photo from http://vancouver.ca/home-property-development/
1. メトロバンクーバーの有機ゴミ分別事情
(※メトロバンクーバーによる生ごみ分別についての動画。日本語で観ることができます。)
2015年から一般ゴミと有機ゴミ(主に生ゴミ)分別が義務化されました。
そして2015年1月から6月までの間は、一般ごみに生ごみが含まれていても注意喚起のレベルだったのですが、2015年7月からは本格的に生ごみと一般ごみの分別義務化が始まる予定になっています。
(※2013年に市がつくった「Green Bin Program」に関する動画です。)
ということで、以下はメトロバンクーバーのウェブサイトにあった情報の意訳です。
日付 | 内容 |
---|---|
2015年1月1日以前 | 食料廃棄を減らすための準備・計画期間 |
2015年1月1日~6月30日まで | 生ごみと一般ごみの分別義務化を開始。全ての企業や家庭への「Food Scrap Recycling Programs」についての認知を高め、導入をしてもらうための期間。この期間中は生ごみと一般ごみを区別せず捨てても注意喚起程度に留める。有機ゴミが全体の約25%になることも把握された。 |
2015年7月1日~12月31日まで | 罰金制度開始。ゴミの中で全体の25%以上がまだ食べられるもの(もったいないと思われるもの)だった場合、廃棄にかかる費用に50%が上乗せされる。(例:廃棄に100ドルかかるとして、25%以上がまだ食べられるものだと判断された場合、150ドルが請求される。)この規定はFood Scrap Recycling Programsを効果的に行っていない食料品店や大きなレストランが主に対象になるが、市民全員にも適用される。「Food Scrap Recycling Programs」の認知をより高める期間。 |
2016年1月以降 | 2015年7月1日から全体の25%がまだ食べられるものだった場合罰金が課せられるが、2016年からは段階的にそのパーセンテージを下げる予定。さらにこの頃には、「Food Scrap Recycling Programs」が大半のビジネスや家庭で導入される予定。 |
2. メトロバンクーバーの食料廃棄事情
メトロバンクーバー地区での家庭食料廃棄量は毎年19万トンといわれており、2020年までに食料を含め廃棄量を10%減らす目標があります。(詳しくは↓の過去記事をご覧ください。)
実は、2014年に埋立地に搬入されたゴミ全体の約40%が、堆肥化が可能な資源だったといわれています。
そして、一般ゴミから有機ゴミを分別することにより、メトロバンクーバーの埋立地での処分量を毎年およそ250,000トンも削減できると予測されています。
3. 具体的にどんなゴミが有機ゴミなの?
堆肥化したりバイオ燃料として利用する有機ゴミですが、堆肥化が可能な資源には、次の品目が含まれているので、確認しておきましょう。
• ローフード、残飯、食品廃棄物
• 加工食品(容器包装は除く)
• 精肉、魚、骨、海産貝殻
• パスタ、パン、米
• 乳製品、卵の殻、ソース、ドレッシング
• 紙製の卵パック
• キッチンタオル、漏水防止処理がされていない紙、コップや紙皿
• 食べかすがついたナプキン・ピザの箱・新聞
• 生ゴミの回収に使ったクラフト紙袋・紙袋
• ワックスコーティングされた段ボール
• コーヒーかす・コーヒーフィルター、ティーバッグ
• 木製の器具、箸、マドラー、つまようじ
photo from https://www.sfu.ca/sustainability/zerowaste/organics-ban.html
4. 最後に
ということで。罰金に関してはどこまで徹底されるのか今のところ不透明ですが、ゴミを減らす心掛けを今まで以上に気をつけて、より良いバンクーバーをみんなでつくっていけたら素敵ですね。「健康によい、まだ食べられる食品に関しては、寄贈をご検討ください」とこちらにも書かれています。
ちなみにライフバンクーバーでは、過去にゴミに関する記事もいくつかご紹介しましたので、そちらも読んでみてくださいね!
🔻バンクーバーのゴミ分類方法と気軽にできるリサイクル方法のまとめ
Metro Vancouver Food Scrap
Web:http://www.metrovancouver.org/foodscraps
リサイクルホットライン:604-732-9253