として人気のエリアでした。今もその雰囲気を残しており、映画やTVの撮影で使われることもあります。多くの有名なミュージシャン達がパフォーマンスをするなど現在は主にライブ会場として使われるこの場所も、今なお頻繁に幽霊が目撃されている有名な心霊スポットで、2人の幽霊がいると言われています。

それまで幽霊を見た経験がない多くの従業員やライブのパフォーマー達が、この場所で幽霊を目撃したり、怪奇現象に遭遇しています。あるミュージシャンは、演奏中にステージ上からその幽霊が出口をすり抜ける姿を見てしまったことも。彼らの証言によると幽霊たちの姿は、黒髪の険しい顔をした男性、タキシードとボウタイの男性、灰色で透明な人影などなど。

以前の劇場支配人ビル・オールマンさんによると、バックステージの控え室などが並ぶ狭い通路が最も目撃例が多く、またドアがバタバタと動いたり、誰もいないのに足音がするなどの怪奇現象も頻繁に起きるそうで、そのため従業員達の間でこの通路はGhost Highwayと呼ばれているとか。
これまでいろんな調査が行われて来たようですが、この幽霊たちの正体はいまだに謎だそうです。

Vogue Theatre
918 Granville Street
ホームページ:http://voguetheatre.com/

以上、8つの有名な心霊スポットをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。他にもたくさんあるのですが、まぁ、キリがないのでこのあたりで。

バンクーバーにはたくさんの古い建物があって幽霊にまつわるいろんなストーリーとともに歴史が分かるのも面白いですね。特にガスタウンは上で紹介したオールド・スパゲッティ・ファクトリー以外にも幽霊が出るといわれる建物がぞろぞろあります。そうしたスポットを回るツアーForbiddenVancouverというものもあるので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。

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参考:
Ghosts of Vancouver
Bored in Vancouver

※注:こちらの記事は2015年10月29日に掲載されたものです。

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