８０年代、ロックンロールを大衆音楽に還元することに貢献し、世界中に多くのファンを持つアメリカのスーパーロックスター、ボン・ジョヴィさん。
今週22日（土）にスタンレーパークで、新作アルバムをひっさげてのツアーライブを行う予定だったのですが、一昨日の月曜日に急遽キャンセルされ、ただ今大混乱中です。

photo:Urban Forest Club

大混乱理由は、スタンレーパークでのライブを取り仕切るバンクーバーのイベントプロモーター会社Paper Rain Performancesと、今回のボンジョヴィさん側のライブツアー会社Runaway Toursの発表が真っ向から矛盾しているから。

２つの会社の発表が矛盾？

予定されていた22日（土）のライブのキャンセルが発表された後に、Runaway Toursは、「最大1,995USドルでチケットを買ったボンジョヴィのファンクラブメンバー175人だけのために、予定の22日にライブを行う」ことを告知。

photo:Runaway Tours on Facebook

ところが、昨日の火曜日、バンクーバーのプロモーター会社Paper Rainがすべてのチケット購入者に対して「みんな〜！やっぱりやるよ！」というメールを送っちゃったんですが、これにRunaway Toursが「彼らがそんな発表をする権利はない！」とFacebook上で反論するという状況に。（←いまココ 8/19 12pm時点 ）

PHOTO © 2013 DAVID BERGMAN / WWW.DAVIDBERGMAN.NET — BON JOVI AT THE BELL CENTRE IN MONTREAL, QC ON FEBRUARY 13, 2013.

ちなみに、最大1,995USドルのチケットはRunway Toursが取り扱う「ボンジョヴィと行く！バンクーバーへのライブの旅」的なチケットで、ファンクラブのメンバーのための宿泊費やクルーズがセットになったVIPチケット。Paper Rainは関与しないチケットだそうです。

どうしてこうなった？

こうした２つの会社の対立が発生した背景には、今回のチケットの売れ行きの悪さが原因にある模様です。
Paper Rainが本来14,000人の観客動員を見込んでいた今回のライブ、現段階でのチケットの販売数は7,340枚とおよそ見込みの半分ほど。

photo:Urban Forest Club

それが原因で、月曜日にボンジョヴィさん側に支払うはずだった900,000 USドルのパフォーマンス料の支払いができないことで、今回のキャンセル発表に至ったようです。

しかし、パフォーマンス料の一部は支払われており、Paper RainのCEOによれば「そのお金はチケットの売り上げで賄われるわけではなく、イベント投資者の資金で払っている」という言い分ですが、とりあえず、まぁ支払いに関するやりとりでもめている状況のようです。

で、払い戻しは？

そんなわけで、今回のスタンレーパークでのライブは、延期ではなく、中止がほぼ確実だと思われます。
しかし、払い戻しの方法については、ただ今調整中だそうですので、追って発表があるかと思います。

ファンクラブメンバーでチケットを購入された方以外は、Paper Rainの発表と、Tourism Vancouverや、Ticket Tonight、Ticket Masterなどの今後の案内を見ておいてくださいね。

森の中で「It’s My Life」を聞きたかった方々にとっては、今回は本当に残念！！！！
でも、ご本人は一応バンクーバー入りするらしいので、何か行うのかもしれませんし、ファンの方々は今後の各方面の発表にご注意を。