バンクーバーがこのたび、住宅価格がとっても高い都市として選ばれ、世界ランキングワースト2位にランクインしてしまったって、ご存知ですか?
あの家賃がとても高いということで有名なシドニーを抜いて・・・2位ですよ!??ワーストのほうで。(笑)
バンクーバーの不動産市場の住宅価格が悪化し続けてこのような事態を巻き起こしてしまっているようです。
去年の調査によると、一世帯当たりの平均所得に対して、平均住宅価格はなんと10倍!!!???「それってどういう状況!!?」と私の頭のなかでは“?”が舞っていますが。
でもそんな状況真っただ中なのですよこのバンクーバーでは。
↓こちらは人口200万を超える都市を対象に、住宅の費用負担の割合を表した世界ランキングのグラフです。
赤は制限(平均)を超えているもの、緑は制限(平均)以内のもの、でわかれています。
↓こちらは上の棒グラフを数字でならべたものです。
香港に関してはもう桁違いですね……。国名のすぐ後ろの数値は一世帯あたりの収入に対する住宅価格の倍率を表したものです。
見ていただくとお分かり頂けると思うのですが、香港は17倍、バンクーバーは10倍になっています。
Vancouver, Canada – 10.6 ($704,800 median price; $66,400 median household income)
Sydney, Australia – 9.8 ($812,000 median price; $82,800 median household income)
San Jose, U.S.A. – 9.2 ($860,000 median price; $93,400 median household income)
San Francisco, U.S.A. – 9.2 ($744,400 median price; $81,200 median household income)
Melbourne, Australia – 8.7 ($658,000 median price; $75,900 median household income)
London, U.K. – 8.5 ($706,400 median price; $84,222 median household income)
カナダの中でもバンクーバーは特別高いみたいですよ……
というより、ダントツトップです。
そんなことを知らずにバンクーバーに早8か月。(汗)
ひょえ~~~(@_@;)
↓カナダの都市の数値です。
同じカナダなのに結構違いますね!
数値は、年収に対する住宅価格の倍率で、バンクーバーが10倍だったのに対し、ほかの都市、トロントは6倍、首都のオタワに関しては3倍と、バンクーバーに比べるとだいぶ数値は小さいです。
Kelowna, B.C. – 6.4 ($309,900 median price; $64,300 median household income)
Fraser Valley/Abbotsford, B.C. – 6.1 ($446,900 median price; $73,200 median household income)
Hamilton, Ontario – 5.0 ($344,200 median price; $69,200 median household income)
Winnipeg, Manitoba – 3.8 ($251,400 median price; $65,800 median household income)
Montreal, Quebec – 4.3 ($239,000 median price; $56,400 median household income)
Calgary, Alberta – 4.2 ($394,000 median price; $94,700 median household income)
Quebec City, Quebec – 4.1 ($248,100 median price; $60,100 median household income)
Edmonton, Alberta – 3.9 ($350,000 median price; $90,000 median household income)
↓こちらはカナダの都市のグラフです。
費用の負担をカナダの都市別に10年のスパンで表したものです。
緑のラインはバンクーバーで、赤のラインがトロント、紫が首都のオタワになっていますが、年々バンクーバーの数値は右肩上がりでどんどん上がっていって、ほかの都市との差もどんどん大きくなってきていますね。
トロントに関しては、最近政府が行っているグリーンベルト政策などの取り組みもあり、年々状態はよくなってきているみたいです。
研究者の方によると、数値が5.1か、それ以上だと、「まったく手が届かない(すごく厳しい)」で、4.1~5にかけては、「手が届かない」、3.1~4にかけては「適度に手が届く」、 最後の3か、それ以下だと「手が届く」という結果になるみたいです。
バンクーバーは5を上回っているので、私たちが今いるところがどれだけ高いかお分かりいただけますよね。
ちなみに、われらの日本ですが東京が日本を代表してランクインしています。最初のグラフでいうと25位。数値で言うと4くらいです。
さすが東京。やはり高いんですね……そして大阪は32位にランクインしています。
では東京の新宿での家賃は?
ちなみにこちらは東京新宿でアパート一室の賃貸料金なんですけど、このような感じで、1LDKの部屋一つ当たり17万円くらいです。
トロントでの家賃は?
トロントのダウンタウンで住む場合、1ベッドルーム、家具付きで$1750、約17万円くらいです。
バンクーバーでの家賃はどうでしょう?
こちらはバンクーバー、ダウンタウンの1ベッドルームで、家賃は$1,700、日本円で約17万円くらいです。
もうひとつこちらもダウンタウンの1ベッドルームなんですけど、こちらはなんと1ベッドルームで$2895、約28万円くらいです‼高い物件ばかりではないのですが、高いものでいうとこのくらいするものもあります。でも、ジムやサウナ、他に使える施設があってこれらは家賃に入っているので自由に使うことができます。こういったものは住人の方たちにとても人気なオプションなんです♪ プールがついているものもあるんですよ!! これは日本では少ないですよね。
ちなみにこちらはバンクーバーのダウンタウンからは少し離れたところになります。1ベッドルームでアパートの外には子供が遊べる小さな公園もあって、$825、約8万円くらいです。結構ダウンタウンと比べると安いのに部屋が広い物件がたくさんあります。
なぜこのような状況に?これからのバンクーバーは?
バンクーバーがこのような状況になっている理由として考えられているのは、中国をはじめとする急成長国の富裕層外国人がこの数年で多く移民してきているからということだそうです。
そして移民だけでなく、バンクーバーに好機を見ている外国人の投資家も年々増加し、不動産価値が上昇しているようです。
また外国人が家を買うときには“tansfer tax”という税金がかかるみたいで、それがなんとネイティブの人の2倍になるんだそうです。これも、外国人にとっては手が出しにくいということで、世界のワーストに入る理由になるんでしょうね。
このように海外からの人気が高いバンクーバー。
移民がとっても多いインターナショナルなバンクーバーの値段が他よりも高いのはうなずける気がします。
しかし「単に家賃が高い、お金がかかる!!」というわけではなくて、
長い目で見るとインターナショナルの人たちがたくさん増え、いろんな国の企業が参入し、新しいビジネスなどがたくさん始まったり、多くのアイデアから革命が起きるかも知れない!!(←言い過ぎか……)そうやって今後バンクーバーという都市が大きく成長して行くかもしれない!!?
今は家賃や住宅価格が高いのかもしれませんが、今後のバンクーバーの経済に期待したいと思います。(・∀・)